PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・狩猟アクションというジャンルの道幅
悪く言えばモンハンのパクリなのだが、決して劣化コピーでばないので、
パクッたというよりはむしろ「モンハンでお馴染みの狩猟アクション系にゴットイーターシリーズが誕生した」と把握すべきかと。
そもそもこうやってクオリティの高い同系統の作品がいくつか出てくる事で段々と『?系』というジャンルが確立されていくもの。
その意味でゴットイーターの果たした役割は大きいと思う。


・難易度
ヌルゲーマーの自分的に一番嬉しかったのは「死んでもいい（全滅しなければ）」という事。
おかげで、一戦一戦が気軽に出来る。
素材集めの為の繰り返し討伐が基本となる狩猟アクションにおいて一戦が気軽と言うのはありがたい（熱中度5）。


・動きやすさ
モンスターとの身体能力差が大きい狩猟アクションにしては、動作がスタイリッシュで快適に動かせる。
ストレス無くキャラを動かす事ができるが、だからといってモンスターを圧倒できるわけではなく、そこらへんのバランス調整が上手い。


・バレットの種類が豊富
作成できるので幅がある。

BAD/REQUEST

・全体的な“中二”臭
中高生が考えた設定のごとく、キャラやストーリーに面白みが無い。
キャラの性格、台詞回しはどれこれもどいつもこいつもありがちで、いかにも高校生が好きそうなものばかり。
“銀狼”やら“堕天”やら“女神”やら･･･これでもかと出てくる『カッコイイ単語』が、はっきり言って痛い。
まずオープニングテーマの歌詞からして「月に染められ」だの「ボロボロの羽根」だの「僕が僕でいられますか」だの･･･せっかく曲と声はいいのに。
緩さや不恰好さがないとリアリズムは出ないし、リアリズムがあってこそのカッコよさだと思うのだが･･･。
なまじアラガミの生態やストーリー設定なんかの土台がしっかりしているだけにもったいない。
このアンバランスさはなんだろう？子供が企画したものを大人が実現したような変なバランスで成り立っている。


・武器
近接と遠距離を両方使える事は利点とも言えるが、どちらかというと「両方使わざるをえない」感じ。
しかも近接武器３種にあまり差がない為、皆似たり寄ったりのプレーになる。
どうせ中二臭いんだから、鎌とか爪とか入れても良かったんじゃないかな？
「オラクル細胞の集合体を神機で削る」って設定なら、もっと武器幅は広げられたはず。

・画質
平均的だが、荒廃した世界観のせいで、日中日当たりのいい場所でプレーすると見えにくい。

・バレット作成
結局役に立つバレットは決まってくるのだから、わざわざ作成要素を作らず、普通に販売したほうが良かったんじゃ･･･？
それより武器の系統を増やして欲しかった。


・最大４体
アラガミの種類が少ない為か、難易度を上げる為に複数のアラガミが同時に襲ってくるミッションが多い。
２体ならまだしも、３体４体同時のミッションはストレスでしかなかった。

COMMENT

通常版未プレーなのでバーストというよりはゴットイーター全体のレビューとなった。
痛さにさえ目をつむれれば、素晴らしい作品。
とはいえ、スタイリッシュさを否定しているわけではないし、カッコイイ雰囲気を楽しもうと思えば楽しめる。
間違いなく“狩猟アクション”としてモンハンと肩を並べられるクオリティだと思う。