PSP mk2 :: プロ野球スピリッツ2011 レビュー

プロ野球スピリッツ2011 レビュー

発売元	コナミデジタルエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2011/04/14
価格	5,980（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：プロ野球 ■ プレイ人数：1人 ■ ダウンロード版：5,500円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	3pt	5pt	4pt	4pt	2pt

総合点
83pt

GOOD!

それでは順番に

・オリジナリティー　４点
リアル系野球ゲームはセガサターン「グレイテストナイン」辺りからと記憶しているが
なんだかリアルに近づけるほどむしろリアルな動きから遠ざかっていき
逆にパワプロはどんどん洗練されていくのを見て
（個人的にはリアル系を強く願っても）
たぶんパワプロのような方向に進むのだろうと思っていた

その閉塞感を打ち破ってくれたのがプロスピだった

…という意味で
このずいぶんシリーズを重ねた「PSPプロスピ2011」のオリジナリティーという意味に
やはり「プロスピのオリジナリティー」という点を加味して４点をつけたい

・グラフィックス　４点
個人的には５点つけてもいいと思うんだけど
「全PSPソフトの中でも最高レベル」かと言われると
リプレイの若干のコマ落ちが（前作は感じなかっただけに）残念

という事で４点

・サウンド　３点
普通
ただ実況はひょっとしたら進化してるかもしれないが
僕の場合は実況を消してしまっているのでよく分からない

・熱中度　５点
「これまで例が無い」と言うわけでもないんだけど
ただそれは僕の場合「プロスピ2010」であるし
「プロスピ2010と同程度の熱中度」と考えると５点判定でいいと思う

それにしても野球ゲーム（特にペナント）が好きな人間にとって
「スリープ可な携帯機でのプロ野球ゲーム」は熱中度が半端でなくなる

なぜならプロ野球ゲームでペナントをやる場合
唯一の難点は「１試合９回裏表やらなくてはいけない」という点だ
だから据え置き気だとそれなりに時間を取らないといけないが
携帯機＝PSPなら１回表裏だけやって終了という事も気軽にできるから
空き時間にどんどん進められる

・満足感　４点
これも上と同じ理由で５点つけようか悩んだが
後述ＢＡＤに書くような理由で不満が皆無というわけではないので
４点

・快適さ　３点
なんだか多少2010より落ちた気がする
詳細はＢＡＤで

・その他
試合後の監督・選手コメントみたいなのが載るようになって
結構気に入っている
（ただし毎回同じコメントではあるが）

ああ大変うれしい進化が１つだけある
ストライクだけでなく「ボール」の意味が出てきた気がする

つまり2010では相手打者はボールをまず振らない
相手投手はフォアボールなどまず出さない
だからあくまでストライクゾーンで勝負するような感覚だったのだけど
今回はボールをかなり振るしフォアボールもかなり出してくれる

そうなると戦術ががらりと違ってくる
こちらは基本ボールを振らす事を考えるし
（だからもちろん見逃されるとフォアボールにもなる）
打者でどうしても打ち崩せない時はとにかくファールでねばり
フォアボールでもいいから出ようという戦術になる

これは大変リアルでうれしい
よく調整してくれたコナミよ

BAD/REQUEST

・リプレイの劣化
リプレイなのでそこまでは気にならないが

１　コマ落ちする
２　外野が捕球した後のリプレイが長い（数秒間スキップできない）
３　おかしな人がアップになる

これはどう考えてもわざとそうするメリットは無いのだから
単なる劣化だ
特に「３」は
たとえば最後にボールを受け取っただけの一塁手がアップになったり
なぜそこが注目なのかよく分からないリプレイが結構ある

・ホームランのリプレイ弾道
2010では完全にボールが消えていて残念だったが
2011ではボールが多少追えるようになった
それでもやはり消えてしまう時があるのは残念だ

ホームランが上段中段下段
どの席に落ちるのかは結構重要だ

・試合前の映像がちょっと
そこまでこだわらなくてもいいかもしれないが
「あと３本で記録達成！」「連敗をストップできるか」
といった感じで表示されるようになった

ただそれが選手の静止画像（いわゆるクロマキー状態）で
なんとなく気が抜ける
ほら地方のＣＭなどで芸能人なんかが切り抜き合成されて
なんか安っぽい画になってしまっているのを想像して頂ければと

発想自体は悪くないのだから
「バスから降りてくる」「試合前の練習風景」
といった動画にすべきだ2012では

・選手の手動選択がちょっと
2010と比べるとワンクッション手間がかかるようになった
何か狙いがあるのだろうが2010の方が選択しやすかった

僕の場合は手動選択しない試合はほぼ無いから
これは正直気になった

・スピリッツが微妙
なるほどミッションクリア方式はとても楽しいのだが
カード選択方式もとても好きだったので残して欲しかった
ただ監督方式だけは全くやる気がしない

COMMENT

PSP-2000使用

2010で既に満足していたので格段の進化というのは感じなかった
そう言えば広告看板が出てリアルになったかなとは思うが
他は基本的に2010と同等かと

ただ僕の場合は2010をたぶん400-500時間ぐらいやっているので
そこまで満足した前作と比べて「今作は？」「同等です」なら
これはもう大変な満足かと

プロ野球ゲーム（ペナント）好きは
たぶん腰を落ち着けてやるPS3より
少しずつ進められるPSPの方が合ってると思う
ペナントと言っても全試合９回裏表のフルペナントね