PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

GBAのデュエルモンスターズ6以来、遊戯王に触れるのは約10年ぶりのプレイヤーです。
その後についてはカードも原作も知らないという状況でした。
シリーズ経験者には「そんなのは過去作からあった」という部分も多いと思いますが、そのことには目をつぶってください。

・豊富なカードと充実した検索機能
1000種類ほどのゲームで満足していた私ですが、まさかそこから4倍になっているとは思いませんでした。しかも効果も多種多様になっており、とても覚えられません。
しかし本作は検索機能が充実しています。昔からあったソート機能に加え、テキスト検索や用途ごとに分類されたキー検索というものまでできるのが非常に便利でした。

・キャラクターが多い
イベントが全く同じキャラが多いという不満もありますが、キャラクターが多いということは対戦できるデッキが多いということなので、これは評価点と言えます。
また、1度対戦したデッキならばそのデッキのレベルが表示され、まだ対戦したことのないデッキでも対戦者の外見である程度の実力が判別できるというのも助かります。手強い相手と戦いたい場合でも、デッキの大幅な改造をしたいのでポイントを稼ぎたいという場合でも対戦相手の選択は重要な意味を持つので。

・グラフィック
昔はデュエル中のカードの外観については枠の色しか分からず、カーソルを合わせて初めてカード名が分かるという状況でしたが、本作では手札や場のカードにもちゃんと絵が付いているので、場の状況がかなり理解しやすくなっています。また、特定のカードの召喚時や攻撃時に演出が入るというのもいいファンサービスだと思います。

BAD/REQUEST

・CPUの思考
永続魔法・罠など、場に多くのカードを残しながら勝っていく戦法の場合は本やテレビなどの暇つぶしが必須です。場に出ているカードが15枚くらいになると恐ろしいくらいCPUの思考時間が伸びます。ターンエンドをするだけなのに30秒などはザラにあります。
また、タッグデュエルで特に痛感しますが、質も人間に劣ります。自分が伏せカードを警戒して念のため守備表示にしていたモンスターを平気で反転召喚して激流葬やミラーフォースの餌食になるくらいは平気でします。私のようなプレイヤーでさえ劣っていると感じるのですから、殆どのプレイヤーは、CPUに悪態をつきたくなる場面に出くわすと思います。

・ロードが少し気になる
デッキ編集くらいはすんなりと入ってほしいです。1度デッキ編集が終わって、「あのカードを入れ忘れた」となったときなどにまた開くのが結構面倒です。

・CPUの引きが気になる
10年前は、某社長が7割くらいの確率で、1ターン目からサンダーボルト+ハーピィの羽根帚+デビルフランケン+巨大化をかましてきたものです。これほど凶悪なものはさすがに出てきませんが、何度戦っても1ターン目の行動が似たりよったりというキャラが見受けられるのが気になります。

COMMENT

PSP-3000使用

ゲームがどうこうというより、遊戯王というカードゲーム自体が格段に進化したんだという印象を抱きました。もう力押しではなかなか勝てません。
当時強力だったカードは軒並み禁止カードに指定されているし、相手はコンボによってたった1ターンで化け物みたいなモンスターを場に出しているしで、未だに四苦八苦しています。
ルールについては理解していても私くらいの経験しかないプレイヤーは、そのようなコンボの直撃を受け、負けながら覚えていく覚悟は必要だと思います。

困惑する部分もありますが、やはり遊戯王は面白いです。そのことに加え、良くも悪くも「ながらプレイ」に適したソフトなので、まだまだ長く遊ぶことになりそうです。