テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ レビュー

テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ
発売元 バンダイナムコゲームスオフィシャルサイト
発売日 2012/02/23
価格 6,280(税込)
レーティング 【B】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:アクション
■ プレイ人数:1人
■ 初回生産限定版:9,980円


オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 3pt
総合点
78pt

GOOD!

・ストーリー
本作にはシリアス・コミカル二種類のストーリーが存在し、いずれも一キャラクターにつき全五章で、ボスキャラクターを除いた全員のシナリオが計30本。
シリアスシナリオの多くは原作を意識しつつも批判点をフォローした堅実な造りとなっており好印象。
これを短いと思う人は見当違い。 原作かマイソロシリーズをプレイすることを推奨する。 本作は飽くまでお祭りゲーの一つで、列伝形式である。
コミカルは特典DVDのような公式が病気と言わんばかりのノリで行われる。 ただしマイソロ2のゴールデンビクトリーのようなあからさまなメタネタはないので、危惧している方はご安心を、楽しみにしていた方は諦めて下さい。
こちらは笑顔に怒りマークなど、スキットの使い方に新しい工夫が施されていて見所も多い。

・アクション
キャラクターはボスを含めて計33人。 いずれもバランスよく調整されており、明らかな壊れキャラ・弱キャラといったものは存在しない。
術技は一キャラにつき八種類。 こうして見ると少ないが、この仕様のお影で今までのお祭りゲーにあった魔神剣などの術技の被りは少なくなっている。
主人公全員参戦による剣キャラの多さが目立つ今作だが、どのキャラも術技・モーションにも個性があり、新鮮な気分で使用できる。 セネルとジュードの性能の違いやヴェイグの大剣化など、キャラごとの個性を付けることには気を配られている模様。
そしてよく無双シリーズと比較されがちな敵の数だが、一発目のタイトルで携帯機ということもあれば仕方ないとも思える。 現に本家無双も、PSPにラインナップを出した当初は、これと変わらないレベルかそれ以下だった。 流石に据え置きハードのゲームと比べるのは酷というものである。

・やり込み要素
本作のやりこみ要素の中心は、レベル上げとスコアアタックにある。 レベル上限はいずれも100で、その全てにレベル上げをサポートするアクセサリーが存在する。
キャラクター:序盤はサクサク上がる。 キャラの組み合わせごとに「絆レベル」があり、同じ組み合わせで戦えば戦うほど上昇する。
    武器:一人につきユニーク含め八種類。 一部武器はHIT数+やOVLゲージ上昇などの特殊効果を持つ。 レベルに伴って攻撃力が上昇。
アクセサリー:レベルで効果が上がるもの、固定のものに分けられる。 レベルにより装着数が増え、最大で6個装着可能。
そしてモードは、ストーリー・フリー・トーナメント・エクストリームの四つが存在し、難易度は全て
ストーリーを一つでもクリアすれば全て開放され、そうして出るこれらのモードのいずれもキャラクターの開放要素に関わっている。
 フリーモード:クリアしたMAPを好きなキャラ・好きな難易度でプレイできる。 スコアは金・銀・銅の三段階。
 トーナメント:円形状のフィールドで、大軍に混じった敵対ペアとトーナメント形式で戦うモード。 決勝戦に近づくと共に難易度が上がる。
エクストリーム:決められた時間内に目標をクリアすると報酬がもらえるモード。

・映像
作り直された高い頭身のポリゴンモデルにより、家庭用機のシリーズのキャラなどはより原作に近いモーションをとれるようになった。 スキットで行うと白ける剣戟などのシーンもこれを使うことで、物語を盛り上げるのに一役買うムービーとなっている。
術技と秘奥義は成るべく原作のモーションに近くされていて、多くの敵を巻き込めるようにエフェクトが派手にアレンジされているため、爽快感がある。
OPアニメーションはきちんと全キャラ出演していて、全体的に高いクオリティでまとまっている。

・サウンド
戦闘では本作オリジナルとマイソロシリーズで使われていたアレンジ、イベントでは原作BGMが多用されている。
Lの挿入歌がFULLで収録されていたりと驚きも多いが、全体的に雰囲気に合っていて使い所を間違っているものはない。

・難易度
エクストリーム以外のモードに三段階でイージー・ノーマル・ハードがあり、敷居は低い。

BAD/REQUEST

ビジュアル面
・ムービーでポリゴンがアップになるとわかるが、一部のキャラの顔がのっぺりし過ぎている。 ミラの髪など再現が難しい部分があるのはわかるが、チェスターの顔などはもう少しなんとかならなかったのか。 一応トレーラーなどにも使われている部分なので、これで敬遠してしまうユーザーがいると思うと、かなり勿体無いと思う。
・術技のエフェクトは派手になっていて爽快感があるが、肝心の通常攻撃の効果音が少し安っぽい。 慣れれば気にならない程度だが人による。
・シェリアの走り方。 個性を出すためにしても少し気になる(筆者はGは未プレイ)。
・秘奥義時のカットイン。 映るのが一瞬なので気になるかならないかで言えば気にならないかもしれないが、一部キャラの作画が崩壊していてあまり評判がよくない。 カットインといえば今やテイルズの看板とも言えるイラストなので、もう少し頑張って欲しかった。
・キャラ選択時の立ち絵に若干の違和感。 カットインと違って何度も目にするものなので、せめてもう少し違和感のないものにして欲しい。
・モーションが全体的にモッサリしている。 発売前から散々言われてきたことなので、少しぐらいゲームスピードを上げても良かっただろう。

システム
・ジャンプ中に使用できる術技が一種類(固定)なこと。 キャラによっては周りの敵を全て吹き飛ばしてしまい、HIT数の繋ぎを切ってしまうこともあるので尚更。 せめて一人二つ以上は欲しかった。
・武器と術技が少ない。 上述したようにこれはメリットにもなっているのだが、やはりお気に入りのキャラのお気に入りの術技が使えない、という不満は出て当然とも言える。
・GOODで何だかんだ言っているが、敵の数が少なくワラワラ感が足りない。 やはり少ないものは少ない。 トーナメントではそこそこ多いが、やはり少ない。 本作には一定時間ごとに兵士を召喚する隊長兵のようなものがおり、そこから出る兵士を増やすようアクセサリーで調整もできるが、あまり増やしすぎると若干だが処理落ちしてしまう。
・通信向けのシステムなのに一人用のソフトであること。 協力プレイや対戦が欲しかった。
・本作には軍VS軍の概念がなく、飽くまで味方はパートナーだけ。 無双シリーズのような総力戦などはできない。 しかしテイルズオブシリーズとしてはこれが正しいのかも知れない。


・本作にはVSとは違い、ルークは長髪のみ。 それはまだ問題ないのだが、ストーリーの一部で使えてグラフィック(目だけ)・ボイス・カットイン全て新規の緑目エミルをフリーモードで使えない(もしかしたら今後使用方法が判明するかも知れない)。
・見ればわかると思うが、OP曲の最後の部分の「ラララ?」というのが雰囲気に合っていない。 これは賛否ある。
・テイルズ劇場がつまらない。 賛否あり。

COMMENT

PSP-2000使用
メディアインストール機能が用意されているが、使わないとロードが遅いということは特になく、快適にプレイできた。

・総評
PSP最後のテイルズオブシリーズは、お祭りゲーとして正しい体裁・高いクオリティを持ってユーザーを満足させる出来に仕上がっていた。
不評だったVSとの違いを述べるならば、それは偏に全ての原作を平等に尊重していることだろう。 ボスを除けば全作品のキャラ数が平等で、尚且つ主人公が全員参戦という(今までなぜ出来なかったと言われてやまない)サプライズも実現されたことも大きい。
そして何より、新しいシステム、エフェクト、グラフィックで出したことが今までエンカウントに慣れ親しんできた(無双未プレイの)ユーザー達には目新しいことだろう。
しかし無視できない不満点が多いことも事実なので、それを解決した次回作に期待したいところ。

プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
レヴンさん [2012/03/03 掲載]

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スコアボード

テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ評価ランク
中央値
60
難易度
1.64
レビュー数
11


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