PSP mk2 :: GOD EATER BURST(ゴッドイーターバースト) レビュー

GOD EATER BURST(ゴッドイーターバースト) レビュー

発売元	バンダイナムコゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/10/28
価格	5,229（税込）
レーティング	【Ｃ】15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon ／ (アペンド版)
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：チーム連係型ハイスピードハンティングアクション ■ プレイ人数：1人（アドホックモード時：2?4人） ■ アペンド版：2,100円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	5pt	4pt	5pt	4pt	3pt

総合点
88pt

GOOD!

既に散々言われているようですが、狩りゲーとして初陣を飾った他社のゲームとの比較が多少含まれますことをご了承下さい。

◆オリジナリティ
数々の専門用語を使った独創的な世界観や、個性豊かなキャラクター達、ハイスピードな戦闘など、他の狩猟ゲームにはない要素がふんだんに盛り込まれています。
既存のものと差別化を図りたかったんだなあと、作り手の工夫が随所に見られます。

◆グラフィックス
ロードを挟まないにしては、広さ・画質共に十分すぎるフィールドです。
フレアや霧で、ステージ毎の雰囲気がよく出ています。
装備に服装が含まれないので、ステータスを気にすることなく自分の好みの服装で着飾ることができるのも、嬉しい仕様でした。
血飛沫の演出も派手で、斬っている感覚が手に取るように伝わってきます。

◆サウンド
有名な作曲家を使っているだけあって、素晴らしい曲が揃っています。
初戦の戦闘曲で衝撃を受けた人も多かったはず。
声優の演技力もよく、また主人公も戦闘中の台詞が多く、ボイスタイプによって性格があるのも面白かったです。

◆熱中度
すっかりハマってしまいました。
多人数でのPvE(Player vs Enemy,人対CPUのゲーム)はたくさんありますが、共闘感を重視したゲームは少ないように思います。
ただそこで一緒に戦っているだけではなく、負傷した味方に回復弾を撃ったり、敵を引き付けて味方にチャンスを作ったり、味方に特殊弾を撃ってステータスを強化させたり、戦闘不能になった味方に自分のHPを分け与えて復帰させたり。
これでもかってぐらい、協力しているなあと思うことができます。
味方の手当てさえあれば何度でも復帰できるので、ハイテンションなまま戦い続けることができます。

◆満足度
彼女と一緒に楽しめるゲームを探していたのですが、存分に協力ができるので大満足です。
無料の追加コンテンツでボリュームも十分。
お互いに服装を変えてお披露目をしたり、一緒にストーリーのムービーを見て感動したり、狩猟以外にも楽しませてもらっています。
アバターカードを交換すれば、ソロでもNPCとしてアバターを連れて行けるのも嬉しいです。

◆快適さ
ロードも短く、メニューのキーレスポンスも速いです。
戦闘中はロードを挟まないので、ストレスを感じることなく戦闘に集中できます。

BAD/REQUEST

◆乱戦
他の狩猟ゲーム以上に強い要素として「数の暴力」があります。
単体では討伐可能でも、それが４体になって一斉に襲って来られたら苦戦は必至です。
ただでさえ機敏な戦闘で位置関係が目まぐるしく変化するのに、数で難易度を上げるのはどうなのかと思いました。
一応AIに指令を出すことができますが柔軟な制御をするのは困難で、上手く散開して各個撃破に持ち込みたくても、中々思うように動いてくれません。
AI自体は優秀なのですが、数の暴力をオリジナリティに持ち込んだのは個人的にあまり評価できません。
ただ理不尽なだけです。

◆バリエーション
ステージは、まあ妥当な数だと思います。
問題なのは敵の種類で、色違いによる水増しがかなり目立ちます。
名前に「堕天」を付けただけ、酷いと名前まで同じで色しか違わないものまでいます。
確かに、属性や一部の攻撃の判定が変わったりはしますが、微々たるものです。
プレイ済みの人にしか伝わりませんが、せめて「ヴァジュラ」と「プリティヴィ・マータ」ぐらいの違いは欲しかったところです。

まだあります、武器の種類です。
剣の種類が「ショート」「ロング」「バスター」のみ。
つまり、動きが３種類しかないということです。
もう少し多くても良いのではないでしょうか。
銃の種類が「スナイパー」「アサルト」「ブラスター」のみ。
こちらは連射間隔の差しかないので、飽きるといった次元の話ではありません。
１つのモンスターでも、武器の種類によって攻略法が変わる楽しみも魅力の１つだと思います。
ですがGEBは、武器の種類が少ない上に、どの武器もさほど攻略法が変わりません。
更に、モンスター毎に著しく攻略法が変わるとも言えず、とどのつまり「GEBのクセ」に慣れた段階で上手い人なら飽きが訪れると思います。
100時間以上プレイできたので、飽きたにしても自分としては満足なのですが。

◆グラフィックス
台詞と口の動きがあっていない、俗にいう「目パチ」「口パク」といった機械的な表情をするなど、キャラクターの表情に若干粗が見られます。
ムービー中だけでも、もう少し精密さがあると良かったです。

◆世界観
俗に「中二病」と呼ばれる世界観が合わない人には、少々寒いかもしれません。
細い少年少女が身長より長い大剣を軽々と振り回し、オラクル細胞だアラガミだ終末捕喰だといった専門用語が飛び交う。
言ってしまえば中高生の頃に憧れがちな、非現実的でヒーロー性の強い設定が合うかどうか。
もうティーンは終えた身ですが、自分は今でもこういう臭い設定は大好きなので、逆に没頭してしまいましたが。
合わない人には合わないので、念のため。

COMMENT

タイトルを出してしまうと、「モンスターハンター」のお手軽版といったところでしょう。
あちらより動きにクセが無く、難易度も低いです。
淡々と狩りを続けるのではなく、ドラマティックなスト?リーも面白味の１つなので、シナリオで魅せるJRPGが好きな人にも楽しめることでしょう。

自分はモンハンが難しすぎて挫折した身なのですが、このゲームのおかげでアクションゲームのスキルが向上し、今では双方の作品を楽しむに至っています。
この手のジャンルに苦手意識を持っている人に、オススメしたい一品です。
逆にモンハンで食傷気味な方には、物足りなさを感じるかもしれません。

また、ソロでもNPCが盛り上げてはくれるものの、やはり醍醐味は多人数でのプレイです。
一緒にプレイできる人がいると、面白さも段違いだと思います。