PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

三国志の名将(人物)達を女性化したキャラクターデザインが個性的で良いです。
天然な性格ながらも慈愛と仁徳のある劉備、将として風格も人望もある関羽、圧倒的な武力を持ちながらも可愛げのある張飛など、三国志の名将達のイメージを損なわないデザインが好感を持てます。

ストーリーは多少シリアスながらも、王道的な内容。
全体的にシリアスな要素がかなり強かった呉編・魏編に比べて、今作は王道的な内容である分、シリアスな展開は少なめです。
とはいえ決して軟派な内容ではなく、仁徳ある劉備たちの思想や願いが強く描かれていて、悲壮な雰囲気や感じはあまりないです。
今作の展開はかなり燃えるものがあり、ストーリー終盤の展開は３部作のラストにふさわしい内容となっています。

BGMは印象に残りやすく、良いものが多かったです。
中華楽器の演奏をメインに、壮大な曲や悲壮な曲などストーリーの展開に合ったBGMが豊富です。

ストーリーの合間にある戦闘はそれほど難しくないです。
三すくみによる兵種の相性と陣形による武力値の調整などに気を付けて入れば、あまり負けることなく戦闘に勝利することができます。
負けたとしても、最大４回自軍の兵力を増強されたうえでリトライできます。

メディアインストール対応であるところ。
今作はUMD２枚組ですが、メディアインストールしておけば、プレイ途中でのディスク入れ替えは不要になります。

特定の条件を満たすことで解放されるオマケ特典が豊富であるところ。
CG鑑賞やBGM鑑賞など、いろいろな要素があります。

BAD/REQUEST

三国志を題材にしたストーリーですが、今作で描かれるのは史実の三国志でも前半部の内容だけ。
後半部で展開される「夷陵の戦い」や「五丈原の戦い」といった有名な戦いまで描かれていないのは、三国志好きとしては少々残念。

ストーリーの描写の大半は立ち絵で、イベントCGは少なめ。
もうちょっとイベントCGの数を増やして、ストーリーの描写をより深めてほしかったです。

ストーリーの攻略は基本的に一本道で、プレイヤーが操作する場面は戦闘と拠点フェイズ以外ほとんどなし。
良く言えばシンプルな内容ですが、悪く言えば単調なプレイになりがち。

COMMENT

PSP-3000使用。
恋姫シリーズはPSP版乙女繚乱☆三国志演義(呉編・魏編)、PS3版乙女対戦☆三国志演義をプレイ済みです。
テレビアニメ版は全シーズン視聴済み。

たまたま中古500円で売られていた今作を購入しプレイ。
呉編・魏編と比べて今作は人気があるせいか、中古でもけっこうな値段がしましたが、最近になってようやく安く購入できました。

プレイし終えての感想ですが、満足できる作品でした。
これまで「呉→魏→蜀」の順番でようやく完結しましたが、今作はその最後に恥じない展開で終わる内容なので、とても良かったです。
GOODでも書いたラストの展開は本当に良く、「呉→魏→蜀」の順番でプレイしていれば、なおさら感慨深いものがあります。

恋姫シリーズに興味がある方にぜひオススメです。
３分割で発売されたPSP版乙女繚乱☆三国志演義ですが、内容からして「呉→魏→蜀」の順番でプレイすることを強くオススメします。