PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

ゲーム単体で見れば、グラフィック・モーション等、
全体的にクオリティが高い。

村でのアイテム使用や調合、クエスト報酬の処理が改善された。

オトモアイルーの育成要素によって、素材が不要になったクエストにも
行くモチベーションが出来た。

一部の対処が難しい攻撃に予備動作や前兆が追加される等、
モンスターにバランス調整が成されている。

Ｇ級は防具のスロットが増えたため、見た目を替えずに最低限必要なスキルを付ける事が可能になった。

BAD/REQUEST

雑魚の仕様が悪化。
前作ではある程度ダメージを与えておけば、ボスの攻撃に巻き込まれて雑魚が死ぬ事もあったが、今作では一部の非常に耐久力の低い雑魚以外、そういう事は起こらない。ランゴスタは無限湧きが基本になっただけでなく、挙動がより粘着質になり、ちゃんと逃げないといつまでも攻撃される。殺しても死体の破片が消えた瞬間再出現するので、攻撃するメリットすら無い。
設定上ボスの補食対象である雑魚モンスターまでもが、全てボスと結託してプレイヤーを狙ってくる（一部エリア除く）袋叩き仕様は今まで通り。追いつめられている訳でも仲間を守っている訳でも無いのに、圧倒的に力の差があるハンターに無機質に襲いかかってくる雑魚には、まるで生物みが無い。

カメラワークがむしろ悪くなった。
このゲームでは、カメラがキャラと壁に挟まれると、上や横に移動する。これを緩和するために、新マップでは壁とプレイヤーの移動範囲に隙間が儲けられていた（勿論それも付け焼き刃の処置としか言えない）が、そういう配慮の無い旧マップでは、カメラが完全にキャラクターの真上になったり、殆ど認識不能な状態になる。

アイテム処理関連やメディアインストールによるロード等で快適さが大幅にアップしているが、雑魚・カメラワーク関連と差し引きで、快適さは２。戦闘のみで見たら１。

モンスターのマンネリ化。モーションの使い回し。
ボスの新モーションの大半が、他のモンスターからのコピーだったり、二つの行動を無理に組み合わせただけだったりと、手抜きが激しい。
全体的に、覚えゲーの様な攻撃は減ったが、プレイヤーを殺すために無理矢理作った様な攻撃もある。
それでも、殆どがコピペなので、前作をやり込んだプレイヤーなら攻略出来てしまう所が情けない。

装備グラの変化の無さ、スキル関連のバランスの悪さ。
新装備も防具を中心に大半が色変えだったり、単なる装飾の追加だったりで、新装備と呼べる物は少ない。
防具に付与されたスキルもいい加減。旧作も使い道の薄いスキルバランスの装備はあったが、今回は更に悪化している。装備のマイナススキルもやたらめったら付け過ぎ。最良のスキルバランスを目指して装備を組み合わせるのはこのゲームの魅力の一つだが、今作はそれを強要されている感が強い。
防具の組み合わせを考えさせたいのなら、せめて色変えは全体を通して出来る様にして欲しかった。

COMMENT

点数はあくまで今までのモンスターハンターの続編としてどう進歩・変化したか、という基準で評価しています。

単純にベースが優れたゲームですから、楽しんではいます。
しかし、そうしたこのゲームの優れた部分というのは、過去のモンスターハンターシリーズが作りあげた要素が殆どで、続編として何処が進歩したかで見れば、あまり評価出来るものではありません。
こんなコピペゲーを大絶賛するのは、他の一から試行錯誤して作り上げられたゲームに対して失礼です。

終盤の一部特殊クエ以外、一通りソロで攻略しましたが、安定してクリア出来るのに不快という、なんとも釈然としないクエストがとても多いです。
移動エリアが少なく合流しやすい２匹クエ。雑魚の無限湧きと、クエストの作りからして、何とかしてクリアを邪魔しようという思考が先行している様に思えます。

Ｐ２時代、ティガレックスに何度もやられながら攻略法を考えるのは快感でした。
今回も、ナルガクルガを攻略するのはなかなか楽しめました。
他のモンスターにも新モーションが追加されるということで、級モンスターにもそういった攻略の楽しさを提供してくれるのだろうと期待していましたが、裏切られました。

後、ヤマツカミ、ヴォルガノスは必要無かったと思います。
強く無いのに全く面白くない。何のために居るのか解らない敵でした。