PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

グラフィックは本当にきれいですね。
モンスターの動きもいろいろ考えられていると思います。

ボリュームも膨大でやり込みがいはあると思います。

仲間と一緒に戦って強敵を倒したときは気持ちいいですね。

BAD/REQUEST

モンハンは強敵と戦うゲームなんですが
それにしてもバランス取りが一体どうなっているのかと。

一体のボスと戦うのにやったらめったら時間がかかる。
隙がないわけではないんですが、
とにかく手を出したら即死しますよ、的な時間がやたら長く
時間切れか、それを避けるために無理攻めして死亡、という
ケースがやたら多い。
集会所クエの敵の体力はGでなくともソロ前提なら結構法外です。
仲間と一緒なら問題ないですが、一人じゃストレスがたまるばかり。

MHP2の時はそれでもなんとか初心者救済的な技とか武器とかありましたが
今作になって軒並みつぶされました。
G級なら全然かまわないんでしょうが、
初心者ソロ向けの村クエの難易度をあんなにして
救済手段全部つぶしてどうするつもりなのかと。
MHP2Gではじめてモンハンです、仲間は特にいません、だったら
アクション苦手な人ならクックで、多少はという人でもフルフルで詰みます。
新規さんのためにハードルを下げてなじんでもらう方が普通でしょうに
「後続つぶし」のごとくハードルを上げて何をしたいんでしょうか。

COMMENT

空前のメガヒットにはなっていますが、
全くの新規で、仲間なしでこのソフトを楽しめる人は
かなり少ないのではないでしょうか。
とても万人には勧められません。この難易度は相当無茶です。

しかもこの難しさはファミコン時代のような
「死んで死んで死にまくっていろんなことを試しながら覚える」
という難易度じゃありません。
頭を使って突破とかじゃなくて、とにかくパターンを覚えて
そのパターンを何十分にもわたって集中力を切らさずに延々繰り返し
一手間違えたら即死。
構築したプランが間違っていたのがわかるのは時間切れが明白になってから。
そういう難易度です。
仲間がいない人は、よっぽど腕に自信がない限り敬遠した方がいい。

うまい人だけが人に自慢できる。幸せになれる。
うまくない人は惨めな思いをしなさい。馬鹿にされなさい。
幸せになりたければひたすら血の涙を流して特訓しなさい。
生まれ持った才能があれば、その特訓も実を結ぶでしょう。
そういうコンセプトのようです。このゲームは。

普通の人々の楽しみには目もくれず、
才能を持つやり込んだゲーマーの幸せだけを求め、
知名度に呼ばれてやってきた新規さんは差別対象。
現在のゲーム界の流れが、「誰でも出来る」をキーワードに
ゲーマーのやり込み価値を二の次三の次にして
新規拡大一本槍で来ていることへのアンチテーゼとして
非常に大きな意味を持つと思います。

そういえば10年前にも、「高グラフィックと壮大なストーリー」という
当時の主流に背を向けて、
白黒画面と1on1の戦闘システムと、あってなきがごとき適当なストーリーで
主流の筆頭・FF7の二倍以上のセールスを記録した某RPGがありましたね。
あれもまた仲間がいてなんぼのソフトでしたよね。

ゲームとしての幅の広さより
コミュニケーションツールとしての価値が大きいという点で、
そして、時流の中心から置いていかれた価値の体現者という点で、
あのソフトの再来、といえるかもしれません。
そういう意味では、歴史的なソフトともいえそうです。