PSP mk2 :: スターオーシャン2 セカンドエヴォリューションレビュー

スターオーシャン2 セカンドエヴォリューションレビュー

発売元	スクウェア・エニックス（オフィシャルサイト）
発売日	2008/04/02
価格	5,040（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：RPG ■ プレイ人数：1人

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	2pt	3pt	2pt	1pt	2pt	4pt

総合点
36pt

GOOD!

●スキル関連の自由度
戦闘に参加したキャラがレベルアップ時に取得したSP値を自由に各スキルに
振り分けることで、キャラの付加能力を選択できる。また取得したスキルの
組み合わせにより特技(主にアイテムクリエーション)を取得でき、状況に
応じて使い分けることによって、冒険を有利に進むことが出来る。この自由度
の高さがSO2の最大(唯一？)の魅力でしょう。

●エンディングが多種
あくまで攻略サイト上の情報ですが、各キャラには感情値という隠れ数値が
有り、PA(プライベートアクション）での選択や特定ボス戦で戦闘に参加
しているかどうかによって変動するらしい。ED時に高い感情値同士のキャラ
がいると、共通EDの後にカップルEDが見られるとのこと。これはやり込みが
好きな人にとっては長く遊べる要素でしょう。

BAD/REQUEST

●リメイク箇所が少ない
大まかに言ってキャラクターデザイン・声優変更とイベントのフルボイス化と
ワールドマップの改良とアニメーションムービー追加以外はほとんど10年前の
PS版の質のまま。移植ではなくリメイクと売り文句にして、まさかこれほど
リメイク箇所が少ないとは思わなかった。

●戦闘システムが単純
アクション要素があるシステムでフリーランだが、通常攻撃は一旦対象敵と
横並びしないと当てられない(自動追尾はするが)。「ガード」/「緊急回避」
ボタンが無いので、弱いうちは雑魚敵でもまともにダメージを受け苦戦する
(ハメ殺しにされる場合も有り）。操作キャラの必殺技は基本２つしかセット
できないし、必殺技はスキが大きい。演出効果が、現在の水準から見ると…。

●快適面に難有り
メニュー画面がPS版をそのままサイズ調整した感じで、ぼやけていて見づらい。
ワールドマップの読み込み処理が間に合っていないことがある。
味方への指示(作戦)が大雑把なせいか、味方AIは極端な行動が多い(アホです)。
「逃走」を選択してから、逃走が完了するまでの時間が長いことが多い。
勝つことができない戦闘(全滅した後進行等)が多いので、ストレスがたまる。

●物語があっさりしすぎ
一つ一つのエピソードがあっさりしすぎて、展開に唐突感がある。主人公二人
が幼稚に感じるため、感情移入できず物語にのめりこめない。また仲間キャラ
は仲間に入れるのを選択制にしているせいか、存在感が薄いような気がする。
総括するとストーリーはつまらない部類に入るかと。

●終盤のボスのバランスがおかしい
ラストダンジョンの中のボスは、味方キャラ全員の「はやて(移動速度増加）」
や「早口(紋章術の詠唱時間短縮）」スキルLVがMAXでも、こちらより断然行動
が早いです。相当レベルを上げないと倒せない仕様なのか、もしくは最強装備
を前提としている仕様のか、どちらにしろバランスがおかしいです。

他にもありますが、キリがないのでこれぐらいで…。

COMMENT

期待外れだったのが正直な感想です。まあ購入前の情報収集が甘かったことも
原因の一つですが…。10年も経てばユーザーの目も肥えます。10年前なら名作と
評価された作品でも、リメイクとは名ばかりの移植では、熱烈な旧作ファンと
子供以外の今のユーザーが「色々物足りない」と感じるのは当然だと思います。

メーカーも商売ですし予算が限られているのはわかります。ですが「人気声優に
よるフルボイス化とアニメーションムービーを追加すれば、後は少しのリメイク
でも知名度の高さで売れるだろう」的な姿勢はユーザーを少し舐めているかと。
ラストダンジョンの途中までプレイしましたが、ここまで興奮や感動はあまり
得られず、苦痛に感じることのほうが大きいため、飽きてしまいました。

…辛口な評価になってしまいましたが、スキル関連の自由度など一応良い点も
ありますし、熱烈な旧作ファンになら、携帯ハードで遊べるということだけで
嬉しいことでしょう。

プレイ環境：「新型PSP使用」