PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・硬派
：比較的大きな当たり判定を持つ自機。武器は軟な機銃と、機体下部についた【腕】のみ。その一本のマニュピュレーターを駆使して破壊した敵から武器であるガンポッドを強奪しつつ、一撃当たれば即死亡の弾幕の中を横切る。弾幕を相手にするのではなく、迫りくる敵機を相手にする、そんな世界、そんな機体、そんな価値観。

・腕
：他のシューティングと比較して、この作品を際立たせているのが機体下部（機体によっては上部にも付いており、まだ下部のみについた機体でも上部に移動させることができる）に装備されているマニュピュレーターだろう。これがなければボスどころか、雑魚の嵐を掻い潜ることもできない。敵を倒し、武器を強奪するシステムが面白い。
：武器を強奪するために、敵のコア部分を狙って倒す必要がある、という制約もゲームの面白さに拍車をかけている。
：何も装備していないマニュピュレーターだけでも接近戦を仕掛けたりできるのも、なかなか愉快であり、意外にお世話にもなった。

・BGM
：あまり表面化しない、いつの間にか聞こえているような、だがよくよく耳を傾けていると響いてくるような、バックグラウンドに響く音楽。効果音かとも思えるようなところさえ（悪い意味ではなく）あった。それくらいの自然さ。

・挙動
：基本的に横スクロールだが、３Dのシューティング。なかなか綺麗で（少しごちゃごちゃし過ぎている感もあり、快適とは言い難いが）、たまに目まぐるしく動く。ラスボス戦となれば凄まじいカメラワークに。
：ボスのみならず、雑魚敵さえも、どの部位を壊されたかで動きが変化する。弱点を狙ってガンポッドを叩き込む楽しみ。

BAD/REQUEST

・難度
：実は未だにコンテニュー制限なしのフリーか、イージーモードでしかクリアできていなかったりする。
：どんなに小さな情けない弾丸でも、一撃当たってしまうとアウト（ガンポッドで敵弾をガードするというテクニックもあるが）なので、敵が多数登場するステージはかなり難しい。狙いのガンポッドを取得できるか、という運要素も少しある。

・地味な不便さ
：ギャラリーモードでは一つずつ絵を送らなくては、見たい絵を見ることができない。

COMMENT

　迫り来る敵。一本腕を駆使して（機体によっては二本あるが）武器を奪う、敵を撃つ、たまに運良く弾を防ぐ！
　敵を倒しつつ市街地を落下、降りた先では響く笑い声とともに、バックのモニターに映し出された美女が髑髏に変わる。迫り来る警報音。画面奥から吶喊してくる敵兵器。戦艦を転覆させ、人型ロボを破壊し、巨大兵器を薙ぎ倒し突き進め！

　シューティングって面白いんだなぁ、と思わせてくれた作品。