PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

○強大な敵を倒したときの達成感。これがたまらない。
弱点を突かないと倒せないという焦燥感や、まともにやったら敗れる恐怖感、迫り来る制限時間の緊張感を乗り越えクリアしたときは本当にうれしい。
絶妙なバランスのため、普通の装備を使うと、50分の制限時間の残り1分で倒すこともしばしば。
敵の残りHPがわからないことも、全ての感情を底上げする要素。

○特色ある武器、数多くの防具の満足感。これもたまらない。
敵から剥ぎ取り、フィールドから採取し、農場から収穫し、武器・防具を作る。素材の分だけ種類が豊富なのもうれしい。
もちろん有効な装備は絞られるかもしれないが、それぞれに天地ほどの差があるわけでもない。
武器にしても何かしらの攻略法は存在するので、自分のこだわりを貫くことができる。逆に敵にあわせて変幻自在にスタイルを変えるハンターも魅力的である。

○広大なMAPを駆け巡る疾走感。これもたまらない。
グラフィックはかなりきれいだと思う。たぶんテクスチャの使い方がうまいのだろう（あまりほかのソフトをあまりしていないので比較しづらいが）。
大自然の中を、灼熱の太陽の中を、雪舞う吹雪の中を、敵を追いかけて追いかけられるのはおもしろい。
どのステージも風景の起伏に富んだメリハリのあるMAPで、飽きがこない。
前作より進化した点として、メディアインストールなるものが存在し、あらかじめメモステに情報を保存しロードを短くできるのがとてもよい。
また、つぎのMAPを先読みしてさらにロードを短くすることもできるので、ACアダプターから電源をとれば快適にプレーできる（バッテリーではすぐ空になってしまう）。

○終わりのこないハンターライフ。これがやはりたまらない。
200時間をこえても全てのクエストをクリアーできない。このボリュームがうれしい。
もちろん全てに新鮮みがあるわけではない。が、あの素材がほしい、あの敵との駆け引きがおもしろい、あの武器をもっと追求したい、と何かを追い求める姿はまさにハンターそのもの。
その人のライフスタイルによってハンターライフも変化する。ある人は1日1狩り、ある人は休日に連続狩猟。こんなことができる点もうれしい。

BAD/REQUEST

○カメラワークが悪い。
壁に押されてカメラがあらぬ方向へ。茂みが邪魔してハンターも敵も見えない。敵に接近してカメラが内蔵を映し出す。
敵の動きになれてしまえば、落ち着いて行動できるが、そうするまで何度死んだことか。

○操作性が悪い。
PSP本体の持ち方は、右手は普通に、左手はおちょこをつかむような手の形で、腕を内側に若干ひねる。肘をついてプレーするときは本体が右下がりになる。見づらい。
また、左右の視点を変えるときに、かなりの確率で上下のボタンをさわってしまう。かなりイラッとくる。
普通の状態、武器を構えた状態、Lボタンを押した状態、など複雑なシステムになっており、何度間違えたことか。

○情報が少なすぎる。
もしインターネットの環境がなく、攻略本がなければ、どこまで進めていたのか心許ない。
敵の弱点を探るのも、いろいろなものを試していくことを考えれば、今の数倍の時間がかかるはず。
またこのソフトはアイテムの入手がもっとも重要な要素だけれども、確率２％のアイテムがどこに存在するかどうやって調べればよかったのか？
さりげなく情報に触れる、という工夫があってもよかったはず。

○クリア後1分間待たされる。
敵を倒して、素材を剥ぎ取る時間が一分間ある。その後もクエストクリアの文字や清算やら、かなり待たされる。毎度のこととはいえ省略できるようにならないのか？

COMMENT

やはり最大の特徴は、凶暴な獣に対して脆弱な人間が狩りを挑む、ということだろう。弱点を突き、罠にはめ、時には多勢に無勢。こうしないと勝てない。
レベルがないので勝手に強くなるわけではない。強い武具を手にするにはまず強い敵を倒さないといけない。結局は敵は強い。
腕を磨き、知恵を絞り、勇気を出して、という過程を踏むのは刺激的なはず。
特に終盤にかけての武器・防具の能力の上昇率は低く、逆に敵の能力の上昇率は高く、差は開く一方。
いつまでも挑む姿は変わらない。これがたまらなく楽しい。

ちなみに私は弓使い。剣士のような攻撃力も防御力もなく、ガンナーのような遠距離狙撃も精密射撃もなく、スリリングな中間距離に身を置く遊撃手。