PSP mk2 :: リトルビッグプラネットポータブルレビュー

リトルビッグプラネットポータブルレビュー

発売元	ソニー・コンピュータエンタテインメント（オフィシャルサイト）
発売日	2009/12/03
価格	3,980（税込）
レーティング	【Ａ】全年齢対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：アクション ■ ダウンロード版：2,800円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	3pt	3pt	2pt	1pt	3pt

総合点
51pt

GOOD!

・オリジナリティ
ストーリーモード各面の作りの丁寧さと、物理演算を使用したアクション
これらはよく出来ています。
PSPのゲームでは例の無い類のアクションではないでしょうか。

・グラフィックス
おもちゃのような配色と物の配置はとても良いと思います。
そしてプレイヤーキャラクターである「リビッツ」もまたぬいぐるみの様で
とても可愛いです。

・満足感
ストーリーモードは何度プレイしてもその作りの良さに驚かされますし
ステージ作成の圧倒的な自由度と、それなりの自由度のリビッツカスタマイズは
驚きました。無限の広がりを感じます。

BAD/REQUEST

・ロードが長いです。

・アクションに物理演算を適用している事によって、ゲーム的挙動がほとんど排除されています。
これによってアクションがかなり現実的になっており、ジャンプやグラブ等のアクションに全くと言っていいほど爽快感が感じられません。
しかもゲームの見た目に反してアクションの難易度は高めに設定されており
何度も死にながら乗り越えていかなければならないのですが、正直リプレイが他のゲームに比べかなり疲れます。

・リビッツをカスタマイズする際にズームができないので
ステージをプレイする際などは画面がズームする場所でないと、どこの何が変わったのかが
非常に分かりづらいです。

・リビッツのカスタマイズは基本的にコスチュームや素材の変更に限られているので
PS3版に比べて自由度は高くありません。それにコスチュームの数も少ないです。
それとは対照に、ステッカーは多すぎます。

・ステージ作成に関しては色々と思うところがあります。

LBPのような創造性が求められるゲームは
いかにその創造性を対象に直結させられるかが重要です。
ステージ作成が可能なロックマンロックマンや天誅忍大全などは
直感的にステージを作る事が出来ました。
しかし基本的には物を配置するだけで、物の形まで細かく変えることは出来ませんでした。
その点LBPは物の形まで変えることが出来ます。
それは素晴らしい事なのですが
彫刻を作るように、大まかに形どってから角を削ったり角をいじったりしなければならないのです。これが大変手間のかかる作業なのです。
ペンで絵を描くように物が作れるのが最高の想像性の直結になると思うのですが
システム上それは難しいのでしょうか？
床ひとつ形どるだけでも難しいです。

それともうひとつ。
物理演算が適用されているという事は既に書きました。
当然ステージ作成の際も物理演算が適用されますが、物理演算があまりにも効きすぎていて
ステージ作成が本当に面倒です。

スイッチを引くと下りる橋を作るとしましょう。
レバーを引くときにスイッチに大きな力がかかりますね？
何もないところにスイッチを設置してしまうと、レバーを引いたときに
2段スイッチが浮いてしまいます。酷い時はスイッチがひっくり返ります。
床に埋まるような形でスイッチを設置したら問題は解決なのですが
あまりに現実的すぎてやる気が削がれます。
もう少し簡単にステージ作成ができれば楽しくステージ作成ができるのですが
１つのステージを作るのに膨大な根気が必要になります。
作る→動作を確認する→駄目ならばやり直す　この一連の作業がとても苦痛です。
無限の可能性の為に、作りやすさを犠牲にしてしまっています。

クリエイターさんには本当に頭が下がります。

COMMENT

とにかく何をするにしても物理演算に悩まされました。
クリエイト目的の方は覚悟された方が良いでしょう。

しかしながらストーリーモードだけは非常に楽しんでプレイする事ができました。
この為だけに買う価値は充分にありますが、他の面にはあまり期待をしないでください。
そして、おもちゃのような雰囲気に騙されないでください。
内容は横スクロール型トゥームレイダーです。
遊ぶのも作るのも難易度が高いです。