KINGDOM HEARTS Birth by Sleep(キングダム ハーツ バース バイ スリープ) レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010/01/09 |
価格 | 6,090(税込) |
レーティング | 【A】全年齢対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:RPG |
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ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
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沙羅曼蛇
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セプテントリオン
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ECHO NIGHT
GOOD!
スクエア・エニックスからファン層も広く、そしてまた人気RPGの一つとしてブランド色を放ってきた『キングダムハーツ』シリーズ。
今回、完全新作に加えPSP初展開、更にはキングダムハーツ?FMによるシークレットムービーから始まった壮大なプロモーションの相乗効果で話題と期待を存分に振り撒いた。
では2010年のスタートに華を添えたと言えるであろう今作品のグッドポイントから。
初めにストーリー・シナリオ等。
キングダムハーツと言えばシリーズを通し世界観のその全てがディズニーワールドかつディズニータッチで描かれる。しかしそんなファンタジックでありキューティ思考な世界観でありながら、今作は最も切なく重いストーリーと言える。
まず今作は一つの時間軸を基に、その時間軸を三人の主人公それぞれの行動・視点・思惑で描き、各主人公での全3ストーリー+α全てをプレイ・クリアする事により重厚な一つの物語として回帰する。
そして今作はシリーズの中でもディズニーキャラクターとの直接的な絡みが多く感じ取れる作品であるとも言える。登場する各ディズニーキャラクターの持つディズニー実存ストーリーとも巧みに絡ませ、ディズニーファン必見の演出がゲームとしての相乗効果をもたらしている。更に今作はシリーズ中『最も古い時代背景』を描いた作品である為に、シリーズファンは勿論の事シリーズ初プレイヤーへのセールスが期待出来る作品だと言える。
次にグラフィック等によるヴィジュアル面並びに付加要素。
シリーズはこれまでにPS2・GB・DS更には携帯電話アプリと様々なプラットフォームで展開してきた。そして昨今携帯電話の普及並びに携帯ゲーム機の人気と、時代はモバイル色を強める。そう言った背景の影響かキングダムハーツシリーズもPS2での?・?以降、次世代機と呼ばれる据え置きゲーム機には展開していない。
しかし携帯機には『携帯機』と呼ばれるだけの利点もあるが、据え置き機には俄然劣るグラフィックとボリュームと言う欠点もある。
では今作PSPからの出展であるが、PSPの持つスペックを余す事無く活用したのか、グラフィックはPS2作品と対峙しても決して遜色なく緻密で更には処理落ちのない滑らかなモーションフレームをも表現している。そしてボリュームに関しても全3ストーリー+α並びにやり込み要素・シークレットムービー等、携帯機でありながらじっくり腰を据えてプレイするだけのボリュームであると言える。更には箸休め程度に気軽に遊べるミニゲームやアドホックにも対応しているマリオカートライクなレースゲームまでと多彩さを見せている。
そして今作はアドホックによる通信プレイにも対応している為、ゲーム内様々なワールドが存在するが『ミラージュアリーナ』と呼ぶ通信関連専門ワールドも存在する。(オフラインプレイも可)ここでは協力討伐プレイ等ミニゲームに至るまで最大で6人によるマルチプレイを堪能出来る。あくまでもアドホックに絞った結果感度も良くラグも少なく処理落ちも殆どないと感じた。
最後に、今作の醍醐味とも言える戦闘システム・戦闘アクションにて。
シリーズを通しアクションRPGと言う位置付けで人気を博して来た。しかしRPGと言うジャンルには当然ながらキャラクターのレベルアップや強化・技の習得など鍛える時間と言う物に縛られる。勿論シリーズ過去作品でもキャラクター強化時間は重要であり時間も掛けた。しかしその強化時間こそ最大の飽きさせる要点であるとも言える………が、今作はシリーズシステムを踏襲しつつも新たなシステム・アクション・ヴィジュアルその全てを高次元に押し上げ、飽きる所かユーザー自ら戦闘意欲を掻き立てる『正にアクションRPG』と言えるシステムに昇華し生まれ変わった作品となった。
その戦闘システムだが、まず通常攻撃を○ボタンで放つコマンド、そして最大で8コマンド収容可能なコマンドデッキを使い上下キーでコマンド選別した後△ボタンで放つと言うシンプルなシステム。(×=ジャンプ・□=ガード等多アクション・他希望コマンドショートカットも可能)そして何より今作はスタイルチェンジなるシステムの導入により、戦闘中使用したコマンド等によりプレイキャラクターの戦闘スタイル・アクション・ヴィジュアルが目まぐるしく変わる。更に単にボタンの連打と言った単調な作業でもコマンドゲージと言うゲージが自然と溜まり派手なエフェクトによる華麗なフィニッシュ技など用意に繰り出せる。これらのシステムの採用でアクションを苦手とするユーザーの方でも十二分に楽しめる内容かと。しかし如何せん一筋縄では行かない部分も…そう言った意味でもコアなユーザー思考なやり込み部もしっかり組み込まれている。そしてディメンションリンク、これはストーリー進行上で登場する三主人公並びにディズニーキャラクター等の持つ特有のコマンドやフィニッシュ技を召喚出来るとシステム。キャラクター本人を呼び出す事は出来ない代わりにキャラクターの持つ特有のコマンドを呼び出し使用すると言う物。更にキャラクターごとに二段階の強化が行え強化の度にアビリティ的要素が召喚中付加される。
これらコマンドアクションを軸としたシステムの関連と相乗効果をもたらす要素が更に二つ。
一つはコマンドチャージなるシステム。魔法・アタック、各コマンドの多くはレベル成長する。つまり使用を繰り返せば自然とレベルも上がりマックス値に達する。そしてある一定のレベルに達するorレベルマックスのコマンド二つを掛け合わせ合成する事により新たなコマンドを生み出すシステムである。(レベルの存在しないコマンド等でも合成可)そして更にコマンド二つにアビリティ付加アイテムを加えて合成した場合には各種能力付加のアビリティを付けたコマンドが生まれる。尚、合成でしか生み出せないレアコマンドも存在する為、より熱が入る。
そしてコマンド関連からもう一つ。
コマンドボードなるボードゲームライクなミニゲーム。同じスクエア・エニックスからの作品『いただきストリート』を連想させる内容である。サイド的要素に思われがちであるが、本格的に作り込まれたゲーム性に加えてステージボード数も多くアドホックに対応している為、マルチプレイも可能である。そしてこのコマンドボードはプレイキャラクターのバトルコマンド等を使用しゲームを進める事によりコマンドレベルもゲーム終了時に上がる仕組みとなっている為決して損のない内容となっている。更にコマンドボードでしか手に入らないバトルコマンド等も存在しこちらも自然と熱が入る。
BAD/REQUEST
人それぞれ感受性も違いゲームと言う枠の中でも常に賛否が伴う。
だからこそ完璧な物など決してなく、最低な物も決してない。
そして筆者は比較的ミーハー思考であり話題性にも弱くブランド色の強いRPGの浪費家でもあると思われる。
では今作、各レビュー等でも軒並み高評価であり、筆者自身この作品に不快な部分も感じず素晴らしい作品と位置付けている。だからこそ唯一と思われるバッドポイントを一つ、そして筆者的理想と言う名の要望を一つ。
まず唯一バッドポイントと感じた部分から。
一言『ロード』です。これは最大容量でのデータインストールをした場合のプレイ結果でも感じる。実際ロード時間がそれ程長い訳でもないが、最大データインストールに対しロード時間が上手く比例出来ていないと思われる。今作はイベントムービー数や各ワールドでのマップ数も多彩である為、ロード数も相当数であると予想出来たが、やはりロード時間と言う地味な欠点一つでも作品のクオリティに亀裂を入れてしまう部分ではないかと…
不快に思われた部分はロードの一点、次に筆者的理想を。
今作様々な新システムの導入により飛躍的に戦闘意欲度が増した。そして各主人公をプレイすると進行上で、三人の主人公揃っての戦闘や各ディズニーキャラクターが戦闘に参加し更には協力技なども発動出来る等、共闘プレイをする場面に立ち会う。シリーズ旧作の一部ではご存知ドナルド・グーフィを共に引き連れパーティバトルを主とした内容であり、更に他のディズニーキャラクターを召喚する事も出来た。
今作、あくまで操作主人公一人での戦闘がメインであるが、いざ共闘バトルシーンに立ち会うと協力技や緻密なアクション等派手な演出で彩り、面白さが増す。
システム面で劇的な進化を遂げただけにパーティプレイの排除は悲痛に感じる。今作のバトルシステム+常時AIキャラ参加型パーティバトルであった方が筆者的には理想である。
COMMENT
PSP3000 600Mデータインストール済でのプレイ結果です。
総評です。
早くも2010年を代表する作品と言って良いかと。そして今作心から感動と言える部分は醍醐味となるバトル部分でも素晴らしいグラフィックでもない。三人の主人公からなる三本のストーリーと言うボリュームにも関わらず各マップの使い回し感も少なく、逆に同じワールドであっても各主人公でしか入れないマップやイベント等、飽きさせる事なく三本のストーリーをプレイさせる様にアイディアと努力を注ぎ込んだゲームクリエイターに感動を。
シリーズファン・RPGファン・ディズニーファンには勿論の事、アクション層やライト層その全ての層に楽しめる作品として奨めたいと思う。