PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティ
ゲームの基本となる流れは、MHとそう変わりありません。ですが協力要素がMHよりも充実しており、その内容と世界観が相まっているので４ポイントとしました。
特にバレットエディットは斬新ですね。
仲間同士で奇抜なバレット作りを競うもよし、単純に強力なバレットで競うもよし…
MHの良い点を受け継いでなお独自性が生まれています。

・サウンド
民族音楽のようなものから古めの戦隊モノのような音楽までありますが、どれも耳に残る出来です。
私は「嘆きの平原」のBGMとピター戦でかかるボーカル付の曲が特に印象に残りました。

・熱中度
バレットエディットをやり始めるともう止まりません。作り方も簡単ですし、自由度も高いです。
もちろん戦闘も熱中できますが、それはBADの方に書きます。

BAD/REQUEST

・グラフィック
アラガミのグラフィックは普通ですが、人物のグラフィックは並以下です。
それと動きも良くはないですね。
体をブンブン振り回すコウタに、違和感を覚えました。あんな動き、人間はしません。

・熱中度
戦闘に関して書くなら、とにかく忙しいです。
攻撃、回避、素材の回収を休むことなくしなければなりません。
熱中というよりは、気を許す暇がないと言った方が良いでしょうか。

そして当然の事ですが、MHのようにレア素材という物がこのGEにもあります。
しかし、そのレア素材の多いこと！
出にくい素材というだけならばまだいいです。
このゲームは基本的に「複数VS複数」が基本になるので、単独で戦える敵は後半殆どいなくなります。つまりあるアラガミの素材が欲しくても、そのアラガミが出るミッションは他のアラガミとセットになった物しかない、というパターンが大半を占めるのです。こうなれば否が応でもその複数討伐ミッションをこなさくてはなりませんね？
その討伐ミッションが楽しく遊べるものであればまだ良いです。
しかしこの「複数VS複数」の難易度の高さと言ったら！
まずアラガミ同士を分断させるのがかなり難しいです。他のアラガミに見つからないように奥まった場所で戦っても、見つかる確率はかなり高いしょう。広いところで戦えれば良いですが、
残念ながらそういった場所は殆どありません。
しかも分断が不可能と言っていい「円形」のフィールドもあるので、
１体１体を慎重に倒していくという作戦はほぼ不可能といって良いでしょう。かろうじて１体はなんとかなるレベルです。

複数討伐が難しい理由はこれともう一つあります。それは「NPCに指示が出せない」という事。
体力を回復する為に、今いる場所から離れて餌場に行こうとするアラガミがいるとしましょう。
しかしその餌場に別のアラガミもいるので、
別のアラガミがその餌場を去るまでその場に待機していたい…というシチュエーションがあったとします。
この場合、NPCは堂々とその餌場に向かうアラガミについて行ってしまうのです。
プレイヤーは主人公ですし、「待機」や「攻撃」が出来る立場にもあります。
しかし戦闘の支持が出来ないせいで、殆どの場合
戦闘が泥沼化してしまいます。
これはもう残念という他ありません。

以下の理由で、結局は泥試合を何戦も重ねなければ良い素材は手に入りません。
しかし良い素材を手に入れるという事は、
より良い装備を作ると言う事でもあります。
刀身、銃身、装甲、強化パーツ、服等…
沢山ありますね。

しかし！
どの装備も色違いばかり。
刀身に至っては絶対数こそ多いものの、
刀身の形に限って言えば２０種類も無いのでは？
かっこいい武器を作る為に頑張ろう！という気にはならず、アラガミを早く倒せるような性能の良い武器を作る為にやろう…となってしまいます。
モチベーションなんて上がりません。

仕方なくやる、という思考に陥った時点で一旦このゲームから離れることをお勧めします。
購入者様各位。

COMMENT

「食材は良い物ばかりだが、味付けや調理方法が滅茶苦茶」
そんなゲームです。
やっていてストレスのたまる「やりこませゲー」ですね。
ベースとなる部分がとても良いだけに残念な面が多く見られました。
改善点や悪い面はBADに書いた物以外にも沢山あります。
しかし体験版の配布から製品版の修正までの一連の流れ、これは凄いですよ。
スタッフの皆様お疲れ様でした、と心から言いたいです。
次回作に期待しています。