PSP mk2 :: テイルズオブファンタジアなりきりダンジョンＸレビュー

テイルズオブファンタジアなりきりダンジョンＸレビュー

発売元	バンダイナムコゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/08/05
価格	5,480（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：真実と向き合うRPG ■ プレイ人数：1人

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	4pt	4pt	4pt	4pt	3pt

総合点
78pt

GOOD!

本作は2種類の物語があるので、別々の感想を。

?クロスエディション?

・戦闘システムの改善
何度もリメイクされている本作品ですが、一番プレイしやすい形になっているでしょう。
売りである、魔法や召喚技を止まることなく使用できるようになっています。
これによって前作とは比べ物にならないほどスピーディな戦闘が可能になっています。
ステップの追加によりテクニカルな戦闘ができます。ごり押しできなくなっているので、
地味にありがたい仕様といえます。
・エフェクトの一新
エフェクトが綺麗になったような感じがします。同時に技の使用感も変わっています。
・敵の強化
戦闘システムの改善に伴い、敵も同じように容赦がありません。
かなり手強くプレイできるので、私は嬉しかったですね。

良くも悪くも、昔ならではのテイルズが残っていて全体的には良い出来となっています。
ストーリーは言わずもがな、素晴らしい作品です。

?なりきりダンジョンＸ?

・ボリューム
非常に満足です。やりこみ要素もさることながら、ファンタジアの雰囲気がしっかりあります。
ＰＳＰでここまでプレイできるとは思っていなかったので嬉しい誤算です。

・戦闘システム
素晴らしいの一言。２Ｄテイルズならではのハイスピードバトルが展開できます。
特定の職業なら空中コンボで一網打尽にすることも可能ですし、
技もかなりの数を繋げられるので、もっさりしていません。
新しいシステムのＥＢＧは従来で言うＴＰの役割を果たしていますが、すぐに増加しますし、
技を節約するよりバンバン使っていけます。ストレスがたまらなくてとても良かったですね。
オーバーブレイブというパワーアップモードで、一時的に攻撃速度が跳ね上がり、
技がつなぎたい放題にできるシステムがありますが、他のレビューの方が仰られている、
「速度が上がりすぎて、攻撃しにくくなる。技が繋げにくい」
といった、デメリットが存在します。が、装備で緩和できたりします。問題はありません。
逆に速度に慣れるとかなり楽しいシステムとなっています。

・グラフィック
非常に綺麗です。ドットが特に頑張っていると感じました。

・前作からの展開
ファンタジアのキャラクター達の後日談がとても嬉しいです。
前作が好きな方は楽しくプレイできるでしょう。

・やりこみ要素
コスチュームの熟練度やモンスターの捕獲。2週目の新要素などなど。
コンプリートはそれほどしんどくないようになっています。

・音楽
非常に良いです。これを聞くためにプレイをしてもいいぐらい。

・ロード時間
速すぎる。まったくストレスを感じませんでした。

続いて不満なところ・・・

BAD/REQUEST

?クロスエディション?

・新キャラクター
スーファミ版やＰＳ版のファンタジアが好きな人は、賛否両論になると思います。
一言で言うと世界観が壊れます。何故追加した。
主人公達の新しいイベントがこれによって見れるのは評価できますが、
いろいろと設定がややこしいこの作品で、新キャラクターはまずかったなと。
初プレイの方は、違和感なくプレイできるかもしれません。

・戦闘システム
良い面もありましたが、改悪されている点も。
まず、ターゲットを選べない。セミーオートだとかなりやりにくいです。
敵のＨＰも確認できません。おまけに、敵の数もわかりません。
ファンタジアは癖っけのある敵が特徴なので、戦闘開始に敵の名前が確認できないと
対策がとりにくいです。ショートカットも凄まじく利用しにくい。それが残念でした。

?なりきりダンジョンＸ?

・ストーリー
小説版と比べると天と地ほどの差。
ご都合主義が多すぎる所が減点です。小説版を読んだことがある人は期待しないこと。
一応起承転結はありますが、いつの間にか終わっている。そんな作品です。
ファンタジアの伏線が回収されるはずが、まさかの伏線追加。
全員が救われるハッピーエンドがみたいなら小説版をお勧めします。

・キャラクター
アルベルト。いらない新キャラクターすぎるという。

・町
入れない建物が多い。もう少し町探索をしたかったです。

COMMENT

全体的には非常に満足できる作品です。一本でかなりの時間を遊ぶことができます。
ファンタジアのファンディスクだと思ってプレイするといいですね。
歴代キャラクター達のスキットなどで、ファンタジアのわだかまりが若干解消されます。
なりきりダンジョンのストーリーをもっと楽しみたいなら、確実に小説版をお勧めします。
こちらは脚本家によるストーリーの脚色で凄くまとまった話になっています。

最後に?
良い作品であるからこそ、不満点が目立ちます。多少目をつぶると、気持ちよくプレイできると思うので、これを期にファンタジアをやってみるのもいいと思います。
全体的には間違いなく良作に入ると思うので、是非プレイしてみてはいかがですか？