PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

＜作品概要＞
プレイヤーは警察に所属しない”プロの交渉人”鬼塚陽一となって様々な事件の解決に挑む。
基本はサウンドノベル形式で進行し、時には犯人からの人質解放、時には関係者から情報を引き出すため、様々なブラフを駆使して交渉していく。交渉の結果がストーリーに変化を及ぼすこともある。
全6話構成で5話目以降をプレイするには1?4話をGoodENDにする必要あり。4話目をクリアした時点で各チャプターから再開が可能になる。

＜良かった点＞
・まず世界観が秀逸ですぐにこの世界に引き込まれました。エピソードごとに犯人が変わるので誰が黒幕か考える楽しみもあります。誰がウソを言い、ホントのことを言ってるのか考えながら読み進めていく感覚がたまりません。1つ1つのエピソードは、メインストーリーとなるある大きな事件に密接に関わってきます。

・交渉シーンはリアルタイムで進んで行き、BGMも雰囲気にとてもマッチしていて独特の緊張感があります。交渉相手の性格に合わせて選択肢を選んだり、時間稼ぎをしたり、時には相手を怒らせる・・パターンは多彩で飽きません。うまく交渉が成功した時は達成感があります。

・終盤は交渉の難易度が高くBADEND連発してしまいますが、すぐその場でリトライ出来るので快適です。4話目以降チャプター選択できるのも○。

BAD/REQUEST

・クリアまで20?25時間程度で終わってしまったので、ややボリューム不足です。BADENDを全て埋めるとおまけで1つエピソードが追加されるので、そこまでやればプレイ時間は結構なものになるとは思います。

・でも他のサウンドノベルと違って選択肢を1つ変えれば分岐するわけではなく、1つのBADENDを出すためにいちいち交渉を終わらせないとならないので攻略サイトをみながら効率良くやらないとやってられないと思います。交渉時のスキップ機能が欲しかったです。

・1つ1つのエピソードはとても面白かったんですが、最終話のクライマックスにもう少し意外性が欲しかったです。エピローグ的なものもほとんどなく、あっさりしすぎに感じました。

・実際の警察は犯人の身代金要求にお金を用意しないと記憶しているのですが、作中ではガンガン用意します。しかも主人公はあくまで人質の無事を優先するので犯人の言いなりです。
解決してるからいいものの、こんなやり方じゃ人質解放されてもまたすぐ同じことされていくらお金あっても足りないんじゃ・・？と思いました。
あくまで雰囲気を楽しむゲームと割り切った方がいいのかもしれません。

COMMENT

PSP-1000使用です。

タイトルとパッケージから物凄く硬派なイメージを抱き敬遠していたんですが、プレイして良かったと思える出来でした。
刑事ドラマものが好きな人はもちろん、ノベルゲーが好きな方全般にオススメできるゲームだと思います。