PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

※リフレインクリア済み（そこまでです）
※前作「CLANNAD（PSP版）」クリア済み（以下「クラナド」はPSP版を指して言います）

・オリジナリティー、熱中度
流石はkeyだなと思いました。とにかく上手いお話。
平和な学園生活を前面に出しつつ、その学園生活に潜む暗い部分をチラつかせており、非常に引き込まれる内容でした。「展開が気になって仕方がない！早く続きを読み進めていきたい！」という気にさせられます。
序盤はなんだか不完全燃焼という感じでしたが、最後の最後には感動しました。同時にそれまでのモヤモヤが見事に晴れて今はとてもスッキリしています。やはり話の進め方が上手い。
クラナドは万遍なくそこそこに泣けるという感じでしたが、リトルバスターズはドでかい爆弾が1個置かれているという感じです。
また、笑いの要素を忘れていないのもポイントですね。忘れていない、どころか、笑いのほうがかなり強いと言っても過言ではありません。
要所要所に笑えるポイントがあるので、読んでてダルいなぁという気もそんなにありません。
かく言う私は筋肉旋風（センセーション）の被害者です。筋肉いぇいいぇーーいっ！！
2週目ではテキストが増えていたり、選択肢が変わっていたりと、周回に意味を持たせたのも素晴らしい。
そして、ミニゲームが非常に小気味よくて良い。シンプルなゲームながらもとても作りこまれているのが素晴らしい。
そもそもこういうADVにこういうミニゲームがついてること自体が素晴らしいと思いました。とても新鮮。
ミニゲームの結果がストーリーの進行に影響しない、ミニゲームをプレイするかどうかの選択ができるのもポイント。やりたければやって、やりたくなければやらなくていい。やらなくてもストーリーは充分読んでいけるし、やって失敗してしまったとしてもストーリーを問題なく読んでいける。こういう配慮は実に好感が持てる。
とにかく革新的だと思った。「読んで終わり」のゲームではないのが実に良かった。

・サウンド
場面によってしっかり使い分けられ、場面によくマッチした音楽。
エンディングテーマが数曲あったりと・・・手が込んでるなぁ・・・

・グラフィック
この手のゲームなら当たり前っちゃあ当たり前だが、キャラの立ち絵もイベントＣＧも綺麗。
クラナドではカエル目のキャラクターばっかりだったんですが、リトルバスターズの女性陣は総じて美人さんばかりです。ただし小毬の私服はちょっとアレゲだった。

・快適さ
メディアインストールでディスク1枚分をまるまるメモステに入れられるので、ディスク入れ替えの手間がなくなり非常に快適です。
クラナドでは割と頻繁にディスク入れ替えをさせられたのでこれは良い機能。
ただし、当然ですがメディアインストールにはかなりのメモステ容量を使いますので、これから購入される方には留意してもらいたいです。
メッセージスキップもあり、飛ばしたい所はサクサク飛ばせるのでプレイに関しても快適です。

BAD/REQUEST

・一部のストーリーが重い
「重い」というのは「キャストが『学生』の割には重い」ということです。
クドリャフカの話がけっこうエグかったです。嫌、というか、（かなり否定的な意味で）複雑でした。
購入を考えている方には留意してもらいたいです。

・少なくともCEROレーティング【B】とは思えない。
12歳13歳が解読できる話ではないと思います。けっこう難しい話かもしれません。
上記の「話の重さ」も加えて、そういうことです。

・基本、読むだけのゲームだが、難易度が高い。
ストーリー各所に選択肢があって、その選択によってストーリーの方向が決まっていくわけなんですが、何も知らずに好き勝手やっているとほぼ確実にバッドエンド行きです。
しかしまぁ、この手のゲームならば仕方のないことだと思うので、マイナスポイントという程ではないです。これからプレイする人は攻略サイトを準備しておくと快適にリトルバスターズがお楽しみいただけます。

・セーブ、ロード、スクリーンショットを使う度に音楽が止まる。
せっかく物語に入り込んでいるのに、いちいち音楽が止まったり、PSP特有のセーブ・ロード確認画面が出たりすると冷めちゃいます。
これはクラナドの時からそうだったので、ここは非常によろしくありませんね。

・イベントＣＧがデカすぎて、スクリーンショットが使いづらい。
まぁ、画面をスクロールできますし、ＣＧイラストがデカいのは良いことなんですが、スクリーンショット機能があるとなると話は別です。
画面を保存しようにも、かゆい所に手が届かないといった感じです。

COMMENT

購入動機はインターネットでの評判と、クラナドが面白かったからです。
最初はモヤモヤしながら読み進めていた話ですが、だんだんスッキリしてきますし、ラストは本当に感動できます。
実に良いゲームです。そこらの小説よりか余程泣けるでしょう笑えるでしょう。