Ever17 -the out of infinity- レビュー(評価)

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Ever17 -the out of infinity- レビュー

発売元	サイバーフロント（オフィシャルサイト）
発売日	2009/03/12
価格	5,040円（税込）
レーティング	【Ｃ】15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：アドベンチャー ■ プレイ人数：1人 ■ 限定版：7,140円

スコアボード

中央値: 85
難易度: 2.30
レビュー数: 30

スコアチャート

0-9

10-19

3.3%

20-29

30-39

3.3%

40-49

6.7%

50-59

60-69

13.3%

70-79

50%

80-89

23.3%

90-100

【60点以上】
86.7%
【標準偏差】
16.14

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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　491人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
5pt	4pt	4pt	5pt	5pt	4pt	5pt

総合点
93pt

GOOD!

大傑作という噂は聞いていましたが、PSP版で初プレイです。

シナリオが特にすばらしいです。
まず、武視点・少年視点を序盤に選びますが、それぞれで起こる微妙な事件や行動の差異・なぜ登場人物が異なるのか・そして徐々に見える裏の陰謀、といったあたりから話の奥にあるトリック・謎をプレイヤーが推理していくわけです。背景が徐々に明らかになりつつも、延べ4度のグッドエンドの後もまだ大きな謎が大量に残ります。しかしそこで現れる最終章、さらに謎を膨らませながらも、その後一気に謎解きの回収。はたしてこの落ちを予測できるプレイヤーはいるのでしょうか。まさにゲームならではの構造であり、あまたあるSFの物語に慣れていれば慣れているほど、逆に予想がしにくいでしょう。脱帽です。
最終盤には読む手を止められずうっかり半徹夜するほどのめりこんでしまいました。

予測できないという意味で難易度は最高点をつけます。ゲーム自体は単純な選択式のアドベンチャーゲームなので難しい点は一切ありません。ロード待ちもほとんどないし各種操作は極めて快適で一切不満はありません。2度目のムービーがスタートボタンで飛ばせるなど配慮が行き届いています。

グラフィックに関しても大きな粗は見当たらないし、舞台とキャラクターの雰囲気が合っているのが良いですね。通常のイベントグラフィックに仕掛けがあることは当然なのですが、キャラクター単体絵もよく見てみると仕掛けがあることがわかりました。よくできています。
声優さんもキャラクターの印象に合っているし、熱演にも引き込まれました。
音楽は海洋テーマパークのイメージにあわせて透明感のある雰囲気です。また使い方が練られており緊張感をうまく演出していたと思います。
一度エンディングを見ると、エクストラモードでDC/PS2版のオープニングムービーも見られたり、最終章を終わらせるとDC/PS2版エンディングムービーも見られる、と手抜かりもありません。オープニングについては終了後に見ると感動もひとしおです。

BAD/REQUEST

5/1?5/7の物語ですが、5/2,3あたりはかなり展開がだれるのでプレーがしんどいです。でもあとで振り返ると良くできた伏線です。

立ち絵が各人4パターンくらいしかないので、もっと多いと嬉しかったかもしれません。まあこれは単なる贅沢だと思います。

個人的にはオープニングエンディングともに以前のほうがよくできているように見えます。とはいえちゃんとディスクに入っているので知ることができたわけで、PSP版の購入で問題は一切ありません。

COMMENT

評判から期待していた以上の衝撃を受けました。シナリオの練りこみ具合が異常です。

謎をプレイヤーが考えていないと、最終章でフーン、で終わってしまうかもしれません。真剣に謎解きをする心構えであればまさに大傑作です。部分的には謎を推理できても全部当てられる人はいないでしょう。SF好きに特にお勧めしたいと思います。

そして最も重要なのですが、「絶対にネタバレを見てはいけません！」
クリア前のネタバレは面白さを一気に失わせます。wikipediaやニコニコ動画などは特に危険なので近寄ってもいけません。
また、買う前に注意を受けていたので私は大丈夫だったのですが、
PSP版の限定版に付属する冊子はイラスト集以外はひどいネタバレばかりというファンブック仕様なので、クリアまでは封印して置いてください。これを守らないと非常にもったいないです。

プレイ時間：15時間以上30時間未満(クリア済)
ビリー・グリットさん [2009/05/11 掲載]

このレビューはオススメ？　

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　438人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	3pt	3pt	2pt	3pt	2pt

総合点
56pt

GOOD!

良かった点としては、真ＥＤの最後に向かうところでの盛り上がりでしょうか。
色々な伏線が集まって、最後の大きな物語に繋がっていくのは面白いと思いました。
後半になればなるほど面白くなる。

BAD/REQUEST

悪いのは逆にいいとこの逆で、前半が苦痛だった。
特に最初に選ぶ主人公二人がどちらも好きになれず、
最初は苦痛で何度挫けそうになったかわからかなった。

客観的に見てストーリーは良いのに、自分の分身とも言うべき主人公が好きになれないと
こんだけ面白くなくなるのかと思った典型的なゲーム。

COMMENT

私個人の評価では、面白いストーリーだと思ったが、
主人公が好きになれず並の評価。

こういう人もいるんだという程度に参考にしてもらえば。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
今昔物語さん [2011/06/09 掲載]

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　449人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	4pt	4pt	4pt	4pt	2pt

総合点
78pt

GOOD!

・推理可能なところ
ひぐらしやダンガンロンパのようなエンターテイメント性重視の作品は、推理不可能と言ってもよいぐらい、ヒントが無く突拍子もない展開になる。その種の作品も好きだが、推理可能・不可能という点から見れば、近年のADVと違ってプレイヤーに推理が可能なところが評価できる。
終盤の展開は、上記のようなエンターテイメント性重視の作品に近く推理は難しいが、設定に関してはヒントが散りばめられており、プレイしながら推理することができる。

・伏線の回収がしっかりしているところ
メインライターの打越氏が理論武装派というか、プレイヤーが気にしないであろう些細な違和感（ゲーム進行に必要な設定）まで理由付けをして説明するので、伏線回収に関してもしっかりとされている。近年のADVに多い、結局あれはどうだったんだ？という謎が残らない終わり方は良い。

BAD/REQUEST

・キャラに魅力を感じにくいところ
複数ライターの弊害であったり、打越氏の日常シーンがつまらなかったりと理由は色々と考えられるが、キャラに感情移入できないまま最後まで来てしまった感じ。
トリックだけで勝負するならそれはそれで良いが、だったらなぜギャルゲー的なヒロイン攻略制をとったのかと言いたい。ヒロイン攻略制をとったからにはキャラを魅力的に描いて欲しいが、残念ながらそこまで感情移入できなかった。

goodで比較として挙げたひぐらしはトリックの面では本作に劣っているかもしれないが、キャラの魅力では勝っている。打越氏にはもう少しキャラを魅力的に描いて欲しい。それができないのであれば、ヒロイン攻略制はとらない方が良いのではないか。
今作の作風と恋愛は合わないと感じる。

COMMENT

Infinityシリーズの最後として、DL版でEver17をプレイ。シナリオの完成度ではシリーズ1だと感じたが、その分キャラクター描写についての不満を少し感じてしまった。
ひぐらしを推理モノとして読んで不満を感じた人は、今作を楽しめると思う。
キャラの魅力は劣るが、推理モノとしては楽しめる。

逆に、ギャルゲー的な要素に惹かれて購入した人はキャラよりもシナリオを重視する構図に不満を感じるかもしれない。
自分はどちらでもないが、推理モノとして楽しめた反面、キャラがもう少し魅力的に描かれていればもっと素晴らしい作品になったのではないかと感じた。
色々と不満も述べたが、最近はあまり見かけない（？）推理できるADVとして評価できる。