PSP mk2 :: るろうに剣心?明治剣客浪漫譚? 再閃レビュー

るろうに剣心?明治剣客浪漫譚? 再閃レビュー

発売元	バンダイナムコゲームス（オフィシャルサイト）
発売日	2011/03/10
価格	6,729（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：対戦剣劇 ■ プレイ人数：1人（アドホックモード時：2人）

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	2pt	2pt	2pt	3pt	2pt	2pt

総合点
48pt

GOOD!

■またるろうにのゲームが出来た
　発表当初からなぜこの時期に？と思っていたゲームですが、るろうにファンとしては新作が出たということが単純に嬉しい事ではあります。

■齋藤のボイスが使いまわし
　こう書くと印象が悪いのですが、当時の声優さんがとても渋い声でありながら既に故人であるため、ファンとしては使いまわしてくださってありがとうございますと言いたいです。

■やりこみ要素が多い
　人によってはBADにも連なってしまうのですが、いろいろやりこむ要素が用意されています。

■今までのゲームで操作できなかったキャラクターも使える

BAD/REQUEST

■キャラをつかみきれていない印象を受ける
・青空が笑顔で武器を売ってくれ、また鍛錬してくれる
　原作では最高の鍛冶技術を受け継ぎながらも「人殺しの手伝いをしたくない」と農具などを作っていたキャラです。
・抜刀斎が剣心のコンパチキャラ
　奥義が「京都編で始めてみた/会得したはずの技」のままです。

その他原作ファンであればある程、細かい突っ込み点が目立ちます。

■剣心が弱い（使い難い）
初期キャラは3人（剣心、齋藤一、相良左之助）なのですが
オールラウンダーで動きが速い齋藤、リーチが長く素手でも戦える左之助に対し、
主人公の剣心は
・抜刀術を行うために固定動作（剣を鞘に収める）を行わなくてはならない
・一撃のダメージが低い（逆刃を再現？）
・奥義がロック（師匠に伝授されるあの技なので）されているが、覚えるのが後半なので反応のよくなったCPUに潰されてしまう
・素手になると超弱体化する

など、扱いがよくありません。剣心のファンの方でもまずは齋藤あたりから始めることを強くお勧め致します。

■奥義にアーマー性能がない
　このため発動を潰されてしまい、ある程度コンボ系の格闘ゲームに慣れているプレイヤーでないと安定して奥義を当てることが出来ません。また、相手の連撃(コンボ)に奥義で割り込みをかけることができるのですが、やはりアーマーなしのため一方的に潰されて発動損になります。なぜアーマーをつけなかったのかわかりません。このゲームを今でもパッケージ購入するようなプレイヤーはガチのコンボ格闘などは望んでいないと思うのですが…。

■操作キャラをそろえるまでがつらい
　各キャラクターのストーリーをクリアすることで操作キャラが増えていきますが、ストーリーでは「二本先取の三本勝負」で「1ラウンド毎に勝ち負けに応じた会話イベントが入る」ため、1キャラにつき30分から1時間程かかります。
　使いたいキャラが初期キャラではない場合、「キャラを出すためにやりこみを強制される」と感じるかたもいらっしゃるかもしれません。

■戦闘前のキャラグラがおかしい
　アニメ放映時、作画がひどかった回を集めてその中でも選りすぐったひどい1コマを集めたのではないかと思うほどグラフィックが崩れています(実際はこのゲームオリジナルのカットです)。キャラによっては戦闘前だけでなく、戦闘中に奥義を発動する際に表示されるカットインが崩れている事も…。

COMMENT

るろうにファンならば結構遊べる出来ですが、

・公式にいる登場キャラで今すぐ遊びたい！
・好きなキャラで思う存分暴れたい！
・対戦できる友人がいない

という方はちょっと様子を見たほうがいいかもしれません。
新撰組時代の齋藤や、抜刀斎時代の剣心などもキャラとして使えるのはいいところです。

なんというかもうちょっと作品としてまとまっていたら…という残念なゲームです。
ただ、絶対に買うな、ともいえない魅力もあるんですよね。
お勧めしていいのか、ちょっと様子見の警告をするべきか難しいソフトです。

だらだらと剣心の懐かしさを楽しみたいファン向けのソフト…でしょうか。