エルミナージュIII -暗黒の使徒と太陽の宮殿- レビュー
発売元 | スターフィッシュ・エスディ(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2011/08/04 |
価格 | 6,090(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:ダンジョン探索型RPG ■ プレイ人数:1人 |
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金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
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街 ~運命の交差点~ 特別篇
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グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
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ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
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沙羅曼蛇
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輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
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セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
-
ECHO NIGHT
GOOD!
【オリジナリティ】……4点
今作のみ、というよりはシリーズ通しての長所。伝統的なウィズの良さを受け継ぎながら、よりクラシカルなRPGを追求している。現代の多くのロールプレイは、設定されたキャラクターの追体験を意味していて、殊更”自由度の高さ”を謳うエルダースクロールのようなものでさえ(注意しないと気付かないほど巧妙に隠されてはいるが)世界観を崩さない範囲での自由度しか赦されない。しかしエルミナージュ3は、選択肢こそ少ないものの、近年の自由なRPGの中でも特に自由だ。ここのレビューでは殆ど触れられていないものの、フェイスロード、スタイルロード、サウンドロード、二つ名、性格コメントなどの、下手をしたら逆に感情移入が妨げられるような要素が上手く導入されている。それを可能としているのが世界設計の巧みさで、ポップ過ぎるストーリーは、その裏で練り込まれている重い世界観の、いわばセルフパロディであり、正当派ファンタジーに合うオリジナルキャラクターでも既存の萌えキャラでも北斗の拳でも実写の人物でも”それなりに”没入感を味わえるという効果を生んでいる。
【熱中度】……5点
例えば、あなたが攻略本や説明書を読むのが好きなタイプだったり、百科事典やウィキペディアで暇を潰せる人間であるなら、エルミナージュは本当に素晴らしいゲームになる。レベルを上げて、それまでは倒せなかった敵を殴殺するという伝統的なRPGの楽しさや、それを味わうために完璧なゲームバランスを求めるゲームファンの心理を否定するわけではないが、その程度の理解というか、性癖では本作を十分に楽しむことはできないと思う。その苦労して倒した敵、手に入れたアイテム、盗んだ武器についてくる面白可笑しいテキストを集めるために何十時間も費やしたくなるか、そんなのは時間の無駄と感じるかで、本作の評価はだいぶ別れるのではないだろうか。でも大概の人は、テキストの良さと、そのテキストの素晴らしさが近年のRPGに足りてないことをしみじみと味わうことになるはず。
余談ではあるが、この直前に予習気分で遊んでいた「BUSIN 0」は、五十体ほど倒さなければモンスターの解説文が図鑑登録されず、さらにテキストも魅力がなかった、というのが不満点だった。本作は一体でも倒せばパラメーターから持ってるアイテムから生い立ちから何から何まで出る。
【快適度】……4点
前作、前々作に手を出しておらず、Wiz系のソフトは本家も含めて4シリーズほどしか手を出してないからかもしれないが、今のところ、投稿されている他のレヴュアーの不満に共感できない部分が多い。アイテム欄と装備欄が一緒だからこそ「装備の厳選」や「鑑定の重要さ&持ちかえるアイテムの取捨選択」という楽しさが出てくるのでは? アイテムやお金の受け渡しはそんなに面倒? まして待機してあるキャラクター(そもそも強制で入ってくる仲間を除けば、待機しているキャラが居ること自体、僕には不思議なのだが)とのアイテム交換なんて最適化されてる必要があるのか? 確かに起動時のロードは長いし、スリープ復帰時にも謎の読み込みをするが、ストレスを感じるほどか? しかしソフトリセット時のスクリーンショット撮影や、エクストラスキルの効果が見れないことなど、不満点は確かにある。
【グラフィックス】……3点
どうということはない(BADではないがGOODでもない)。「見たくないなら見るな」の論理を振りかざすわけではないが、そういうものを気にするなら手を出すべきではない。新作絵と古いデザインが混じっているせいか、グラフィックの整合性は無茶苦茶だし、全体的なデザインは良いが感動するほどではない。ただ、そういう無茶苦茶さ、チープさが逆にフェイスロードやスタイルロードを生かしている、という面がある。気にしないのが一番だが、気にするなら手を出すべきではない。
【サウンド】……3点
上に同じ。ただし装備武器によっては専用のボイスらしきものがついているのは好印象(「O.P.I」という女性と謎性別しか装備出来ない、ヒップドロップらしき武器を使うと何ともコメントしずらい女性の笑い声が流れる)。
BAD/REQUEST
【ストーリー】
良くもなく悪くもないのはサウンドやグラフィックと同じだが、こちらはもっと明確な不満点がある。ネタバレは避けるが、前作、前々作を知らなければ「?」となることは多い。せめて公式のブログには目を通しておくべきだろう(それでも不十分だが)。さらに、どうやら続編が出る風な終わり方をする(エンディング後なので赦せる人もいるだろう)。エルミナージュというシリーズが連作として作られているという壮大さに目を奪われるか、カタルシスが足りないかで評価は分かれるかもしれない。
軽いネタもメタいネタも悪くはないが、ボリュームが薄い。もちろん、あまり深く設定すると「住民を敵として登場させるギミックに、召喚師と魂の盟約を駆使して、NPCを冒険者として登録する」という要素に傷を付けるだろうが、なにもかもハリボテ気味だし、どうも世界規模の話とは思えない。例えは悪いかもしれないが、僕はモハメド・アリ対アントニオ猪木を思い出した。よーく見ればハイレベルな攻防かもしれないが、一般的な視点で言えば「世紀の凡戦」という感じだ。背景は素晴らしいものがある。なかなか見えない背景ではあるが。
【バランス・難易度】
バグが酷いと評判だが、本当の意味で「酷い」バグはないので安心してもらいたい。どちらかといえば「裏技」として喜ばれそうなバグだと思ったのだが、どうにも評判が悪いようなので、気にする人は気にするのだろう。
むしろバグよりバグ級のゲームバランスの悪さの方が普通は気になると思う。これも「敵が強過ぎて先に進めない!」というような理不尽系ではなく、どちらかといえばプレイヤーに有利なものが多い。魔術師の強さが常軌を逸しており、相対的に前衛職が弱く見える。とはいえ難易度はいつものwizなので、初心者には優しいかもしれない。それでも普通に死ぬ、というあたりも、いつものwizだが。一言でいえば大味。
COMMENT
【満足度】……5点
不満点の多いゲームではあるが「こんなRPGをやってみたかった!」という個人的偏愛ゲーム。スタイルロードやサウンドロードで最強のキャラゲーにできるポテンシャルや、古き良きwiz系の匂いを受け継いだ温故知新のやりこみゲーム性……なんてどうでもよかったりする。敵から奪ったアイテムに「ドロップキック」を見つけた時の「えっ?」といった驚きや、「フォックステイル」や「ベロチュー」などのえげつない下ネタ感、タイタニックごっこをしている骸骨が印象に残る「船頭」や大樹を巻き込むレベルの「まるのみ+2」のようなありえない系の装備品、禁断の「三年殺し」などの、全く使えないにも関わらず、伝説級の高性能な聖剣や村正を手に入れた時よりも嬉しくなる、馬鹿さ加減溢れるアイテム蒐集要素が、このゲームの最大の魅力だと思う。ハードコアなRPGの要素を持ちながらも、根にバカゲーの精神というか、行き過ぎた自由度の自由すぎる面白さを感じられるかどうかで、このゲームを楽しめるかどうかが決まる。レベルを上げて強敵に挑むのもいいが、魔法の剣は倉庫に預けて、ぜひ「O.P.I」一丁で旅に出てほしいものだ。
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事実誤認による削除依頼により、一部削除して掲載しています。フリーのメールアドレスでもかまいません。理由など詳細をお伝いしたいのでお手数ですが、(”タイトル名”と”投稿時のお名前”のみの記載でかまいませんので)お問い合わせして頂けたら幸いです。■恭一@管理者 お問い合わせ先:kyoichi_mk2@hotmail.com