PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

○オリジナリティー○
基本は学園ラブコメというオーソドックスなものにもかかわらず、幻想世界との最終リンクの奥深さはkey作品ならではの独創性を持っている。そのストーリーに関しても、つぼを押さえた笑いどころ、泣きどころなどの緩急が見事で、定番化しつつある舞台でもありきたり感を感じさせない内容は見事だった。

○音楽○
Airに続き耳に残る曲ばかり。テーマソング、BGM共に「もう一度聴きたい」「曲を聴けばそのシーンを思い出す」という印象をかなり受けた。また今回はOPがない・・・と思わせつつ、「そろそろ終わりかな」と思うようなタイミングで１度だけ曲が入る。コレがまたミソで、少々中だるみがちになりかけたところで「ここからか」という気持ちにさせてくれた。

○熱中度・満足度○
Airと比較して、今回一番驚いたのがそのボリューム。主要キャラはもちろん、サブキャラもほぼ全員に専用EDが用意されており、そのそれぞれがまた良ストーリーぞろい。一つ一つのボリュームも非常に大きく、話の方向性もまったく違うため、非常に長く熱中し続けることが出来た。また前作同様最重要キャラが後半に強調される形の展開ではあるが、今作はアフター最初は（完全な）ハッピーエンドを味わえないのは同じものの、その後自分の手でハッピーエンドに変えることが出来るようになっており、最終的に非常に後味のいいものとしてくれている。

BAD/REQUEST

○Disk2枚組○
まあコレだけのボリュームならしょうがないが、何度も入れ替えなければならないのはやはり億劫だった。

○「既読のみ」スキップの曖昧さ○
既読以外は絶対にスキップしないからさして問題ではないのだが、既読にもかかわらずスキップしてくれないことがちょくちょくある。

○TrueEndがあっけない○
そこに至るプロセスが重厚すぎるのもあるが、なんか本当に最後の最後だけ内容が薄い（というかすぐ終わる）。「終わったと見せかけておいてお楽しみの余談あり」という場面が多かったせいもあるが、それにしてももう一話欲しかった。まあよく言えば「キリがいい」とも言えるが。

COMMENT

恋愛アドベンチャーは今までにAirとこれだけしかやったことがない。ぶっちゃけこうしたジャンルに抵抗がある部類の人種ではあるが、そんな自分が唯一迷いなく「やりたい」と思えたのがkey作品だった。しかし寝る前にちょくちょくやるというスタイル以外ではあまりやる気にまではならなかったのも事実であり、自分のようなライトなファンにはこの移植は非常にありがたかいものだった。発売日に買って毎日やり続け、終わったのがちょうど今日(7/12)ということは、だいたい１ヵ月半やり続けていたことになるのだが、その間ほとんど中だるみしなかったというのは今考えるとすごいことだと思う。それだけ惹かれるものが、確かにCLANNADにはあったということだろう。

プレイ環境：新型PSP使用