PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

オリジナリティー：アイテム調合がメインのＲＰＧというのは、アトリエシリーズ以外では殆ど見かけません。

音楽：インパクトには欠けますが、温かみのあるＢＧＭが多いです。

熱中度：採取・調合・依頼・戦闘etc…。やる事が多いので最初はとっつきにくいですが、馴れてくると時間が経つのを忘れてプレイしてしまいます。危険です（笑）

満足感：マルチＥＤを採用している上に各種イベントも多いので、飽きるまで何度も繰り返し遊べます。

快適さ：読み込み時間が殆どありません。非常に快適です。

難易度：新要素として「１年毎のコンテスト（試験）」が加わったことにより、ゲームに適度な緊張感を与えている。

BAD/REQUEST

・原作（ＰＳ版）でも問題視されていた「特定の状況下で特定の行動をとるとゲームがフリーズする」というバグが修正されていない。
・１０年前のソフトということもあり、グラフィックが貧弱なのは否めない。
・マルチＥＤを採用しているにも関わらず、ＥＤ（スタッフロール＆歌）をスキップできない。
・ラフ調合を会得した時点で全アイテムを作れるようになるため、以後のイベントの意味が希薄になる。
・妖精に仕事を依頼する際に材料の状態を確認できない。
・採取地へ移動する途中で引き返す事ができない。

上記以外にも以後のシリーズと比較すると粗い個所はありますが、本作の熱中度の前では些細なことだと思います。

COMMENT

アトリエシリーズ２作目にして、シリーズ最高傑作との呼び声も高い「エリーのアトリエ」。
主人公たるエルフィールを一人前の錬金術師にするのが目的ですが、与えられた４年という時間の使い方は自由です。
真面目に調合に精を出すのもよし、レベルを上げて武道大会に出場するのもよし。
ザールブルグでの生活を目的に応じて楽しむことができます。（とはいえ、狙ったＥＤを見るには綿密な計画を立ててから臨む必要があるのですが…）

「マリーのアトリエ」からシステムが大きく改良されている本作。
「品質」と「効力」の概念が導入されたことでアイテム調合の奥深さが増しているのが素晴らしい。
多様なイベントによって、この手の作品にありがちな作業感が軽減されているのも高評価。
登場人物が魅力的なことも手伝って、いつまでも作品世界に浸っていたくなります。