PSP mk2 :: 無双OROCHI レビュー

無双OROCHI レビュー

発売元	コーエー（オフィシャルサイト）
発売日	2008/02/21
価格	5,544（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：タクティカルアクション本作でPSP版”初”の広大フィールドで、無双アクションが楽しめる。魔王【遠呂智(おろち)】が生み出した異次元世界を舞台に、真・三國無双と戦国無双に登場した全70名の武将を操り、PS2版と同じ大きさのフィールドで激しいバトルが可能になったのだ。PS2では当たり前だったストーリーモード、フリーモードの二人協力プレイが、なんと画面分割ではなく、1人専用の画面で広々と楽しめる。さらに、戦闘中のイベントシーンをPSPの美しいグラフィックに合わせてアレンジされている。(転用元:GDEXより)

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	5pt	4pt	4pt	4pt	4pt	2pt

総合点
80pt

GOOD!

・オリジナリティー

　三国志をほとんど知らない自分にとって、
　三国の武将の関係が全くわからなかった。
　その上で完全オリジナルストーリーだったので、最初はわかりづらかった。
　ただ、時間を追うごとに人物関係の描写も見られ（劉備を追う趙雲など）、
　ある程度理解できるようになった点は良かった。
　また、魏・呉・蜀・戦国の４つのストーリーが完全に独立したものではなく、
　いくらか伏線のようなもので繋がっており、
　それらが繋がる部分も良くできていると思った。

・グラフィックス

　PSP自体プレイし始めたのがまだ１年程度なので、
　普段からゲームをやっている人とは感じ方が違うかもしれないが、
　ステージの背景や、武将、建物など、
　とても綺麗に描かれていて感心した。
　また、ムービーの綺麗さはPSP版でここまで綺麗に
　できるのかと思ったほど。
　激しい戦闘でも処理落ちもほとんどしないので、
　グラフィックス関連については非常に満足である。

・サウンド

　サウンドトラックでもう一度聴きたくなるような曲が多かった。
　笛の音などを使用した和風の物から、『三国と戦国の融合』のように
　和楽器を使用しながらリズム感のある曲もあり、楽しめる。
　『救出戦』や『逃亡戦』なんかは特に臨場感がある。
　オプションモードでサウンドを聴けるのも○。

・熱中度

　人によっては差が出るかもしれないが、
　広大なフィールドのステージのおかげで
　『激・戦国無双』のエリア制と違い飽きる事のない戦闘が楽しめる上に、
　途中セーブも可能で一度にやりきれなくても熱中できる。

・満足感

　３人１組でプレイヤーとして動くことができるので、
　途中で交代してプレイできるので３人分楽しめるのはいい。

・快適さ

　なんといってもPSPという携帯ゲーム機でどこでもできるという部分。
　ゲームの内容的には、処理落ちも100％無しとまではいかないが、90％は
　問題なく動くので満足している。

・難易度

　「易しい・普通・難しい・激難」の４段階。
　難しすぎてクリアできない、より、
　とりあえずクリアは可能なレベルがあるので○。

・やり込み要素

　やり込むのが好きな人にはお勧めできます。
　Lv上げから武器作成、貴重品集めなど、
　やり込み要素はかなり深いです。
　また、特技を習得するには全武将を使用しなければならないので、
　興味の無かった武将でも使ってみたら気に入った、
　という武将も出てきました。

・武器

　４種類の武器があり、一番攻撃力の高い武器もLvさえある程度上がれば
　すぐに入手できるようになっているのが○。
　また、Lvが高くなって難易度が易しいと
　感じたら、あえて１番初期の武器を装備して、
　攻撃力を抑えて高難易度に挑戦する楽しみ方もできる。

BAD/REQUEST

・武将

　やたら呂布や本多忠勝を持ち上げすぎな気がする。
　正直他の無双武将も上記２人と同じくらいに積極的に攻撃してくれば
　ほとんど差はないと思える。

・やり込み要素

　人によっては武将の数が多すぎて、
　面倒くさく感じる人もいるかもしれない。

・ボイス

　一応敵将を討ち取ったときなどの声はあるが、やはり戦闘中のセリフも
　フルボイスにしてほしかった。
　正直単にセリフの吹き出しが出るだけでは
　戦闘に集中しているときは見逃してしまう。
　（例えば呉６章外伝の大坂湾の戦いでの太鼓を叩く要請のセリフなど）

・攻撃

　チャージ攻撃のモーションがほとんど同じのキャラもいる。
　（くのいちとねね、また大抵のキャラのC5など）
　とはいえ、あれだけの武将数がいれば
　ある程度仕方ないのかもしれないが‥

・難易度

　防御力が紙同然というのがやや気になる。
　激難だと、「いかに攻撃をくらわずに敵を倒すか（攻撃するか）」
　になるので、　敵から離れて攻撃したり、逃げながら攻撃したりと、
　チキンな動きをしなければならないときがある。
　Lv.99で防御強化20を装備しても単なる攻撃１撃で体力の３分の１くらい
　くらうキャラもいる。
　無双シリーズといえば、「爽快さ」が売りなのだから、
　「避けゲー」よりも互いにダメージを受けながらも戦えるレベルに
　してほしかった。
　「即死」の可能性が高すぎる防御力は少し萎えた。

　それでも一応やりこめば激難でも楽しめるが‥

・快適さ

　２人プレイはとても魅力的ではある、が、動作が重くなったり、
　途中通信が切れたりもう一方のプレイヤーが
　画面から消えたりすることがあった。
　（PSP-1000とPSP-2000でやったときの感想）
　ついでに設定のミスなのかもしれないが、いくら操作設定で移動ボタンを
　十字キーに設定しても、強制的にアナログパッドでの移動になってしまう。

　必ずしもこうなるとは思わないが、自分がやったときはどうしても
　上記の状況に陥ってしまった。
　通信プレイはやや不安定か。

COMMENT

PSP-1000(TA-079)、FW3.71。
無双シリーズはPSP版の『激・戦国無双』のみプレイ。PS2は未所持。

元々戦国が好きなので『激・戦国無双』を購入し、
今作を購入するに至った。
以前はシミュレーションのPC版『信長の野望天翔記』を
プレイしたことがあるくらい。

まず全体的に、このソフトの最大の特徴は、
「PSPでPS２同様に広大なフィールドを駆け巡って戦うことができる」
でしょうか。
特に、エリア制だった『激・戦国無双』を
プレイした自分にとっては一番の魅力でした。
PS２をやっていた人にとっては、
ムービーが少ないなどの不満はあるかもしれないが、
自分としてはカットインイベントの作りもわかりやすくて良かったと思う。

無双シリーズ自体ほとんど経験がありませんでしたが、
未だにやりこんでいます。
武将数が多く、また武器の練成や貴重品を集めたりなど、
やり込み要素が非常に多い。
ただし、一方でやり込み要素が多すぎて、
それが却って敬遠される要素にもなる。
とはいえ、全武将を育てる必要も無く、
三國・戦国の中から好きなキャラだけを選んでプレイできるので、
無双シリーズをやったことある人にはお勧めだと思う。

無双シリーズは『激・戦国無双』しかやったことがなく、
かつPSP歴自体１年の自分の意見ですが、参考になれば幸いです。