英雄伝説 空の軌跡 the 3rd レビュー
発売元 | 日本ファルコム(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008/07/24 |
価格 | 5,040(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon / 英雄伝説 空の軌跡セット |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 【英雄伝説 空の軌跡セット /[FC&SC&3rd]3セット同梱版】 ■ 発売日:2008/11/27 ■ 価格:9,800円 |
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Enkeltbillet
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ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
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沙羅曼蛇
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輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
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セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
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ECHO NIGHT
GOOD!
※PC版クリア済み
【グラフィックス】
FC・SCと同じちびキャラなのだが、テクスチャやエフェクトが綺麗になっていると思う。テカテカしている敵が増えて面白い。
FCの頃に比べるとイベントのアクションパターンもSC・3rdと増えてきている。
これでパッケージと本編の絵を統一してくれれば言うことなし。
リアルポリゴンじゃなくていいから、このちびキャラ路線を貫いて欲しい。
【ストーリー】
最初と終盤?EDは文句なし。
仲間が全員揃ってからようやく話が大きく動く(引き伸ばし期間が長い)のが気になったが、内容としては良かったと思う。前作のケビンは一部で存在意義すら疑問視されていたが、3rdでキャラとして好きになれた。
また、扉のサブエピソードも知りたかった各キャラの過去も見られたのが嬉しい。
【戦闘】
新たにリシャールとレンを加え、前作ではスポット参戦だったアネラスも使用可能に。
難易度としてはかなり低めではあるが即死ボーナスやバニッシュボーナス、今まで無敵状態だった時と空属性の耐性の持つ敵が出てきたことで戦略性もアップ。
単体では微妙と思いきや、特定の組み合わせでほぼ最強状態になるパーティーが生まれるのが面白い。
【音楽】
今回はダンジョン攻略がプレイ時間の多くを占めたが、戦闘BGMが熱く要所のBGMも演出に合わせてあるのがかなり良い。FC・SCではジャズ(こちらも良い)やファンタジー的なBGMが多かったが、今回はギターのパートが目立つ熱い戦闘曲も多め。ダンジョン攻略のモチベーションを上げてくれた。もちろんファンタジー的な戦闘曲(各章ボス・ラスボス前座)もかなり良い出来。
イベントBGMも綺麗に仕上がっている。
場面のこと、プレイヤーのことをよく考えて作っているなと今回も感心した。
次回作もこれくらいのクオリティを保って欲しいところ。
【快適性】
PC版では特にリースのSクラフトが長く使用を躊躇うことすらあったが、カット機能がついて気楽に使えるようになった。また上位クオーツに簡単に入れ替えられるようになったのも大きな改良点。
ダンジョン攻略メインということで拠点・扉・ポイントごとにワープ機能が使用可能になり、拠点では自由にキャラ編成や装備変更が行える点もGOOD。リモートアビリティの効果も便利。
ロードもFC→SC→3dと速く快適になっている。
BAD/REQUEST
【ストーリー】
良い点で少し触れたが、始まりと終わりで盛り上げて誤魔化している雰囲気がある気がする。
ストーリーの核心部分に入るまでがやたらと単調かつ長い。熱い展開になったと思えば最終話に突入。かなり短い内容を引き伸ばしたような無理矢理感が漂う。
またサブエピソードもクローゼの話のように無駄に長引く仕様、戦闘も移動もなくただテキストを読むだけの内容、ジンのように適当に作ったと見られる内容、ミニゲームメインのジョゼットとキャラによって長さも扱いも大きく異なるのが気になった。
レンの扉はCEROに引っかかりそうな部分を丸々カットされて削った部分の書き直しもない扱い。キャラの背景を語るには重要な部分なのにそれでいいのか。
アガット・ティータに向けるスタッフの情熱を他のキャラにも分けて欲しい。
エリカのような賛否が分かれやすいキャラ付けのあるキャラ、独特の口調が目立つキャラ、(パクパク)(ペコリ)の多用など悪い意味でキャラゲー化している。
終盤はともかくその他の部分は前作と本当に同じライターなのかと、途中で何度か首を傾げてしまった。
悪いかどうかは別として新規お断りのゲーム。
【ダンジョンなど】
SC7章で巡った裏の搭みたいなダンジョンか、使い回しが殆どで正直飽きる。
NPCが不在になっているので英雄伝説の魅力を削いでしまっている気がした。
買い物も相手は石や木でそっけない。
【戦闘】
いくらか戦略性を出す要素は増えたものの、敵のドロップ装備が取り放題で元々差が小さかったSPDなどは個人で差が出なくなり、力や魔が強いキャラは更にチート化可能。マス目移動だけどほぼ端から端まで歩ける状態でバランスが崩壊気味。オーブメントのラインが1本か2本ならクラフトに癖がない限り、ほぼ万能キャラになる。ラインが複数あり攻撃力にも乏しいキャラは必然的に使えない扱いでバランスが悪い。オーバルギアは強いものの、結局ティータのキャラ特性を殺しただけとしか思えなかった。
敵の使用する「移動→攻撃」がこっちは出来ないのも歯痒い。
敵も悪魔や幽霊、グロ系が増えて面白い敵ネタが少なくなって少し残念。
また、自由な編成とは言っているが基本的に1人か2人固定になる。
完全に自由になるのは終盤のある時期だけだった。
COMMENT
※PSP-2000使用
まずこのゲームはFCとSCの続きであり、ケビンのストーリー、SCまでの補完と次回作への伏線張りがメインのゲーム。間違っても3rdからのプレイはオススメできない。
個人的にPC版で始めたときは微妙だったが、のんびりとやってみると良い息抜きになる。
最初と終盤しか話は大きく動かないが、逆に言えば時間を空けて展開をすっかり忘れたという事態に陥ることも少ないのではないかと。
終盤に入ると一気に進めてしまうくらい盛り上がりはあるのでそこまで乗り切れるかどうかが鍵。自分はBGM目当てでチマチマやっていたら終盤だった。
悪い点もストーリーの厚さ・戦闘・使い回しにほぼ絞られ他の点は特に気にならない。
値段的にもPSPソフトはPC版と比べてもかなり安いので気軽に買える。
もしセットがあるならそちらを買う方が今はお得。
SCで特に気にもかけなかった主人公ケビンに対して終わる頃には良い方に見方が変わり、オリビエと鉄血宰相やレクターなど帝国側の伏線、クロスベルの名が多く出てくる、蛇の使徒の会話など次回作への期待を押し上げてくれた。
ファンディスク的な内容ではあったが、空の軌跡に出てきたメインキャラの最後の集いと考えると感慨深いものがあるし、気持ちの切り替えも出来た。シリーズの区切りとしては良い作品。
空の軌跡が気に入ったなら一度プレイしてみて欲しい。