PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

【オリジナリティー】5点
・シナリオが逸品
とにかく読んでいて、続きが気になるストーリーで熱中してプレイしていました。
ひとつの事件に対し、いろいろなキャラクターの視点で話が進んでいくのですが、終盤で話が一本につながっていく流れはお見事！
特に面白くなってきたところで「Keep Out」（※）が入ると、良い意味で、もどかしい気分に……。
「サウンドノベル」の骨格である“ノベル”部分がしっかりしているので、安心して楽しめました。

※「Keep Out」とは、他のキャラクターのシナリオを進めないと、先のストーリーが解放されない状態のこと。


【グラフィックス】4点
・実写画像の完成度が高い
俳優さんの静止画になったときの表情、カメラアングルなどが凝っていて、演出が上手いと感じました。
携帯用に画質を落としているため、多少粗い部分もありますが、気になるほどではありません。


【サウンド】3点
・主題歌が耳に残る
これは良い部分でも悪い部分でもあるのですが、ゲーム中では主題歌がよく流れ、終わってみるとサウンドに関しては、その印象しか残っていませんでした。
記憶に残るということで、一応、GOODに明記しました。


【熱中度】4点
・中毒性の高い内容
最初に書いたとおりですが、続きが気になって一気にプレイしてしまいました。
サスペンスのようなお話が好きであれば、熱中できるかと思います。


【満足度】4点
・買って良かったと思えました
ボーナスシナリオまでやり終えて、「とても楽しかった」と大満足です。
ADVや小説が好きな人なら、プレイして損はないソフトだと思います。
過去の良作『街』と比較すると不満も出てくると思いますが、本作一本をトータルで見ると間違いなく良作です。


【快適さ】5点
・ガイド機能がある
最初にガイダンス機能があるので、初めての人でも安心してプレイできると思います。
またロード時間も気にならず、ひどい処理オチもなかったので快適にプレイできました。

BAD/REQUEST

過去のチュンソフトの作品と比較してしまうと、ボリューム不足と感じるかも……。
でも、それを補って有り余る魅力が本作にはあるので、個人的にはOKでした。
人によっては不満かもしれません。

あと終盤はBAD ENDになってもヒントが出ないので、自分は最後の方は、かなり苦労した記憶があります。
その苦労も終わってみると「楽しかった！」と思えますが、やっているときは、ちょっとイライラしていました（苦笑）。

COMMENT

「さすがチュンソフト！」と言いたくなる出来栄えで大満足です。
携帯機でプレイできる手軽さも嬉しかったです。
できればチュンソフトの過去の作品に引きずられることなく、『428』は『428』で別物として楽しんだ方がおトクな一本！
自分は心のどこかで比較してしまい、一歩引いた状態で楽しんでいたように思うので……。
ホラーは『弟切草』、ミステリーは『かまいたちの夜』、複合型ドラマが『街』、教師モノが『3年B組　金八先生』、
で、『428』は……サスペンスかな（ボーナスシナリオは除く）。
「ADVが好き」「小説が好き」「ドラマが好き」という人は買っても損はないかと。
次回作につながるように、心底「もっと売れないかなぁ」と思うタイトルでした。