PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

RPGとしての歴史も深く、更にPSO・PSUでのファン拡大、そして前作でのヒット。ネームバリューと期待を引っさげての今作、各メディアでのプロモーションとコラボレーションを巧みに使い見事今作をもヒットさせた。では今作渾身のグッドポイントから。

まず戦闘システム等
前作からまさに劇的と言う言葉の意味を実感させられる大幅なシステム変更が行われた。しかも変更及び追加されたその全てのシステムがプラスに働いていると言えるような出来である。
まず前作の感覚でプレイしてみれば一目瞭然に感じ取れる戦闘難易度の向上、これは上限制限はあるがプレイヤーレベルに対してモンスターレベルが多少比例するシステムの導入と、スケープドールの所持数制限が新たに１つだけとなった事で戦闘難易度を高く保った物と判断できる。
そして新たにタイプエクステンドとアビリティカスタマイズの導入によりプレイヤー強化の幅が格段に広がったと思われる。この２点の導入と前作同様ウェポンその物の強化、防具でのユニットリンクも健在である為、初心者等でも高難易度戦闘に対応出来る強化が行える。
そして今作からモーションにガードと緊急回避も実装し、更にはPA使用時に消費PP時間経過で徐々に回復すると言うシステムに変更されPAを躊躇せず使えるようになったといえる。
これらの前作からの変更点によりレアアイテム入手満足型ゲームから脱却しアクションRPGとしての戦闘意義をも確立させたと言えるだろう。

次に今作からの導入となるインターネットマルチモード
近年では携帯ゲーム機によるオンラインマルチも一般的になりつつある現状、しかしやはりゲーム中でのチャット等携帯機ならではの不便さはどれも否めない。
そこで今作はオートワードと言う新しい機能を実装している。これは想定される幾つかの場面に差し掛かると、事前に任意に文章・吹き出しの形状を決めておいた物が自動ポップすると言う携帯機としてはありがたい機能を実装した。これにより最低限のコミュニケーションを自分の言葉で交わせるようにはなったといえるだろう。もちろんソフトキーボードによる会話も可能となっている。
そしてマルチではミッション協力プレイ以外にバトルミッションと言うパーティ内でのアクション腕競べ的なモードもありミニゲーム感覚でも遊べる。携帯機であってもなんとか高次元に引き上げようと言う強い意志を感じる。

では最後にシリーズ最大の醍醐味と言えるレアドロップ等の収集
シリーズを通して膨大なアイテム数を誇りその全てを目にする事は不可能に近い領域。しかし今作は更に増やしPSO・PSUからの引用や人気アニメや飲食関連業種、グラビア誌等幅広いコラボレーションを刊行し幅広いプレイヤーの収集心をくすぐるボリュームであるといえる。この部分でのツボがプレイヤーと上手く噛み合えば長期間に渡り遊べるゲームと言って良いだろう。

BAD/REQUEST

様々なプレイヤーが様々な思考や理想のもとプレイをする。だからこそ完璧である物など存在しない。
一ユーザーとして思うバッドポイントも

まずミッションマップから
前作からプレイグラフィックやムービー等比較的綺麗である為、今作での向上はさほど感じはしない。
しかしながら見た目の演出やサプライズ等は作品として押し出さして行くべき部分であるとも思う。今作もPSUからの定番ミッション並びに前作からの引継ぎミッションなど旧ミッションが全体の大部分を占める為に見慣れた光景、見慣れたモンスター等の周回プレイで気持ちが半減される。新ストーリーなりの新ミッション・新マップ等ももちろん用意されてはいるが新惑星の追加でもない限り粗方予想の付くマップであったり構成である場合が殆どである。

次にマルチに関して
これは特にインターネットマルチでのプレイでの事。ラグが多々生じる。携帯機であり更に有線ではなく無線の状態でのプレイである為に仕方のない部分ではあるかと思われるが、ぎこちないモーション等に違和感を感じる部分も…
更にマルチからチャット環境も。良い点としてオートワードを取り上げたが、実際問題オートワード以外のチャット機能は使えるとは言い難く、思い通りのコミュニケーションはまず皆無と言って良いだろう。PSP単体通信のもとでボイスチャット完全対応などを期待したい。

COMMENT

PSP3000　UMD版　インストール済でのプレイ結果

総評です。
PSO・PSUと据え置き機モデルに劣らない圧倒的なボリュームと劇的に進化を遂げたシステム、そして様々な話題を具現化して振りまく制作側の企画性など、携帯機ゲームとしては珍しく長期にに渡り重宝出来る内容かと。ただ出来れば前作をプレイした後に今作をプレイする事がもっともユーザーの相乗効果に繋がると思われる内容である為、シリーズ新規の方は是非前作を。
更なる次作に期待をしたい、あらゆる面で可能性を感じる作品だと思います。