PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・自機として編入された機体はチューンができる。機体本体だけで9項目、武装は最大6項目に手を加えられる。条件さえ満たせば弱体化させることもできる。ミッション中はいつでも武装の切り替えができる。
・ミッション終了時に入手できるポイント「G」をMS毎のチューンポイントに変換できるので、ガンダムでポイントを稼いでジムをチューンする、などといったプレイも可能。したがって、開発を行うだけなら基礎MSとして指定されている機体で出撃する必要がない。
・エリア間の移動には、エリア移動ポイントをロックオンして接近する必要がある。これにより、戦闘中に誤って目標地点に飛び込んでしまうといった事故が起こらない。また、強敵に背を向けて移動ポイントを目指すのにも便利。
・オリジナルキャラクターである「カスタムパイロット」を作成できる。顔や髪型、声などの設定項目は後から変更できないが、ミッション中に発動するスキルは固定のものを除き自由に変更可能。
・ミッション開始直後に多数の敵機が出撃しているので、自機の速度感もあいまって、それらを次々と撃墜していく爽快感がある。
・僚機に大雑把な指示が出せる他、僚機が戦闘不能になっても復活させられる。
・「HOW TO」が操作方法などの情報を仔細に渡ってまとめている。
・ロードが早い。
・BGMが良い。「カスタムサウンド」で自分の好きなBGMを使用したことで違和感を覚え、逆説的に初期設定のBGMを良いと認識した。初期設定のBGMはゲームに合っている。ビームライフルの発砲音は腑に落ちない部分もあったが、マシンガン系やチェーンマインなどの効果音は良い。
・難易度は普通。
・過去作と比較して。エリアが球型（円柱状？）になり、角にあたる部分がなくなった。複数のデータを作成せずとも、単一のデータで全勢力を網羅できる。コンテナ回収、パスワードがなくなった。正確にはコンテナ回収は通信対戦専用となっている。

BAD/REQUEST

・機体にもよるが格闘が使いものにならない。誘導が弱く、伸びも悪いので当てにくい。当てたところで敵機がひるまないので殴り合いになることもあり、被弾を覚悟して接近しなければならない割に与ダメージも低く、そもそも時間がかかりすぎる。ミッションの攻略に格闘を用いると要らぬ苦労をするだけなので、パイロットの能力値の一つ、「格闘」を上げるためにしか使わなかった。
・機体の数は多いが「?専用ザク」など、ベースとなる機体を改修したバリエーション機が占める割合がやや大きいと感じた。本作ではゲーム内の擬似的な通貨を消費して機体を入手する感覚なので、そういったものを開発・購入するだけの資金を注ぎ込む魅力に欠ける。MSリストも冗長になって目当てのMSを選択しにくい。
・開発計画を承認したら「SITUATION」モードでMSのチューンとパーツ装備を行って「SHOP」モードに戻って開発終了を見届けて、とモード間の往復がくだくだしい。パーツは所持していれば装備させなくても良いようにしてほしかった。また、開発計画は、未承認のもの、承認済みのもの、開発済みのものと項を分けるか、ボタンで表示を切り替えられるというような機能がほしかった。
・上記のバリエーション機もそうだが、資金の収支が合わないほどに一部の機体、パーツが高価すぎる。それらを獲得する頃にはミッションも制覇しており、資金を稼ぎ易いミッションを散々プレイした後だったので、有用であっても高価すぎるためにゲーム攻略にはほとんど無縁だった。
・ミッションクリア時にパーツを無償で入手できることがあるが、不要なパーツが溜まる一方。パーツを売却できるようにしてほしかった。
・通常は敵機を撃墜するとすぐにロックオンが他の機体に移るが、一部の敵機を撃墜した後は、爆発し終えるまでそのMSをロックオンしたままになる。
・敵機が的確にガードや回避を行うのは良いが、反応が早すぎるために近距離ですらバズーカを回避される。格闘系の「スペシャルアタック」も敵機の反応によって割を食っている。
・SEED、OOのミッションは、プレイ開始直後はMSとパイロットが固定されている。特定の組み合わせで原作の再現を企図するコンセプトは理解できるが、私個人はそれを望んでいなかったので一通りこなすのが苦痛だった。また、U.C（宇宙世紀）系のパイロット・MS類とSEED・OO系のそれとでは隔絶されている。ゲームの中盤辺りから交わることを期待していただけに残念。
・壁や戦艦などの障害物に引っかかる。「要塞外壁」マップでは外壁に引っかかった敵MSがそのまま前進しようとするために、マップ上端まで上昇し続けるという光景を幾度も目にした。「要塞内部」マップに侵入すると、今度は僚機が壁に引っかかって追走してこない。
・防衛目標に必要性を感じない上、目標に指定されているものが脆弱すぎる。
・「VS BATTLE」モードで出撃MSなどを変更しても内容を保存、あるいは仮保存しないのでいちいち変更し直さなければならない。
・パイロットやオペレーターがよく喋るようになったが、率直に言ってやかましい。原作の重要なシーンを再現した場面ではパイロットのカットインが頻繁に入り、ゲーム画面を隠してしまって見辛い。
・過去作と比較して。ミッションクリア時にランク評価がなくなった。スコアは記録されているが、スコアに初回ボーナスも含まれてしまっている。グラフィックに進歩が見られない。本作単体で見ても秀麗とは言えない。

COMMENT

PSP-3000使用。メディアインストール利用。
『ガンダムバトル』シリーズは全てプレイ済み。それらのファンなので購入。
「SHOP」内のMSやパーツは安価に抑えて、それらを獲得し終えた後にミッションを大量に解禁すれば、満足のいくゲームになったかもしれない。まだ獲得していないMSでプレイしたところで、価格（すなわちこれから費やすであろう時間）に見合った性能を有しているとも思えないし、また、性能があってもそれに見合ったミッションが見当たらない。
「SHOP」やパーツ、エリア制のマップなどのゲームデザイン、SEEDの登場は良かったが、「G」の収支、U.Cとそれ以外との兼ね合い、そういった委細の調整が乱れたソフトだと感じた。
なお、最も高価なパーツで5800万ほど、稼ぎ易いミッションを40秒でクリアして26万ほど、といったバランスである。