PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

＜相変わらず秀逸なイトケン節＞
特に戦闘曲がバラエティに富んでいて充実しています
一押しは通常戦闘のバトル1。これは何度聴いても飽きない。ハイテンポでメロからサビへの盛り上がりが凄すぎる…。
時の君等のボス戦で流れるバトル4はCMで使われていました。勇ましい曲で時の君によく合うバトル曲です。
イトケンの適応力は大したもので
レッド編のあるボス戦のバトル5は特撮チックなテイストに見事に合わさっています。
こんな素晴らしい曲で戦闘が行えるのだからホント、イトケンに感謝しないとね。オウミのリージョンようなゆったりとしたローテンポの曲も捨てがたいです。

これだけしか浮かばないな、マジで

BAD/REQUEST

＜不要な要素ばかり取り入れてブチ壊された要＞
連携やモンスターの変身のような要素は必要なかった。

中途半端に格闘ゲームによくあるコンボを入れたせいで、戦闘が技も術もやけくそでブチ込む感ありありの大味なものと成り果ててしまったし、
連携の防御力、属性無視効果のおかげで技も術の特性も無意味化し、ロマサガ2,3の緻密な防御特性に気を使う必要も無くなってしまった。
バランス的にも早く連携出した方が勝ちというまるで早撃ちガンマンのようなものだ、結果的に群れを成している雑魚敵が一番歯応えあるものになってしまう。
これはもうサガではありませんね…

サルーインや七英雄などと比べるのも酷だが、ラスボスも随分と雑魚っぽくなった。
DSC(デンジャラス・スープレックス・コンボ)を起用すれば、どんな相手でも片付けられる、使用禁止レベル。

モンスターの変身もGBのスペックでのSa・Gaシリーズだからこそあのおどろおどろ感が生きていたのであって、
PSのしかもポリゴンバリバリ、全面機械色のステレオチックな世界でそれをやられても何の妖しさもないし、変身にも一貫性を感じられず手抜き感、違和感ありまくりであった。
ロマサガで敵の攻撃に怯えながら、技や見切りや術を選んでいた頃が懐かしい。
Sa・Ga、ロマサガと連綿と続いた多様な装備を使いこなす楽しみも、強大なボスを撃破するカタルシスもない。

COMMENT

ファイナルファンタジーの猿真似をしたがために落ちぶれたサガシリーズ。
それまでのサガの中では最低のゲームだったな…
まず機械も無秩序にごちゃ混ぜにしたリージョンがそこかしこにある世界が気に入らない。
「ファイナルファンタジーVII」にも言えた事だが、機械がごちゃになっているだけでただの無個性になる。
おなじ機械が混じっていてもFF6は荒廃しきった世界で戦う主人公達が描かれ、クロノでは時空を又に馳せる世界の広がりを感じさせる工夫が施されているが、このゲームにはそれがない。

グラフィックもキャラクターデザインもモンスターデザインもFFの後を追う様に著しく悪くなったな…
全然サガらしくない。Sa・Gaの異形さ、ロマサガの柔らかさとは打って変わり、ただごちやごちゃしただけで何の温かみもない。
モンスターもダメ。戦闘員とかメカドビーとかが出てきた時点で引いちゃったよ…
どれもこれも出来の悪い張りぼてにしか見えないし、サガっぽくない。本当に小林智美がデザインしたのか？FFでも見かけたような奴もいたし。

連携もロマサガ3の陣形技や合成術をさらに悪くしたようなものだし、世界観も良くないので全くといって良いほどサガシリーズの良さが浸透されていなかった。
「ロールプレイングゲームサガフロンティア」というフレコミがあるけど、何がなんだかさっぱりわからなかった。
ストーリーやエンディングもSa・Gaの斬新な世界観やロマサガのフリーシナリオみたいに目に焼きつかないし、サガシリーズの良さ全てをぶち壊したゲームと言えよう。
FFと共にサガという人気シリーズが迷路に迷い込んだかのように、とりあえず何でもかんでも過去の遺産を食い潰した。一作目の魔界塔士Sa・Gaから知っているファンからしたら、残念で仕方が無い。
ファイナルファンタジーに引き続きサガ神話崩壊を肌で感じた作品。