PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

前作2ndGをプレイ済みですので、前作との違いを大きく取り上げていこうと思います。


○グラフィック
　シリーズを追うごとに確実に進化しています。初代ポータブルとは比べ物にならないくらいです。特にフィールドの背景、あの奥行や鮮明さは、スクエニのゲームと比較してもそれほど差異のないレベルにまで来ています。


○武器アクションの追加
　今まであった武器の多くに追加のアクションがあり、前作とは違うプレイスタイルで遊べます。そのためでしょうか、かなり新鮮な感覚でプレイすることができました。


○武器の攻撃力の統一
　今までのモンハンでは、片手剣や大剣などの攻撃力の基本値がバラバラで、「え？　これはこれと比べて強いの？　弱いの？」ということが度々ありました。本作ではそれが見直され、攻撃力の比較がしやすくなりました。


○モンスターの行動・仕草
　派手に動き回ったあとは疲れを見せたり、周りの草食動物を捕食したりと、生物としてのリアリティーが意識されていると感じました。細かいところではありますが、嬉しい進化要素の一つです。

○ロード時間
　ロードの頻度は高めですが、メディアインストールするとロード時間は全く気にならなくなります。シリーズ作品の中でも一番快適にプレイできました。

BAD/REQUEST

●ゲームバランス
　集会所下位までのクエストが、前作と比べてかなり簡単になったと感じました。
　モンハンは自分より強力な敵をいかに倒すか考えながらプレイするゲームだと思っていたので、これは少し残念です。もうすこし難しくてもいいのでは、と。


●過去モンスターのリストラ
　新しいモンスターを多く出したいのも分かるのですが、今まで毎度出ていたモンスターは半分も出ていません。主要のモンスターはなるべく出してくれているのですが、そこそこ人気があったはずのクシャルダオラ、イャンクックさえリストラされています。大型モンスターも今作はジエンモーラン一体のみ。ラオシャンロンなどの代表的な大型モンスターは一体も出てきません。
　新モンスターを含めても、全体のボリュームは前作以下である印象が強く、不満が残る結果になりました。Ｇが出る場合は、旧モンスターの復活を望みます。


●採取の優先度
　モンスターから剥ぎ取りを行う際、倒したモンスターの下に所謂『おとしもの』がある場合、高確率でこちらの採取が優先されてしまいます。
　これはガーグァというモンスターの剥ぎ取りの際によくあることなのですが、このモンスターは後ろから攻撃すると一つ落し物をします。それはアイテムだったりタマゴだったりします。シリーズをプレイしている方なら分かると思いますが、タマゴや一部の大きな鉱石などは、キャンプまで持ち運ぶことで所持金やポイントのボーナスをもらえます。しかし、これらを持っている間は移動以外の行動が出来なくなります。ですので、剥ぎ取りを行ってからタマゴを運ぶ、という流れで進めたいのですが、これがどうしても出来ない。
　倒したモンスターは一定時間経過すると消滅します。おとしものも同じなのですが、おとしものの方が若干長くその場に残ってくれています。なのでこの優先順位は逆でも全く問題ないでしょう。続編で改善されることを願います。

COMMENT

PSP-3000
メディアインストール有り
携帯機モンハンシリーズは前作プレイ済み

　かなり楽しめました。
　相当売れていますし、友達と一緒にプレイすることで面白さが倍増する作品なので、「ＰＳＰを買ったらとりあえず……」感覚で購入をオススメします。

　ゲームとしての完成度はかなり高まっていますが、以前あった素晴らしい要素を消してしまうのは非常に勿体ないです。次回作はもっと貪欲に、全部ブチ込むくらいのボリュームのあるモンハンを作ってくれたらいいなと思う次第であります。