エルミナージュIII -暗黒の使徒と太陽の宮殿- レビュー(評価)

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エルミナージュIII -暗黒の使徒と太陽の宮殿- レビュー

発売元	スターフィッシュ・エスディ（オフィシャルサイト）
発売日	2011/08/04
価格	6,090円（税込）
レーティング	【Ｃ】15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：ダンジョン探索型RPG ■ プレイ人数：1人

スコアボード

中央値: 68
難易度: 2.96
レビュー数: 27

スコアチャート

0-9

10-19

20-29

3.7%

30-39

14.8%

40-49

18.5%

50-59

14.8%

60-69

18.5%

70-79

22.2%

80-89

7.4%

90-100

【60点以上】
63%
【標準偏差】
17.09

ユーザーレビュー

ソート（デフォルト：ALL）

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　449人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	3pt	3pt	3pt	2pt	3pt	2pt

総合点
54pt

GOOD!

・アイテム蒐集

PSP版2では無かった敵のアイテムのグラフィックが追加され、図鑑を見る楽しみが広がりました。
敵のアイテムを盗んで図鑑を見るのが楽しみだったので、これは嬉しい追加でした。
使いもしないアイテムを盗んで街に帰って図鑑を埋めるのが楽しみ、という人も多いはず。

・サウンドロードとスタイルロード

好きな音楽を流し、好きなキャラクターのグラフィックで戦えます。
スタイルロードは画像が大きいので、戦闘で映った時は画像を探して作った苦労が報われます。
画像の加工自体は割と簡単にできるので、チャレンジしてみるのも一興かと。
ただし、これにハマって本編がなかなか開始できない、という人も多いそうですが。

BAD/REQUEST

・バグ

「不思議な鞄」の不具合など、ちょっと検証すればわかりそうなものも酷いのですが…。
最大の問題は前作の錬金バグより遥かに酷い貯金箱バグで、これを使ってしまうともうゲームでは無くなってしまうレベル。
私は出来るだけ長く遊びたいので使いませんでしたが、何でこんなものが残ってしまったのか、さっぱりわからない。
正直言って、これでは確認作業を怠った「欠陥品」と言われても仕方がないかと思います。

・魔術師がインフレしている

異常な火力。EXスキルの精霊契約、魔印＋3、トライデントなどで、一人だけ別次元のような攻撃力に。
例えば侍は前作に続いて強力な職業ですが、レベルが上がりづらかったり、武器を用意するのが若干大変だったりと序盤から活躍させるのは難しく、真価を発揮するのには時間がかかります。
しかし、魔術師は序盤から使いやすい上にレベルも上がりやすく、HM以降は魔術威力がどんどん上がり、結界を張られても高魔源で割れるなど、攻撃面においては死角が少ないです。
プレーされた方はわかると思いますが、いくらなんでもやりすぎだと思いました。

・ダンジョン

作りがいくら何でも手抜き。イベントもギミックも明らかに前作より少ないですし。
特に学校なんかは明らかに前作の方が作りこんでいた気がします。
そのくせ、盗賊を連れて行っても、エローマを使っても、シークレットドアが見つかりづらいなど、変なところで難度を上げている。
そこは前作くらいのバランスでちょうど良かったと思うのですが…。

・戦闘

侍のツバメ返しが強力だったり、闘士が異常に強かったり、首切り連発の敵がいたりと前作も割と「やるかやられるか」的な感じでしたが、今回は更に大味になった気がします。
また魔術師を出して恐縮ですが、後半は魔術師の真髄エンテルクミスタ（全体攻撃呪文）だけで雑魚戦が終わってしまうのも…。

COMMENT

正直、スタイルロードとサウンドロードが使える事以外は、2の方が出来は良かったのではないかと。
ストーリーはとりあえず置いておいて、大まかなシステムは変わってないのに色々と悪化してしまったように思います。
EXスキルは新システムですが、前作と比べてこれが入って面白くなったかと言われると、一概にはそうは言えないです。
ただし、「魂の盟約」なんかは色々な遊び方が出来るので、なかなか面白いと思います（穿った見方をすれば、種族などの他の要素を破壊しているようにも見えますが）
強すぎた闘士を弱体化したり、前作では力不足気味だった神女に聖槍術を追加したりしてバランスを改善しようとした跡などは見えるのですが、全体的に少し残念です…。

アイテムを集めたり、レベルをひたすら上げたりするのが楽しいと感じる人は購入を検討してみるのも良いかもしれません。
ただ、貯金箱バグでやる気が削がれるというような方は…買わない方が無難でしょうね。
自分は何だかんだで楽しんでますが、期待ほどではなかった、というのが正直なところです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
KGさん [2011/08/21 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

　436人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
2pt	2pt	3pt	3pt	3pt	2pt	3pt

総合点
52pt

GOOD!

シリーズは１をほんの少し、２をクリア済み。

パーティーを作る。
ダンジョンにもぐる。
経験値とアイテムを手に入れる。
町に戻ってアイテム鑑定＆宿屋に泊まってレベルアップ。
この単純な繰り返しが不思議と楽しい。

今回は職業ごとにエクストラスキルというものがありますし、これのおかげで今まで終盤から不遇だった魔術師にようやく光があたりました。
強敵を撃破した達成感もかなりあます。
手強いボスにも低確率で状態異常が通用したりするので、異常回復を阻止するスキルを駆使すれば結構楽に勝てる場合も（大抵その状況を整える前に全滅しますが）。

今回は時間や天候の変化もあり。
時間は昼と夜で出現する敵や、ごく一部のダンジョンでは構造が変化します。
天候は属性魔法の威力が変化し、イベントにかかわる場合も。

難易度は最近のゲームでは割と難しいように思うので、
こまめな複数セーブをお勧めします。

・ノリが独特
最初に言いますと、人によっては明らかに悪い部分です。
ただ私はイベント全般のノリや図鑑のこわれた説明が結構気に入っています。
メインシナリオはわりとシリアスな展開でした。
イベントスキップは出来ませんが□ボタンで早送りは出来ます。

・フェイスロード、スタイルロード
私は一切使用しなかったのですが、人によっては画像探しだけで
相当の時間をつぶせるんじゃないでしょうか。
これにより自分好みのパーティー作成の夢が広がることでしょう。

ロードの長さはインストールした場合、
オープニング以外で気になることはありませんでした。

BAD/REQUEST

・グラフィック
あらかじめ用意されている種族ごとのグラフィックは男女とも２種類（それも色が違うだけ）、職業のグラフィックは一種類のみ（アイコンは除く）。
前作までならそれなりの種類からキャラの顔グラフィックを選べたのですが。
ロードシステムがあるとはいえ、これはいくらなんでも少なすぎませんか。
使わない（使えない）人のことは一切考えないのでしょうか。
全身グラフィックは少なくてもいいですが、顔グラフィックはもっと多く用意して欲しかった。
あとモンスターのグラフィックはいいのに人物のグラフィックが・・・少し残念。
戦闘時に派手さが全く無いのも相変わらず。

・サウンド
音が結構割れます。
音量を下げるか、テレビにつないで遊ぶ分には問題ないです。
音楽の出来自体は普通。

・ダンジョンロード
私はてっきりダンジョンの構成と出現する敵を設定できるものと思っていたのですが、実際はランダムで決まります。影響するのはダンジョン作成時のパーティーレベルぐらい、なんですかね？
正直かなり拍子抜けしました。
ダンジョンボスの強さが尋常じゃない点は良かったのですが（私はまだ倒せてません）。

・前衛キャラの不遇
今回魔術師がかなり強化されたのですが、それとは対照的に前衛がダメージ源としてあまり機能しません。
いちおう必中の攻撃スキルはあるのですが魔法に比べればはるかに劣るダメージです。
おまけに敵にはつばめ殺しというスキルが・・・。これによって侍の価値が大激減。せいぜいつばめ返し（確率で発生するカウンター）の確率を半分とか３分の一にするとかでよかったと思うのですが。
幸い使ってくる敵はごく一部で、一応プレイヤーも特殊な手順を踏めばこのスキルを持ったキャラを育てることが可能になるのですが、なんとも釈然としません。
職業間のバランス調整、もう少しどうにかならなかったのでしょうか。

・ステータスの無意味さ
序盤はともかく、終盤は敏捷以外意味あるんですかね？
盗賊にとっては幸運が意味を持ちますが・・・。
最大値が種族基本値＋１０という少なさなのも変わらず。

・あるダンジョンの時間制限
最終局面なんですから、じっくり攻略させてください。

・苦痛な周回プレイ
今回は加護アイテム（使用したキャラに特殊な能力を付加できる）をすべて手に入れるために６周もしなければなりません。
前作ではせいぜい１，２周もすれば集めることが出来たのですが、なぜこんな事に。
一応やり方がわかれば１周２時間ほどでクリアできますが、それにしたって苦痛な作業です。

・誤字が多い
イベントでも図鑑でも誤字が割とあります。
一ヶ月延期したのに。

・バグが多い
一ヶ月延期したのに多いです。が、このゲームのバグは少し変わっていて、進行不能になったりするようなものではなくプレイヤーが有利になるバグのほうが多いです。
使えば完全にバランスを崩壊させます。人によっては気軽に色んなキャラを鍛えられるので逆にゲームの寿命が延びるかもしれませんが・・・。
一ヶ月延期したのにこの有様ですから、６月末に出ていたらもっとひどい　？ゲーム　を遊びユーザーの大半がさわってしまう事態になっていたのでしょうか。恐ろしい・・・。

他には相変わらずアイテム所持数が少ない、パーティー間でアイテムを渡したりする作業が面倒。
移動アニメをありにするといちいち引っかかる感じがする。かといって無しにすると移動している感覚がなくなりすぎる。
戦闘コマンドを入力する際も引っかかることがある（オートアタックやコマンドリピートの時には特に引っかからない）。

COMMENT

ゲーム内容はほとんど昔ながらのダンジョンＲＰＧなので、飽きる人は本当にすぐ飽きます。が、ハマる人は本当にハマる。そんなゲームです。

惜しむらくはおそらく今回がシリーズ最後であること、もし次回作が出たとしてもそれには全く期待できないことでしょうか。秘密ノートを見る限り結構な設定があるようなのですが・・・残念です。

ご覧いただいた方にお礼を申し上げます。
拙文ですが、少しでも参考になれば幸いです。

プレイ時間：60時間以上100時間未満(クリア済)
わりといいかげんさん [2011/08/13 掲載]

このレビューはオススメ？　

[問題報告]

　425人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	3pt	4pt	1pt	2pt	3pt

総合点
51pt

GOOD!

・マップをちまちまと踏破していく楽しさ

私はやっぱり、このテのダンジョンRPGはこのコツコツと埋めていく感覚が好きです
歩ききってマップが完成した時はなんだかちょっとうれしい気分に

・戦闘のシビアさ

最序盤では（そもそも行動の選択肢がまだ少ないということもありますが）
案外通常攻撃連打でもどうにでもなりますが
序盤に差し掛かる辺りからはもうそんな戦法は通じず
少し油断するだけであっさりと死んでしまえるシビアめな戦闘バランス

とはいえ、勿論こちらの工夫次第でピンチを切り抜けていけるバランスなので
アレコレ考えて、上手く切り抜けていくのが楽しいです
どうしても、という時はレベル上げをしてある程度のゴリ押しも効きます

・テンポの良さ

余計な演出はなく、またキーレスポンスも速いため
プレイをとてもサクサク快適に進められます

また、メッセージスピードや歩行アニメーションのON・OFFの設定もできるので
自分好みにいじって快適なプレイもサポート
基本的なところではありますが、やはり付いているとひと安心

ロードも起動時はやや長めのロードが入りますが、その後は快適そのもの
インストール機能も付いているので、使えば更に快適

・ノリの軽いテキスト

パッケージなどを一見すると、かなり硬派なゲームなのかな？と思いきや
町の人々や図鑑の解説などのテキストはとてもライトなノリ
私はこういったちょっと軽いノリの方が好きなので、楽しかったです

・フェイスロード、スタイルロード

ある意味この作品の一番のウリであるこの機能
マイキャラのキャラグラフィックを自由に変更ができるステキな機能
これのおかげでマイキャラへの愛情がグッと深まります

また、規格さえ合わせればどんな画像でもキャラグラフィックにできるので
好きな漫画、アニメ、ゲーム、映画その他諸々好きなキャラを作れます
やろうと思えばお鍋とやかんとフライパンがPT組んで冒険したり、なんてことも
絵の描ける方ならば、自分で描いた絵をゲームのキャラに！

BAD/REQUEST

・ところどころ見える、無視できない不便さ

細かいながら不便な点が結構あります

個人的に特に気になった点を挙げるとすると
「いちいち施設やダンジョンに行かなければキャラクタの確認ができない」
「所持品が一人10個までしか持てず、仮に全部位に装備を付けるとほとんど残り枠が無い」
「名前等を付ける際、漢字を探すのが一苦労」
「文字入力の際、文字と文字の間に文字を割りこませることができない」
「セレクトボタンに触ってしまうと問答無用でスクリーンショットを保存する上
　保存するのに地味に時間がかかる」
といった所

一部はゲームバランスとの兼ね合いもあり仕方のない部分はあるのですが
今のゲームにしてはかなり不便な点が多いかと
私はこれらがどうしても気になって、プレイのモチベーションが保てませんでした

・全体的に地味で古臭い

フェイスロードや独特のテキスト等、そういった点での魅力は大きいですが
ゲーム内容自体は完成度は高めなものの、特に真新しさも少なく
演出も地味で驚きもなく…

勿論良い点でもあるんですよ
おかげで上記のテンポも生まれますし
演出過剰なゲームは嫌だ！という声も少なからずありますし
そもそも所謂wiz系のダンジョンRPGですしね
ただ、それでも地味であるということは否めないかな、と

COMMENT

完成度は高いと思います
王道をきちんと作り込んで良いゲームになっています
ただ、古臭い、というのもまた同時に思った感想

「安心して手堅く遊べるオーソドックスな古き良きダンジョンRPG」
と捉えるか
「一部システム等は今の時代ならでは、ではあるものの結局は昔のモノの焼き直し」
と捉えるかで大分変わってくると思います
私は後者かつシステムの不便が気になって仕方がなかったので、それほど楽しめませんでした

しかし、しつこいようですが基本しっかりと作られた良いゲームですので
少しでも興味を持たれたのであれば、一度プレイしてみる価値はあると思います

また、今後シリーズが続くのであれば、この路線をしっかりと崩さずにいてほしいですね
やはり今となってはこういったゲームも中々少なくなってきましたから