アンチェインブレイズ レクス レビュー
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ソート(デフォルト:ALL)
440人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 2pt | 3pt | 3pt | 1pt |
57pt
GOOD!
・多様なオリジナルシステム
アンチェイン、カリスマポイント、フォロワー、ジャッジメントバトル、スキルマップなどの多くのシステムを備え、かつそれらをきちんと活かさなければならないような、割と適切なバランス配分。
・ストーリー
設定こそひどい邪気眼っぷりだが、全体の流れとしては非常にシンプル。
最近のRPGにありがちな三文芝居を延々と見せられるようなこともなく、しかし必要な分の情報はしっかり見せるというゲームプレイには理想的な作り。ゲームの展開を邪魔しない。
・キャラクター間のバランス
8人のプレイヤーキャラクター間のバランスが非常に良好。
どのキャラクターにも性能に個性があり、誰を採用しても難度にそこまで変化がないため、好みのパーティを組むことができる。
無論、特性を理解した上での運用ができれば、の話ではあるが。
・処理
軽い。目立ったストレスを感じない。
BAD/REQUEST
・グラフィック(というかイラスト)
公式サイトのキャラクターページのイラストは、あくまでデザイン。実際のゲームでは使われない。
それらを見て興味を持った人はがっかりするかもしれない。
・多様すぎるオリジナル(?)システム
多様なオリジナルシステムがあるということは、それだけ覚えなくてはならないことがあるということと同義。
ライトなユーザーにはその時点でキツいはず。
・・・ライトじゃないユーザーにとってはどこかで見たことのあるような気がするものばかりなのは仕方のないことか。
・仕掛けの薄いダンジョン
DRPGの割にダンジョンに仕掛けそのものが殆どない。
頭を捻るようなこともなければ、理不尽な奇襲に悶絶することもないので、若干味気ない。
・スキルのバランス
攻撃・回復型スキルの威力計算にステータスを織り込んでいない、ないしは依存値が極端に低い模様。
つまり、キャラクターが育てば育つほど、攻撃スキルがゴミになっていく。
上位のスキルは大半が特定のフォロワー(=装備モンスター)の組み合わせを要求するため、使えるころには使用意義がなくなっていることもしばしば。
結果、レベルを上げて物理で殴ればいい。
逆にステータス強化や状態異常などの補助系スキルの性能は・・・
・ジャッジメントバトル
フォロワー(捕獲したモンスター)同士を戦わせる、という本作の目玉っぽいシステムの一つ。
・・・なのだが、基本的にフォロワーのステータスのみで勝敗が決まるといっても過言ではない割とざっくりなシステム。プレイヤーに入力を求められる内容はあるものの、これで逆転できる戦力差は極わずか。
問題は、「ストーリー進行上通らなくてはならない場所」にもこれが設置されていること。
突破するためには強いフォロワーが必要→強いモンスターをアンチェイン(≒捕獲)するにはある程度以上のステータスが必要→嫌でもレベル上げをしなければならない。
全体的にサクサク進める快適さがある分、余計に邪魔さが目立ってしまう嫌な形でもあった。
サブイベントや回り道のみのシステムなら面白かったのかもしれないが・・・
・ゲームバランス
最序盤がきつめで後半はぬるい。手数や手札が増えるとラクになるのは「育成方針をプレイヤーが決める」タイプのゲームの常ではあるが、やはりこれもそのタイプ。育成を失敗したプレイヤーへの救済措置的な意味合いもあるはずなので、仕方ないことではあるが・・・
そのきつめの「最序盤」を3回もやる羽目になるため、また序盤でのレベル上げを強要されるため、中盤以降のぬるさがより際立ってしまっている感じはある。
COMMENT
PSP-2000使用。
BADの項目が多くなってしまう程度には気になる点はあるが、全体としては悪くはない印象。
DRPGの華とも言える理不尽さはほぼなく、気を張らずに淡々とプレイできる。
DRPGというよりはDRPGの皮をかぶったRPGとして認識するほうが正しいだろう。
RPGが好きな人の、DRPG入門用作品としては非常に優れているかもしれない。
システムさえ理解できれば、息抜きには適当な作品。ボリュームもまあまあ。
「普通に歩いていたら何もないところなのに突然全滅した」を筆頭とした敵味方共に理不尽の塊である某学園モノや、極限まで練られたゲームバランスを持つ某迷宮など、最近のDRPGのシリーズは個性的すぎるものが多い中、システムが多いのに何か味気ないこの作品は、ある意味いい味していると言えるかもしれない。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt |
68pt
GOOD!
最近の3Dダンジョンにありがちな無駄に罠だらけではないMAP構成やキャラクターごとの能力的な特徴付け、適度に苦戦するけど最終的には勝てる戦闘バランス、お金が不足しそうに思えて不要アイテムの売却でちょうど良かったりするなど、全体的によく練られている印象です。
敵を仲間にするアンチェインも、MAP埋めやレベル上げの流れでカリスマがあがれば戦闘開始で勝手に発生するなど、適度に上手くまとまっていると思います。
特に、仲間の能力はよく考えられていて、圧倒的に便利な主人公以外はそれぞれに一長一短があり、AがBより優れている点が全くないといった上位互換的なキャラがいないため、パーティ編成がとても悩ましいです。
例えば全く同じ回復魔法でも、あるキャラは単独で使用でき、ほかのキャラはフォロアー(仲間になった敵)の協力がないと使用できなかったりします。
また、敵グラフィックが微妙にアニメーションしたり、LR同時押しで左右自動往復となりエンカウント稼ぎが容易になったり、全体攻撃魔法などでは地味に演出が早送りになるなど、何気ないところで丁寧な作りになっています。
BAD/REQUEST
GOODでバランスがよく練られていると述べましたが、逆に言えば想定されていない(と思われる)プレイスタイルだと、とたんにバランスの悪さが目立つように感じます。
具体的には、まずアンチェインを発生させようと少ないダメージで粘ると、戦闘が長引くマイナス評価でカリスマ値が下がり、ますます発生しにくくなる悪循環が生じます。
また、下の階で一生懸命フォロアーを集めても、上のほうで発生するジャッジメントバトル(フォロアーによる戦闘)にはほとんど意味がなかったりします。
いらない合成アイテムでもとりあえず保存するプレイスタイルだと、序盤は常に金欠と持物所持数オーバーに悩まされることになります。
経験値補正が強いため、どんどん先に行けばレベルも簡単にあがりますが、逆に強敵のいない場所で相当粘ってもなかなかレベルを上げることができません。
これらに共通するのは、安全志向なプレイスタイルだと逆に難易度があがってしまうということです。確実に地ならしをしてから先に進めたい人ほどゲーム的に不利になるという皮肉な結果になっています。
また、これまたGOODと反する点ですが、倉庫から直接合成ができない、フォロアーの種族名が確認できないなど「丁寧に作られているっぽいのに何でそこが雑なの?」と聞きたくなるような不親切な面も存在しています。
COMMENT
PSP-3000使用
ちなみに弟は3DS使用で同時にプレイしました。BADに書いたことは、弟のプレイスタイルを見ながら感じた点です。基本的にどんどん先に進めた自分は1度も稼ぎプレイをすることなく3章クリアまで20時間ほどでしたが、地道にプレイした弟は同じ時間でようやく2章の中盤といったところでした。
プレイスタイルによって難易度だけでなく作業的な時間も増えてしまう設計のため、他人には非常に薦めにくいゲームですが、私は良作だと思いました。
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みんなのGOLF ポータブル2
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みちのく秘湯恋物語 kai
- 2017/12/20更新 (2017/12/19投稿分まで掲載)
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街 ~運命の交差点~ 特別篇
- 2017/12/17更新 (2017/12/16投稿分まで掲載)
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グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
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ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
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沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
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輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
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セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
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ECHO NIGHT
GOOD!
有名イラストレーター&漫画家によるキャラデザ、植松伸夫によるテーマ曲と、一種のドリームチームによる作品。
◆ゲームシステム
敵を戦闘中に正気に戻す(アンチェイン)ことで1キャラ最大4体まで自分のフォロワーに設定でき、攻撃時の援護や被ダメの肩代わりをしてくれるようになるフォロワーシステムは、敵をただの経験地稼ぎの為のモンスターではなく愛着の湧く仲間の一種と捉えられるようになる為、面白く良いものだと思います。女神転生シリーズの仲魔システムの亜種と言ってしまえばそれまでですが。
◆グラフィック
売りでもある有名イラストレーター陣によるキャラデザは(当たり前ですが)良く再現されており、ゲーム中でも魅力ある存在として描かれておりファンとしては満足のいく内容になっています。
BAD/REQUEST
◆オリジナリティ
フォロワーシステムにしろ素材集めにしろ、基本的に既存のゲームにあったシステムを殆どそのまま流用している為、オリジナリティ面はほぼ無いと言えます。特に「世界樹の迷宮」の影響が大分強いのではと感じました。
◆ゲームバランス&システム
色々と魅力的なシステムを取り込んではいるのですが、そのどれもがバランスがおかしく実用的ではない為に利用する価値がなくなっています。そのわりにシナリオ進行上、そのシステムを使わざるを得ない展開になっていたりする為、非常に面倒に感じてしまいました。
例えば、主人公を援護してくれるフォロワーですが、フォロワーにはそれぞれ個別に機嫌が設定されており、これが良くないと援護攻撃や主人公達を庇う動作はおこしません。その癖、その機嫌をとる方法が非常に限られていたりします。加えてフォロワーには成長限界が設定されている為、(成長限界を上げる希少アイテムを使わない限り)一定のレベル以上には決して育ちません。そして決定的なのが、フォロワーの援護攻撃の威力が非常に低いことです。主人公勢が数百ダメージを出している中、フォロワーの攻撃は1桁ダメージなんてことはざらで、戦力外でしかありません。
また、フォロワーがいると発動できるリンクスキルや超必に該当するバーストスキルというのがあるのですが、これの威力も低すぎます。少なくないMPを消費するわりに、その威力は通常攻撃ダメージを大幅に下回るのには理解できません。(通常攻撃2000ダメに対してバースト最強技で700ダメ等)
敵をフォロワーにする為のアンチェインシステムも敵のHPを一定値以下にしなければアンチェイン可能状態にできないなど、シナリオ進行には絶対必要な要素にも関わらず面倒な要素が多くストレスを感じます。敵を特定のスキルで撃破することを条件にした方が良いのでは、と何度も思いました。
◆グラフィック&ボイス
戦闘時のエフェクトは単調で、バーストスキル時の演出は(個人的には)くどいだけに見えてそれほどかっこいいものだとは感じませんでした。これだけ有名イラストレーターの絵を売りにしているゲームなのだから、もう少しセンスのある見せ方にこだわって欲しいところでした。
ボイスに関しては、キャラを前面に押し出したゲームにも関わらず声ありイベントは殆どなく肩透かしです。また、一部妙に甲高い媚びた声のサブキャラがおり(好きな方には申し訳ないのですが)耳障りでした。
◆ユーザビリティ
スキル使用時の戦闘エフェクトやダンジョン内での移動演出に関しては、同じローグライクゲームの「エルミナージュ」シリーズのように設定でカットできるようにして欲しいところでした。序盤は物珍しさであまり気に掛けませんでしたが、中盤以降からは時間が掛かるのが嫌でスキル使用にとまどうようになります。
COMMENT
「世界樹の迷宮」や「エルミナージュ」のようなローグライクゲームが好きな為、本作を購入しました。
感想としては、劣化「世界樹の迷宮」といったふうに感じた、というのが正直なところです。
色々と面白そうなシステムや世界観・キャラデザ等を作れてはいるのですが、バランス調整不足により如何せんそれがゲームとしての面白さに繋がっていないのが惜しいところでした。
PSP-3000使用