ブレイズ・ユニオンレビュー(評価)

発売元	アトラス（オフィシャルサイト）
発売日	2010/05/27
価格	6,279円（税込）
レーティング	【Ｂ】12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3 (?)
タイトル概要	■ ジャンル：タクティカル・ファンタジーRPG ■ プレイ人数：1人 ■ ダウンロード版：4,980円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
3pt	4pt	3pt	3pt	4pt	1pt	1pt

総合点
60pt

GOOD!

●戦闘システム
：一対一なら戦闘で勝つか負けるかがほぼわかっており、負けなければ士気（通常のSRPGでいうユニットのHP）が減少しないので（一部デメリットを除けば）戦い続けられるという奇抜な戦闘システム。詳しくは前作ユグドラ・ユニオンを参照されたい。
：前作でほぼ完成していたシステムだけに、余計な付け足しがほとんどないのは良かった。コモンユニットで追加されたのはアックスバトラー程度で、極端に強くも弱くもないので戦闘バランスは変わらない。

●グラフィック
：戦闘時のちょこまか動くドットグラフィックが可愛らしい。
：味方やボスユニットはすべて個別のグラフィックになった。最序盤の成金でさえ個別のグラフィックが用意されている。

●前作からの改善点
：敵が奇襲を仕掛けてきて、急に敵が増えた状態で敵のターンが始まる、という理不尽なマップが減った。
：ヘッドの体力がバーで表示されるようになった。スキルゲージが調整しやすい。
：追加で加入する仲間が多い。特殊な条件で加入するキャラも少ないため、てきとうにプレイしていてもそこそこ人数が入るというのは良かった。

BAD/REQUEST

●前作からの改善部分が非常に少ない
：クリティカル（被突撃時に確率でほぼ逆転不可能に陥ってしまう状態）が依然として存在している。
　前作レビューでも書いたがクリティカルは完全になくすか、発動条件を限定して欲しい。クリティカルが起きること自体は構わない（たとえばクリティカル率が50％になるという装備があるが、それ自体は構わない。突撃させないように戦ったり、アイテムを盗んだり破壊したりしてしまえば良いのだから）が、それが予期せず起こるというのが困る。
　特にクリティカルが起こると負けに直結する状況もあるのが厭。中断セーブを常にとっておけば理不尽な負けはないが、それは面倒くさすぎる。救助対象のユニットに対してまでクリティカルが発動するのはいかがなものかと思う。
：前作で使用しにくかったタクティクスカード（使用するスキルや移動数を決定する作戦のようなもの）のうち、改善されたものが少ない。
　地形で使用が限定されていたカードは「該当地形でしか使えない」から「該当地形で使うとパワーアップ」に強化されたが、それ以外の使えなかったカードにはまったく変化がない。
：戦闘を高速にするためには毎度毎度戦闘開始時にRボタンを押す必要がある。実質高速戦闘必須のような戦闘スピードなのだから設定で変えさせて欲しい。
：昼と夜で性別が変わるユニットが登場するなど前作から追加された点もあるが、それユニットにしても性別以外の特徴が薄く、新鮮味が薄い。オリジナリティのある戦闘システムが一作目にして完成されているのは良いが、続編で新鮮味が薄いというのはいただけない。

●イラスト
：バストアップや一枚絵のイラストについては前作の担当者のほうが良かった。極端に悪いというわけではないが。

COMMENT

　PSP-2000使用。
　ユグドラ・ユニオンプレイ済み。ユグドラ・ユニゾンは未プレイ。

　前作からの改悪はなかったが、改善もほとんどなかったのが少々残念な作品。スピンオフ作品と考えると仕方がないのかもしれないが。悪くはないが、前作ほど楽しめなかった、というのが適当。
　あと前作と比べて難易度ノーマルでの戦闘が簡単すぎるような気がした。前作はノーマルでも適度に歯ごたえがあったのだが、今作はノーマルで縛りプレイをしないと簡単すぎてあまり熱中できない。

　このシステムを踏襲していくのなら、まずクリティカルをどうにかしてほしいと切に願いつつ。

プレイ時間：15時間以上30時間未満(クリア済)
ブリキのさん(レビュアー情報) [2010/06/06 掲載]

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[問題報告]

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	3pt	4pt	4pt	5pt	4pt	3pt

総合点
84pt

GOOD!

・独特なシステム
限られた移動範囲内でユニットに陣形を組ませ、複数ユニットで戦うユニオンシステム。
強いユニットを突っ込ませるだけでは勝てず、頭を使って複数で戦わなければならない
ため最初は面倒に感じますが、慣れてくれば非常に楽しいです。

・ＢＧＭ
格好良いBGMは今作も健在。今作では敵のユニークユニットにも専用のBGMがあり
雑魚敵も勢力ごとにBGMが違うなど、曲数もかなり多くなっています。
一部では前作のアレンジもあったりと、ちょっと嬉しいファンサービスもありました。

・バランス調整
ユグドラユニオンとの比較になりますが、ゲームバランスが良くなったと感じます。
ユニットのステータス上昇率やステータスアップアイテムの調整により万能キャラは
育て難くなりましたし、効果の変更や敵の使うスキルの関係で、前作では使いようが
無かった幾つかのスキルが非常に有用なものになりました。
マップに配置された地形も多様になり、前作では一部しか機能していなかった
○○地形が得意、というユニット特性も生きるようになったなど、前作での不満点は
ほぼ解消されているように感じます。

・シナリオの強化
これも前作との比較になりますが、シナリオがしっかりしたものになりました。
前作では戦闘前後に最低限の会話が挟まれるだけで説明不足な点が多かったですが
今作ではキャラ同士の会話が多く追加され、状況把握やキャラクターへの感情移入が
しやすくなったように思います。
内容も、ユグドラユニオンに繋がるエンディングから全くのIFのシナリオまで
３つあるルートがそれぞれ全く違う内容になっているため飽きさせません。

BAD/REQUEST

・相変わらずのクリティカルシステム
出るとほぼ戦闘の勝敗が決まってしまうにも関わらず、発動はほぼ運任せという
クリティカルは残念ながら健在。今回は自軍のLUK（発動率に影響）が低めで
LUKが高い敵のモブバンディットやウィッチにガンガンクリティカルを貰います。
特定条件化でのみ発動の可能性あり、とするだけでも違うと思うのですが。

・仲間ユニット
仲間になるユニットが多いのは嬉しいのですが、ユニット間のステータス差がかなり
大きいです。ゲームシステム的に同じ武器を使うユニットを２人は出しにくいため
弱いキャラクターを使おうとするとかなりのハンデになってしまうこともあります。
また、剣や槍を使うユニットは多いのに斧を使うユニットが極端に少なかったり
シナリオ終盤にほんのちょっとしか使えないキャラクターがいたりと、仲間になる
キャラクターの構成や加入時期などには不満が残ります。

COMMENT

PSP3000使用。DL版でプレイ。読み込みは皆無で非常に快適でした。

前作が非常に面白かったために今作も購入しましたが、総じて前作のパワーアップ版と
言える出来であり、満足しています。イラストは最初は前作と比べてかなりの違和感が
ありましたが、絵そのものは綺麗ですし表情も豊かなため、今では全く違和感を
感じなくなりました。

あいかわらず一部システムに不満がありますが、それでもほとんど完成したといえる
システムだと思うため、このままのシステムで次回作が出ることに期待したいです。

プレイ時間：30時間以上60時間未満(クリア済)
割と暇人さん [2010/06/13 掲載]

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