英雄伝説 碧の軌跡 レビュー
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ソート(デフォルト:ALL)
470人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 4pt | 3pt | 4pt | 2pt | 4pt | 1pt |
62pt
GOOD!
軌跡シリーズはPSP版空の軌跡全て、前作零の軌跡クリア済みです。
そのため空の軌跡との比較が多いレビューとなることをあらかじめお断りしておきます。
・ストーリー
最初はちょっと間延びした展開が続きますが、三章後半から一気に加速かける感じがして目が離せなくなります。
軌跡シリーズで毎度素晴らしいと思うのはちゃんと謎が明らかになるまでにヒントになるような展開やら会話やらをちょこちょこ入れているということ。
そのためいざ謎が解明されるときに唐突さが抑えられており、すんなり理解できる。
この丁寧さは本当に素晴らしい。
しかしそれだけにEDが……これについてはBADで。
また、軌跡シリーズの傾向として非常に優れた人物がたくさん出てきますが、彼らもあの世界の住人である以上各々の立場と制約の下で動かざるを得ず、その優れた力をもってしてもなかなか事態は思うようにならないという、そのあたりのもどかしさやリアルさが良いと思っています。
零/碧の軌跡はクロスベルという特殊な地域であるということ、また碧では大国の脅威がさらにはっきりと描写されているため、特にそういう感じを強く受けました。
様々な思惑が錯綜する中で、大切な人のために頑張るという非常にシンプルな目的で動く特務支援課メンバーたちの姿は本当に清々しく眩しく映ります。
・新キャラ参戦、旧キャラ登場
ワジやノエルが参加してくれたため人間関係に微妙な変化が訪れました。
それでも基本的に和気あいあいと仕事に励む感じで微笑ましい。
特にノエルの参加が嬉しい!バトルでの使い勝手がとても良くてほぼ前線に出しっぱなしでした。
代わりにエリィにはほぼサポートキャラに徹してもらってしまいましたが……。
空の軌跡から懐かしいキャラがたくさん出てきます。また過去作の音楽がアレンジして使われていたりしてニヤリとさせられます。
オリビエは相変わらずちゃらんぽらんな一方で苦労してるみたいだし、クローゼは本当に立派になったし、彼らが特務支援課メンバーと話しているのを見るだけで楽しいですね。
ケビンとリースが出てきたのも嬉しかった。出来れば一瞬でもパーティに参加して欲しかったですね。
顔グラフィックのない町や村の人たちにも基本的にきちんと名前があり、それぞれの人生を送っています。
進むにつれて人間関係や考え方に変化が訪れたり、成長したりとちゃんと物語が用意されているのが素晴らしい。
誰がどういう人物かわかっていると、思い入れも生まれるし依頼も頑張って達成しようという気になれる。
また彼らと接することによってクロスベルの社会政治文化への知識が深まり、クロスベルという架空の地域にリアリティを感じることができるようになります。
個人的に、空の軌跡から見守り続けてきたある夫婦の来訪とそれにまつわるエピソードはびっくりしたし、嬉しかったですね。
まさかこの人とこう繋がるとは!と思いました。
・名称のわかりやすさ
今作は話の流れ上、国や組織がたくさん登場しますが、どんなにでてきても混乱しないよう非常にわかりやすい名称になっています。
例えば「公国」といえば「レミフェリア公国」のことですし、「教会」と言ったら「七耀教会」のことです。
被っていたり紛らわしい名称がないので省略してもちゃんとわかるようになっている。
地味ですがとても大事なことだと思います。
・バトルのテンポの良さ
バーストやマスタークオーツはどうしてもダレがちなバトルをさっさと終わらせることが出来てとても良い。
始終こちらが有利に戦えるので緊張感がなくなったともいえますが、私はストーリーに集中したいのでこのシステムはとてもありがたかった。
・美しく細部までこだわったビジュアル
水の揺らめきや光の表現が美しいファルコム作品ですが、今回は前作よりも美麗さはUPしたのでは?
特にラストダンジョンはしばらく立ち止まって眺めてしまうほど幻想的な美しさです。360度視界が回転できないのがもどかしいくらい。
町並みや家々の内装もそれぞれの地域特有の美しさや生活感に溢れています。
特に、特務支援課メンバーの部屋は各々の性格や趣味をよく現したインテリアで統一されており見ていて楽しい。
家具を全部そろえるとちょっとしたイベントが見られるのも嬉しい。
・自動車が使えて移動がさらに楽々
零ではバスが使えましたが別の地域に行きたい場合一度はクロスベルに戻る必要がありました。今作では行きたいところを指定すれば車で直行できます。
BAD/REQUEST
<システム>
・数々のバグ
私の場合、複数いるはずのキャラが何故かロイド一人になったり話をしているキャラの名前が全員ロイドになったり、ラストダンジョンのエレベーターの下に挟まって動けなくなったりしました。
幸い私はセーブをまめにする方なのでロードすることであまりプレイ時間を損することなく解決しましたが、これからプレイする方はお気をつけ下さい。
・クオーツや装備品のキャラ同士の比較がしにくい
たとえば今装備中のアクセサリーAをアクセサリーBに取り替えようとします。
カーソルがアクセサリーAにあっているときはRボタンでキャラ同士のページ切り替えが可能ですが、同じ画面でアクセサリーBを選んだ状態ではそれができません。
アクセサリーBは誰につければ一番数値がUPするのか、あるいは誰につければパーティ全体の弱点を補えるのかがわかりづらいのです。
アクセサリーBにカーソルが合った状態でぱっぱっとキャラ同士のステータス画面の切り替えができるとなお良かった。
・アイテムの数がわからないケースがある
「料理材料を買うときその材料を必要とする料理の一覧は表示されるが、必要な数量が表示されない」
「お地蔵様にお供えする時、魚屋に魚を渡す時の手持ちの料理や魚の個数が表示されない」
……など、微妙に不便でした。
これについては前作もそうだったので改良して欲しかったですね。
・演出カットが中途半端
アイテムを使うときの演出もカットできるようにしてほしかった。
例えばアナライズの魔法は演出カットができるが同じ効果のあるバトルスコープを使うとカットができません。
・バトルでカットイン時とステータス画面のキャラクターを描いてる人が違う
バーストやSクラフト発動時などに入るイラストと、ステータス画面や会話画面の吹き出しの中にあるイラストを描いている人が違います。
前作のエナミカツミさんの華やかな感じが好きだったのでとても残念。
同じキャラクターが出ているんだから使い回しでいいのに……。まあそのうち慣れますが。
・音楽がパワーダウン
相変わらず演出が素晴らしく気持ちを盛り上げたり不安にさせたりしてくれますが、軌跡シリーズ私的音楽最高峰空の軌跡3rdを越えるまでには至らなかった。
また零からもパワーダウンした気がします。特に通常戦闘はこれまでの軌跡シリーズで一番頭に残りませんでした。
印象的だったのは終盤の物悲しさを感じる街の曲、ラストダンジョンでしょうか。
・クリア後の引継ぎがポイント制
クリア時に実績によってポイントがもらえ、それを使うことによって周回プレイ時に有利な要素が引き継ぎできたり、ムービーやキャラクターのイラストなどが閲覧できたり、様々な項目が解放できるわけですがこれが結構コストがかかる。
多分周回プレイする人はステータスやアクセサリー引継ぎやらを優先し、そうでない人はお楽しみ要素のムービーやらキャラクターやらを選んでねってことなんでしょう。
でもただでさえ時間と手間がかかるゲームなんだからもうちょっと楽に周回プレイできるようにしてくれても良かったのでは?
問答無用で1周目の要素を全部引き継いじゃうと難易度選ぶ際の妨げになりそうだからそれは避けるとして……。
せいぜい「強くてニューゲーム」を何種類か用意(例えば「レベルは引き継ぎ、アイテムは引き継がない」、「レベルもアイテムも引き継がない」みたいに)し、その後難易度選ばせるって程度で良かったのでは?
周回プレイさせたい意志は強く伝わってくるけど、あれじゃ面倒くさすぎてどうにも腰が重くなってしまいます。
<ストーリー、演出>
・アルカンシェルの舞台が見られない
零では断片的にしか見られず残念に思っていました。
今作はリニューアルもしたし街の人も楽しみにしてたし、今度こそフルで見られるかと期待してたのにまさかほぼ描写なしとは……。
・エニグマ電話がしつこい
多分プレイされた方はよくわかると思いますが、何か重要な話をしているときにエニグマ電話がかかってきて気になるところで中断っていうパターンがあまりに多いです。
そのくらい忙しいし便利なアイテムってことなんでしょうけど電話がかかってくるたびに「またかよ!」と思いました。
・消化不良かつ描写不足な終盤からED
ラストダンジョン終盤からの流れですが、それまでが丁寧な描写だったのにいきなり駆け足で粗くなります。
何だかすっきりしないというか中途半端でしたね。
空の軌跡と違い、目前に二大国家の脅威が迫っているので「めでたしめでたし」で終わるのは難しいとは思います。
しかし、あんな説明不足の紙芝居をちょろっと見せて続編を匂わせるくらいならED直後に皆がどうなったか短くてもいいからたくさんエピソードを見せてくれた方がずっと良かったのに。
前編だった零ならあのアッサリした見せ方でもまだ許せますが正直またかよ!!とうんざりしました。
真犯人の動機や背景も描写不足。あの長い長いダンジョンをもうちょっと削ったらちゃんと入れられたのでは?
<その他>
・前作とタイトルが別
やはり2ndとか2章とかにしたほうが良かったと思います。誰もが続きものだという情報を得て買うわけではないでしょうから。
あるいはちょっと長くなるけど「零の軌跡 2nd 碧の●●」みたいに副題に入れちゃうとか……。
展開的には「碧(青、蒼)」のイメージも大切だと思ったので完全に取っちゃうのは忍びないなあと。
これは「零の軌跡」という一つの物語であったということをしっかりプレイヤーの頭に刻み付けてもらうためにも、タイトルはそのままの方が良かったと思います。
COMMENT
PSP3000使用、イージーモードで一回クリアずみ。
面白かったです。
特に今作は零よりも社会的な枠組みの中で生きることの苦悩や国際レベルでの問題を多く扱っており、ああこういうことってあるよなあと共感したりもどかしい気持ちになったりすることが多くて本当にストーリーにのめりこめました。
それだけに説明不足かつまたまた続編を匂わせるすっきりしない終わり方をしていることが本当に残念。
いや、空の軌跡からの長いつきあいなので続編があることはまあいいとして、見せ方がどうにも納得いきませんでしたね。
「おいおいそこが一番重要なところでしょ!」っていうのをほんとにちらっと見せるだけで終わってますから。
いっそあそこの部分はないほうが良かったなあ。入れるなら入れるで碧の物語をきっちり締めくくってからにしてほしかった。
ユーザーに次の作品に興味を持ってもらうことは大事だけど、あれは力の入れ所が間違ってますよファルコムさん。
空の軌跡からのファンなので結構辛口なことを書いてしまいましたが、非常に世界観のしっかりした良質のRPGであることは間違いないです。
零の軌跡はプレイ必須、できれば空の軌跡FCから全てプレイしてみて下さい。
碧の物語は様々なドラマの重なった上になりたっているのだと良く実感できると思います。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 1pt | 2pt | 2pt |
45pt
GOOD!
・オリジナリティ
相変わらず素晴らしい世界観。まるで軌跡シリーズの世界が本当に存在しているかのような錯覚さえあります。これがファルコムクオリティですね。
・グラフィック
小さな子供から小物まで細かく行き届いたドットや、カットインの美麗さ。
pspでよくここまで再現できたな、と思います。というか、零から画質レベル上がってますよね?
・サウンド
終盤のラスボス戦の曲は本当に良かった。このためだけにこのゲームをやってきたと言っても過言ではない。
・NPC
他の方が散々書いていらっしゃるので少し割愛。
NPC一人一人に名前と個性がきっちりついている。飽きない。
NPCとの会話が楽しいなんてポポロ以来。
BAD/REQUEST
・やり込み要素
面倒臭い。前作でやり込んだ釣りは全部白紙へ。魔物図鑑もレベルが上がっただけのものなのに何故か最初から。家具集めも値段が高いのでなかなか出来ない。
・ギャルゲ要素
最早エルモ温泉イベントの騒ぎではない。こんなの誰得。
男に対してもアレな発言したり。気持ち悪い。カプ厨向け。
・ストーリー
なんでこんなに高評価な方が多いのでしょうか。最初に評価Aを見た時驚きざるを得ませんでした。
付線は投げっぱ、結社は殆ど絡まず、パテルマテルの意味、前作キャラの意味、ラスボス憎めない発言(散々やらかしてこれかよ…)、次作も買ってね☆と言わんばかりの投げっぱなし。
那由他と次作は別物らしいですけどね…もう期待出来ない。
COMMENT
psp3000使用、PC未プレイのpsp版軌跡シリーズプレイ、碧の軌跡ねんぷち版購入済み。
私は軌跡シリーズが大好きでした。最近のRPGはやれギャルゲーだとかキャラゲーだとか言われた中でプレイして、感動しました。零はまだ許せますよ。面白かったから。
でも碧はダメ。SCみたいに終盤で感動もせず、FCみたいに白熱せず、3rdみたいにキャラの過去を見たいとも思わず。
vitaでフルボイス版が出ると聞いて、ニコニコ生放送お披露目会を見た時、既に碧クリア済みでしがが、購入しようという気持ちにはなれませんでした。
追記
つまらなかったのはPVで盛大にネタバレされたからなんですけどね!
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事実誤認などの削除依頼により、確認が取れるまで一部削除して掲載しています。フリーのメールアドレスでもかまいません。詳細をお伝いしたいのでお手数ですが、(”タイトル名”と”投稿時のお名前”のみの記載でかまいませんので)お問い合わせして頂けたら幸いです。■恭一@管理者 お問い合わせ先:kyoichi_mk2@hotmail.com
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ECHO NIGHT
GOOD!
購入したのは発売日ですが今更プレイ。
その背景には発売直後数日でネットで早々に次回に続く展開だとネタバレをやられた為テンションが落ちてたので。
しかし続きが気になるのでプレイしてみました。プレイして良かったと思える内容だったのでレビューします。
■ストーリー
正直前作零の軌跡には不満もあった。キャラ一新・舞台を一新したのに「空」の主人公コンビ含め空の軌跡から数名が物語に絡みおいしいとこを持っていくから。
主人公コンビはラストダンジョンで強制パーティーインで「どこまで捻じ込むかな?」と思ってた。
しかし何と今作ではその「捻じ込み」にちゃんと意味があった事が明かされている。この辺の話の伏線の張り方に驚いたしもう一度注意深く零の軌跡をプレイしたくなった程です。
そんな風に零の軌跡での伏線が幾つか上手く回収されてます。
主人公の兄、ガイの死の真相やワジ達の正体、キーアに関する謎も色々明かされてる。
※特にワジに関しては物語の序盤から強制パーティー、終盤に一旦パーティーが解散しても一番に復帰。その正体の背景から完璧にストーリーの中心人物。
その為前作4人ががっちりパーティーメンバーとして絡んでいる所にいても不自然さがない。
絆を深めれば彼の過去も明かされ「キーア」がパーティーメンバーにいないキーキャラに対してパーティーメンバーとして主人公を導くキャラとなってる。
更にラストダンジョンには専用のボス、専用のマップがあり彼がいないとまさにストーリーが進まない場面もあり影が濃い。
主人公メンバーとサブキャラの絡み。グラすらないモブだけど幼馴染のウェンディやフランツ、オスカーなど主人公を取り巻くキャラ達やセシル、イリアなどサブキャラとの会話に力が入ってるのも良い。
サブクエストもともすれば単なるお使いとなりがちだけど、前述のガイの死に関する真相などを暴く上で欠かせないイベントもありストーリーを楽しむ上で重要なイベントもあり飽きないようになっている。
■音楽
長いストーリー、舞台の基本がクロスベル市とその周辺だけなのでその上音楽も同じなら飽きるけどストーリーの進展に合わせて上手く音楽を変えたりしている。
BAD/REQUEST
他の方が色々レビューされているのでちょっと違った面から気になる部分を
■揺れてる?
今回車での移動が出来る様になってます。イベントなどで車など、乗り物に乗って移動している途中会話イベントがあると外の揺れている画面に合わせてキャラクターの台詞の吹き出しも揺れてます。
勘違いかな?と思い最初からプレイしなおし車を受け取って街に帰るイベントをじっくり見ましたが全部ではないですがやはり揺れる窓の外に合わせて小刻みに吹き出しが揺れてます。微妙に気になる
■メンバー編成
ラストダンジョンでは今作は前作キャラより2名プラスされて総勢8人。その内6人を連れて歩けます。
しかし零からの支援課4人は絶対にパーティー入り。この時点で残り2名。物語に深く関わってるワジ、終盤に仲間になるリーシャはラストダンジョンに個別に専用のマップと専用のボスがいます。
つまりラストダンジョン攻略に必須な為連れて行かなければならない。そうなると何度もメンバー編成を行いたくない→残ってるダドリーとノエルがお留守番になりがち。
ラストダンジョン攻略に「必須」キャラが実質主人公のロイドと中ボスと因縁があるランディを入れて4人。こんな風に攻略に必須キャラが半分もいるなら支援課4人固定縛りはどうかと。
ラストダンジョンに専用のボスなどいないのはエリィとティオも同じなのにメンバーから外せないのでは好きなキャラクターでパーティー編成する面白みがない
■影が薄いヒロイン?達
絆イベントがある為実質ロイドには定まった特定のヒロインはいません。というかセシル姉に何よりキーアがいるから…。
前述のようにキーアがキーキャラクターな為彼女と深く繋がってるロイド、過去関連から新キャラとの関わりが深いランディ。
ワジはGOODで述べたように物語に深く関わってくる。リーシャはパーティー入りする時期こそ遅い物のメインイベントでは正体判明前から何かと細かなイベントがあり
ラストダンジョンでも攻略必須キャラな為やはり終盤でもそれなりに目立ってる。
しかし問題は残りの3人。前作キャラとしてはエリィが早々に仲間になり、ディーターやマリアベルといったキャラとも関わりがあるけれど彼女固定の強敵がいる訳でもないのでどこか影が薄い。
ティオは今作もヨナ、ロバート主任というキャラと絡むけど彼らはあくまでサブキャラ。ガイの死の真相など彼女にも関わりがある筈なのにイベントに殆ど絡んでこないのでやっぱり影が薄い。
ノエルは最序盤から仲間になり、終盤では何とロイドとの一騎打ちイベントが用意されてる。でも新・支援課メンバーとして一番に仲間になったのにバラバラになった後では後回し。
メンバー入りしてすぐにエリィも復帰する為上記「前作からの支援課4人パーティーメンバー縛り」が発生。専用のボスなどもいなく復帰してもお留守番要員になりやすい…。
なんというか恋愛ゲームでいうヒロイン攻略要素を入れてしまった事により恋愛絡みのイベントが多く疲れる。インターミッションで水着姿誰が良かった?とかそんなの要らない。
結果モテモテロイドを中心に据え彼との絡みは多いけれどサブ同士の繋がりが薄く感じる。
ヒロインではないがダドリーに関しては元々そんな風に選んだりするイベントがない上ほぼサブキャラに近いパーティーメンバー。
終盤仲間になる理由はともかくラストダンジョンでは正直いなくても関係ない。最後の最後で仲間になるので思い入れも薄くラストダンジョンでは完全にお留守番要員と化してる。
■死なない中ボスと終わらない物語
若干ネタバレですが、空の軌跡ではレーヴェ、ワイスマンといった<結社>関連キャラで重要な位置にいる2人が決着を付け倒されたのに対し、今作では中ボス含めボスが一人も死なない。
その上あろう事か新たに<結社>入りする者まで出てくる。カンパネルラ達数名結社に関わるキャラクターが出てくるものの彼らもまた決着なんてつかず。
クロスベルでのお話は一応完結…した…と思うけど空の軌跡から続く<結社>関連の話は一向に進まない。「舞台は帝国に移った」らしいけど。
空の軌跡シリーズが2004年、PSPでも2006年発売から既に8年目に突入。本当に「続編商法」はいい加減何とかして欲しい。
しかも今回ラスボス?EDの流れが非常にすっきりしない。ED描写が不十分と言った方がいいかも知れない。「とりあえず完結したけどその後のお話で外伝とか出せるよ」的な流れ。
セーブがどこでも出来るからいい様な物の、すさまじくダルいラストダンジョンにそこに詰め込まれた中ボスが4人にラスボスは実質3回戦。
宝箱無視、パーティー編成もそのままでもう早くとにかく終わらせたい一心で突き進んだEDがこれかと投げたくなった。
COMMENT
総評すると良いストーリーもあるけど出し惜しみ(続編に持ち越し)しすぎてすっきりしないストーリーも多い。
またキャラが多いのでラストダンジョン突入前に個別に語り合える展開は良いけれどはっきりいってギャルゲー展開しすぎ。エリィがシャーリィーに乳揉みされる展開が序盤に起こったりして普通に引く。
キーアの謎、ワジの秘密など色々明かされて成るほどと思うが、考えてみればそれは零の軌跡からの謎であって実質「空の軌跡」からの謎は持ち越しとガッカリ。
「零の軌跡」プレイは必須です。ここだけ赤文字で強調したい位。
だってプレイしてないと数分で「お前誰だよ、何で警察に追われてるんだよ」と成りかねない。確かに前作の簡単なあらすじやキャラクター紹介はあるけどその追われてるキャラ、紹介されてないですから。
零の軌跡からは完全続編なのでまだ我慢出来るけど、空の軌跡からもキャラクターを引っ張りすぎ。
世界観も時代も同じな為王族2人はまだ再登場に問題はない。けれどケビンやリース、レクター、キリカと物語に絡んでくる面々を完全に理解したければ空の軌跡プレイしなくてはならない。
明らかにメーカーの買ってね、プレイしてね商法がちらつく。
正直好きで楽しんでるシリーズだからこそディスク2枚組で良いから詰め込んで帝国編やって終わらせて欲しいと思います。
漫画や小説と違って気になった部分だけ読み返す事が出来ないからストーリーが訳わからなくなりますし…。