英雄伝説 零の軌跡 レビュー
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ソート(デフォルト:ALL)
473人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 1pt | 4pt | 2pt | 2pt | 4pt | 1pt |
47pt
GOOD!
軌跡シリーズ最新作であり、洗練されたキャラクターで、濃厚なストーリーが楽しめる。
■シナリオ■
続き物であるため、難しい評価になるが、警察官の視点からの捜査・推理・逮捕が描かれ、ファンタジー色から一気にノベル風になった。
キャラクターが立っており、魅力的なキャラクター達と絡みながらシナリオを読み込める。
■音楽■
Falcom Sound Team jdkでおなじみ、ゲーム界屈指。
ユーザーからの評価が高く、Inevitable Struggleなど、良曲を聞くことができる。
■快適■
最近ではガストやカプコンやアトラスが取り入れている、「RPGにおけるワンボタンジャンプ」機能。
広大な街の各所にワンボタンで移動できるのは、素晴らしい配慮である。
また、ボタンの少ないPSPでの、組み合わせボタンによるショートカットキーは、軌跡シリーズの最大の特徴。
膨大な各種情報やがワンボタンで確認でき、非常に快適である。
■戦闘■
シンボルアタックエンカウント後の、一網打尽は爽快感がある。
シリーズ最新作に相応しいバトルシステムで、踏襲しており、かつスピーディーに進化した。
BAD/REQUEST
■分割商法■
ナンバリングにしなければ良いと思っているのだろうか?
分割商法であり、前作が未完なら、今作も未完である。
かといって2年以上の開発期間を設けて、「全く別のゲーム」に進化を遂げるならまだしも、
「アップデート」程度で、「ゲームデザイン全て使いまわし」のため、本当に分割商法です。
■使い古された、進化しないシステム■
いつまでもクオーツシステム。
いつまでもコマンドバトル&グリッドバトル。
何も進化していない。 そして楽しくない。
旧来のRPGにおける、コマンド式を陳腐なエフェクトで時間かけさせられてるだけで、
グリッド式なので歩くのにも時間がかかり、20世紀のゲームクオリティである。
先行一網打尽も、エフェクトがカットできないため、逆にわずらわしい。
■変わらないゲームデザイン、インターフェース■
店の売買システムの使いにくいのに、流用。
装備画面も見にくいし、試着できない。
料理なんてだれが好んで使うんだ?
ミニゲームも釣りがそのまま。
4人で歩くと、後続がシンボルエンカウトに引っかかるのに、Uターンまで同じ動き。
■難易度がアップデート的な調整■
空の軌跡1は、混乱ゲー。
空の軌跡2は、敵に混乱無効がつけられたため、SPDダウンゲー。
零の軌跡は、 SPDダウン抵抗が敵についたため、ディレイゲー。
しかし、それを見越して、全状態異常・全能力低下・ディレイ無効を付け加えた。
■キャラクターが売りなのに音声が少量■
基本は掛け声やあいさつのみ。 ほんの一瞬だけパートボイス。
キャラゲーの軌跡シリーズで、声をあえて削る必要性は皆無のため、ただの予算削減である。
■完全な続き物■
空の軌跡1?3までの、登場キャラクターが頻繁に登場し、名前だけの登場もあり、
魅せ場を奪うシーンすらあり、重要なイベントすら奪われる。
新規タイトルと思って手に取ると確実に世界観を共有できないため、面白さが半減する。
せめて、登場人物辞典や過去作のシナリオまとめなどを盛り込んで、新規ユーザーに楽しんでもらう努力が必要だったろう。
これではただの新作詐欺である。
■グラフィック■
キャラクターデザインが絵師さんを雇ったためましになったが、
3Dマップは相変わらずの旧世代パソゲーのままであり、ローポリオブジェクト羅列である。
どこかで見たようなオブジェクトがコピペで立ち並ぶ様は、見ていて吐き気がした。
グラフィックデザインを映像にする力がない会社なのだろう。
そして、マップ上のキャラクターの3頭身グラフィックが、スーファミレベルである。
目が縦楕円で真っ黒なうえ、拡大すればするほど手抜きなポリゴン。
そして■貧弱な演出■があいまって、イベントシーンは、全部このローポリキャラがクルクル踊る。
某舞台の演出は、あれで「演出」している気になっている人間の正気を疑った。
エンディングのローポリ立ち並ぶ絵は、手抜きゲーであると、私を確信させた。
感動のエンディングの1枚絵ぐらい、書き下ろせ!
■ADVゲームとして■
ポリゴンがダメなら、ADVゲーム、いわゆる紙芝居立ち絵ゲーになる本作であるが、
立ち絵変化しない……表情差分だけ……
バックログもなければ、イベントスキップも演出スキップも不可。
ADVとしても見たら、システム面は駄作の域。 声もほぼないし。
COMMENT
こんな分割商法の、古臭いゲームを何故買うのか? と言われたら、
空の軌跡1 の ラストが衝撃的であったため、シナリオ面に期待してしまうから、が答えであり、それ以上でもそれ以下でもない。
萌えキャラや、絵師変更による立ち絵ゲーにすることにより、
若者の支持を集めやすい、ライトな感を打ち出しているのが功を奏しているだけだけあり、
ゲームとしてみるなら、快適さと音楽以外は、旧時代の遺物である。
ファンだから買い続けるけど……という考えが、
アップデート程度の分割新作連発商法で、いつまでも通用すると思わないで欲しいfalcom
パッチやアペンド2000円でまだ高い。 それほどまでに、向上心も啓発心も感じない。
ゲーム自体(バトルやイベント)は、全く面白くなく、
シナリオやキャラを楽しむためのゲームであるため、
難易度をEASYにすれば、何も考えずクリアでき、これが最良の楽しみ方であろう。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt |
62pt
GOOD!
空の軌跡3部作プレイ済み
・街やドットキャラの丁寧な作りこみ
・物語の進行にあわせて変わる街の人の会話
今時のゲームではなかなかここまでしない。ころころ変って楽しめる
・好感の持てるキャラクター
・カウンターシステムや、フィールドアタック等のバトル関連の進化
・前作には及ばないものの、世界観に合ったサウンド
・ロードがほとんど無く快適
BAD/REQUEST
・メインストーリー(の構成)がひどすぎる
ストーリー展開が無理矢理、強引。あまりにもご都合主義展開
零の軌跡の問題点はこれにつきる。
その原因は、「次回作(後編)への仕込み」と「前作の伏線回収」をメインストーリーに大きくからませてしまった事にある。空の軌跡fcでも、何故入っているか分からないイベント・キャラクターや、つまらないエピソードが挟まっていた(すべてscに必要)が、どれも、サブエピソード的扱いで、メインにはからんでいなかった為、メインストーリーの起承転結がきちんと成り立っていた。
零の軌跡は、本来のメインプロットは無かったであろうキャラ・イベント・エピソードが無理矢理組み込まれている為、おかしな事になってしまっている。良くて、起承承結、悪ければ起承起承(結)くらいにしか思えない。少なくとも前作主人公達とスミレ色の髪の少女の話は、おまけイベントにとどめておくべきだった。
・タイトル詐欺と伏線商法
空の軌跡もたいがいだと思っていたが、今作はさらにひどい気がする。新規購入者も取り込みたい、前作もやって欲しい、次回作も買って欲しい、というファルコムの考えは分かるが、そうしたいなら、「空の軌跡シリーズ 零の軌跡 前編」というタイトルにすべきだった。その方が誠実。
・脈絡の無いキャラクターが始終助けに来すぎ
「前編」的内容で、主人公達がまだ未熟という設定のためと、サブキャラが顔見せの為、事件の終盤には誰かが必ず助けに来る。ピンチには仲間が助けに来て皆で敵を倒す!というのは盛り上がる王道展開のはずなのだが、そう親しくも無いキャラクターが突然、しかも常に助けに来てしまったら逆に盛り下がるだけである。
COMMENT
「空の軌跡」の良い所も悪い所も受け継いだ作品。(悪い所に至っては進化しているが。)前作プレイ済みの人は軌跡シリーズの特徴やファルコムのゲーム制作姿勢を理解しているので、特に問題は無いと思う。
ただし、新規購入者は注意が必要。「王道モノ」なので万人向けかと思いきや、かなり人を選ぶ出来になってしまっている。
このゲームはタイトルにはそう書いていないが「前編」で、「一作でゲームとして成り立っていない」上に、「前作の伏線回収」までしているので、
・なぜ必要なのか分からないイベントがメインストーリーに組み込まれている
・なぜ必要か分からないキャラクターがメインストーリーに出てくる
・最後まで解決しない重要な謎が残されたまま
である。はっきり言って、メインストーリーが分解一歩手前。エピソード集と考えれば、楽しめる出来ではある。
一つ一つのエピソードやゲーム自体は丁寧に作りこまれているし、値段分のボリュームはあるので、空の軌跡fcとscからするか、新規購入する場合、「メインストーリーの構成を全く気にしない人」もしくは「次回作 蒼の軌跡とセットで買う」覚悟がある人のみにしておいた方がいいと思う。
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発売スケジュール
- 2014/06/26
-
BLACK CODE ブラック・コード
- 2014/07/31
-
Enkeltbillet
- 2014/09/25
-
金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
サイト情報
- お知らせ
-
Switch mk2(Switchのゲームレビューサイト開設しました。皆さまの投稿お待ちしております!)
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
- 2020/06/10更新 (2020/06/09投稿分まで掲載)
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タクティクスオウガ 運命の輪
Zill O'll ?infinite plus?(ジルオール)
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
三極姫2?天下覇統・獅志の継承者?
- 2019/11/12更新 (2019/11/11投稿分まで掲載)
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大戦略VII エクシード
サモンナイト3
- 2019/10/15更新 (2019/10/14投稿分まで掲載)
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信長の野望・烈風伝 with パワーアップキット
- 2019/08/31更新 (2019/08/30投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦α
- 2019/08/24更新 (2019/08/23投稿分まで掲載)
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英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女
- 2019/06/13更新 (2019/06/12投稿分まで掲載)
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うたわれるもの PORTABLE
- 2019/05/14更新 (2019/05/13投稿分まで掲載)
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FIFA13 ワールドクラスサッカー
- 2019/04/22更新 (2019/04/21投稿分まで掲載)
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ガンダムバトルユニバース
KING'S FIELD
- 2019/03/14更新 (2019/03/13投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.5
- 2019/02/27更新 (2019/02/26投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.4
- 2019/02/22更新 (2019/02/21投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.3
- 2019/02/07更新 (2019/02/06投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.2
MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete
- 2019/01/28更新 (2019/01/27投稿分まで掲載)
-
グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ
- 2019/01/18更新 (2019/01/17投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.1
- 2018/12/31更新 (2018/12/30投稿分まで掲載)
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幻想水滸伝 紡がれし百年の時
- 2018/12/27更新 (2018/12/26投稿分まで掲載)
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探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
- 2018/12/03更新 (2018/12/02投稿分まで掲載)
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信長の野望・蒼天録 with パワーアップキット
- 2018/10/10更新 (2018/10/09投稿分まで掲載)
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沙羅曼蛇 ポータブル
- 2018/10/04更新 (2018/10/03投稿分まで掲載)
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リッジレーサーズ2
- 2018/09/28更新 (2018/09/27投稿分まで掲載)
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刻命館
- 2018/09/12更新 (2018/09/11投稿分まで掲載)
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熱血親子
- 2018/08/01更新 (2018/07/31投稿分まで掲載)
-
三國志IX with パワーアップキット
- 2018/07/05更新 (2018/07/04投稿分まで掲載)
-
輸入版:Test Drive Unlimited
- 2018/06/12更新 (2018/06/11投稿分まで掲載)
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アーミー オブ ツー:The 40th Day ポータブル
- 2018/06/05更新 (2018/06/04投稿分まで掲載)
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流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
- 2018/04/25更新 (2018/04/20投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦F 完結編
- 2018/03/26更新 (2018/03/25投稿分まで掲載)
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戦国無双3 Z Special
- 2018/03/22更新 (2018/03/21投稿分まで掲載)
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真・恋姫†夢想 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀編
- 2018/02/13更新 (2018/02/12投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦F
- 2018/02/01更新 (2018/01/31投稿分まで掲載)
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パワースマッシュ NEW GENERATION
- 2018/01/19更新 (2018/01/18投稿分まで掲載)
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サモンナイト5
- 2018/01/10更新 (2018/01/09投稿分まで掲載)
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みんなのGOLF ポータブル2
- 2017/12/26更新 (2017/12/25投稿分まで掲載)
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みちのく秘湯恋物語 kai
- 2017/12/20更新 (2017/12/19投稿分まで掲載)
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街 ~運命の交差点~ 特別篇
- 2017/12/17更新 (2017/12/16投稿分まで掲載)
-
グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
-
ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
-
沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
-
輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
-
セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
-
ECHO NIGHT
GOOD!
空の軌跡三部作(FC、SC、3rd)攻略済み
◆魅力的なキャラと世界観の作りこみ
前作でもそうでしたが、ただの村人Aのようなキャラにまで固有名があり、シナリオ進行にあわせて台詞が変わっていくなどキャラの作りこみは端役に至るまで徹底されており、世界観の演出も含めて素晴らしいものがあります。
◆サウンド
やはりFalcomだけあって音楽は良かったです。
◆ユーザビリティ
移動に関しては、街中ではショートカット、郊外ではバス移動など面倒だった徒歩移動の簡略化がなされていてありがたかったです。
また、ロード時間も早くゲームプレイに支障はきたしません。
BAD/REQUEST
◆シナリオ
作品中の謎は明かされることもなく非常に中途半端なモヤモヤした状態でエンディングとなる為、その作品単体で全てを完結させたい人には全くお勧めできません。多くの謎・伏線・思わせぶりな演出を残したまま、続きは続編で、という形で終わります。
詳細は続編の「碧の軌跡」で明らかになるのかもしれませんが、前作の時点で続編版商法をしていることからも次で完結するとは断言できず、モチベーションを大きく下げられます。こんな終わり方をするのなら、最初からタイトルに「前編」「FirstChapter」とでもいれておくべき。
また、その続編版商法がなかったとしても酷いのが前作キャラの為のイベント・演出と、窮地に必ず現れるお助けキャラによる都合主義的展開です。特に前作キャラはメインシナリオにがっつり食い込んできている上にイベント・演出共に多いため、本作を楽しむ為には前作プレイが必須になります。これのせいで本作の主人公の存在感が希薄になり、全サブキャラが主人公という状態に見えてしまいました。
次に、主人公の窮地に颯爽と現れるお助けキャラによる援護、といういわゆるご都合主義について。稀にある程度ならいいのですが、これが多いシナリオになっており、終盤ともなるとうんざりしてきます。主人公のお株は全てそのお助けキャラに持っていかれた上に主人公の無力さ・惨めさを何度も突きつけられるのですから。せめて戦闘結果やシナリオ分岐等で対応できなかったものなのか。
◆サブイベント(支援要請)
サブイベント(支援要請)が存在しますが、基本的に全てお使いイベントの為、熱中することはほぼありませんでした。こうしたものはなるべくプレイヤーにお使いと感じさせなくするなどの演出が必要ではないでしょうか。
どこそこに行って何々を持ってきて欲しい、何々の魔獣を倒して欲しい、というものばかりで攻略中は「やらされている感」と「移動によるストレス」が半端ではなくなります。必要なものを入手するなどして達成しても依頼人にそれを渡しにいかなければならない(移動しなければならない)為、そこでまた面倒さ(ストレス)を感じてしまいます。
せめて目標達成時点で依頼人への報告を簡略化できればよかったのに…。
◆グラフィック
基本的に前作(空の軌跡)からの進化というものは見受けられずキャラグラも粗いです。Sクラフト発動時にキャラがズームアップされますが、お世辞にも綺麗とはいえません。もう少し何とかできなかっらものなのか。
また、本作からキャラの顔グラ等のイラストレータが変わっていますが、キャラの描き分けができておらず、好きになれませんでした。いかつい顔つきの中年男性等はいいのですが、美男美女の顔パターンが殆ど一緒(いわゆるハンコ絵)で違うのは髪形&服装だけというのは正直疑問に思います。(もっとも、ハンコ絵なのは前作もそうでしたが。)
◆ユーザービリティ
冗長な戦闘エフェクトやキャラの一挙手一投足などはオプション設定でOFFにできるようにして欲しかったです。序盤はゲームを楽しむ要素として好意的に受け止められましたが、後半のダンジョン・街中移動ラッシュでは時間を無駄に食うだけの足枷にしか感じられなくなります。
COMMENT
軌跡の新シリーズということで期待していたのですが、その内容たるや、イベントの意味わかりたければ前作(空の軌跡FC、SC、3rd)買ってプレイして下さい、思わせぶりなシナリオの続きが気になるなら続編(碧の軌跡)買って下さいというFalcom側の露骨な下心が見え見えで、ゲームクリア後の満足感は非常に低いと言わざるをえません。
細かいゲーム部分は丁寧に作りこまれており、シナリオの大筋や演出等も面白いだけに非常に残念です。
シナリオが壮大すぎて前・後編に分けるにしても、その販売手法に関しては大いに論じられるべきではないでしょうか。続編ありきだったとしても、その作品内で描きたかったシナリオは完結させなければ、新規購入層は勿論、ファンからも相手にされなくなるでしょう。いかにも続編に続きます、という後味の悪い終わり方をするRPGを好き好んでやるユーザーは多くないでしょうから。
PSP-3000使用