タクティクスオウガ 運命の輪 レビュー
発売元 | スクウェア・エニックス(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2010/11/11 |
価格 | 5,980円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 (?) | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:シミュレーションRPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:4,980円 |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
552人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt |
96pt
GOOD!
◆オリジナリティ◆
元々オリジナリティの高いゲームのリメイクとなりますが、今回はC.H.A.R.I.O.T.とW.O.R.L.D.と言う斬新なシステムが追加されました。
C.H.A.R.I.O.T.はSRPGが苦手な人向けの巻き戻し機能ですが、ターンを巻き戻すだけでなくそのターンの再現や巻き戻す前のターンへの分岐が残されていて非常に親切だと思いました。
W.O.R.L.D.は育てたユニットの強さはそのままで物語そのものを巻き戻してしまう豪快な機能で、選択肢によって話が大きく分岐していくこのゲームを別のルートをプレイする時に1から育て直しという気だるさが解消されています。
また巻き戻したからと言って戦闘がぬるくなるわけでもなく、敵もちゃっかり強くなっているのでやりごたえがあります。
◆グラフィックス◆
オリジナルで既に完成された表現方法ですが、見下ろし画面に対応させるため3Dにしたことや、そのまま見栄えをよくしたことなどむしろしっかり向上させたことに驚きです。
魔法などのエフェクトはPSPのスペックやゲームの快適さに合わせて一新されており、正に良い所はそのままに改善出来るところを改善したと言った感じです。
◆サウンド◆
オリジナルを残しつつアレンジするファンに嬉しい配慮に加えて不意に流れた伝説のオウガバトルのBGMに思わず脳汁が垂れました。
オリジナルのファンも崎元さん岩田さんのファンも伝説のオウガバトルからのファンも、初めて聞く人にも聞き応えのある凄いBGMになってると思います。
これを聴く度に携帯機のゲームであることを忘れてしまうくらいです。
◆熱中度◆
深い世界観やストーリーに引き込まれつつ、W.O.R.L.D.を使用しての別ルート、合成、前作の最難関死者の宮殿に加え新たなエクストラダンジョン探索などやり込める要素が散りばめられています。
またオリジナルをし尽くしたと言う人でも文章量がオリジナルの倍以上に増え、新シナリオや新キャラクターも追加されているため、ストーリーにおいても新たな発見が出来る内容になっています。
更には無料ダウンロードコンテンツによるエキストラシナリオも公開されました。
◆満足感◆
機能が多すぎてインターフェースが複雑など不満点もありますが、なんだかんだで遊びつくすでしょう。むしろお釣りが来ます。
何よりシナリオや音楽などの雰囲気や大幅なシステム改編にも関わらずゲームとしてのやりごたえをそのまま残してくれたことに満足しています。
◆快適さ◆
使用しているのはPSP-1000でUMD版です。
初めてデータインストールを使ったのですが、オリジナル(SFC)より快適です。
読み込んでいる気配すらしません。
ロードとしては文句ありませんが、買い物や合成などにおいて手間がかかるので快適さを4としました。
◆難易度◆
恐らく一般的に『難しい』から『かなり難しい』部類に入ると思います。
スクエニから出たからと買うと面食らうかも知れません。
救済機能としてC.H.A.R.I.O.T.がありますが、難しさを前提とした救済機能になっていると思います。
BAD/REQUEST
・スキルなどの成長システムや装備品、魔法の種類、アイテム合成などオンラインゲームの如くこと細かく作られているので何かする際に情報を把握するのが大変で煩わしく感じてしまうこと
・オリジナルでは名前が付けれたユニットが今作では説得などで仲間に入れるしかなく、好きな名前が付けれなくなっていること
・セレクトボタン解説は健在だけど画面上にスクロールで解説が流れていることもあり少々紛らわしいこと
COMMENT
世界観からシステムまで、しっかり硬派なゲームかと思いきやこっそり遊びもあります。
ウォーレンレポートやさりげない会話にオリジナル版のネタがあったりアイテムの解説もちょくちょく遊んでます。
とりあえず合成メニューのゲルゲの吹き矢の解説に笑いました。
今回BGMのタイトルが真面目なものになっていて嘆いてるファンが多いですが、どこかで遊んでくれてるんじゃないかと私はまだ期待しています。
私は伝説のオウガバトルからオウガシリーズ及び松野チームの作品にハマっているものですが、今作も非の打ち所は殆ど無く何百時間と遊びつくせそうです。
願わくば今後もオウガバトルサーガシリーズを完結まで出して欲しいです。
もちろんオリジナルスタッフで。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 4pt |
92pt
GOOD!
まず、私は本作が初プレイです、リメイク前のタクティクスオウガはやっておりません
よって、今回のリメイクでの新規としてレビューを書かせていただきます
同じ立場の人の参考になればと思います
■C.H.A.R.I.O.Tシステムによる快適さのアップ
これは、ターンを最大50ターンまで巻き戻すことのできるシステムなのですが非常に便利です
SRPGと言えば、一回一回の戦闘にどうしても時間がかかってしまうのが難というもの、それはもうSRPGというジャンル自体の宿命なのですが、そんな風に時間をかけたにもかかわらず、戦闘で敗北してしまったりしたら『時間かけたのに負けちゃった(泣)』とガッカリしますよね
ですが、このC.H.A.R.I.O.Tシステムによって、最大50ターン前までいつでも戻すことができるので、ようするに、失敗したら巻き戻しちゃえばいいのですね、これは便利
もちろん、ヌルゲーになるのがイヤだ!って人は、使わなければいいだけの話です
■シナリオが素晴らしく良い
間違いなくこれまでのゲームの中でトップクラスの出来です
このゲームは、選択肢によるシナリオの分岐があるのですが、このゲームは選択肢によって、シナリオが大きく変化します、そしてどの選択肢もプレイヤーに重大な選択をせまるため、一つ一つの選択肢にすごく重みがあり、プレイヤーとしてもに非常に悩まされ、考えさせられました
それがとても楽しかったです、つい自分もゲーム中のキャラクターになったつもりで、真剣に悩んでしまうほど、選択肢はどれもこれも悩まされるもので素晴らしかったです
また、先ほども書きましたが、このゲームは選択肢によってシナリオが大きく変化します
ですので、2周目、3周目のプレイも、最初とはまるで違う形にシナリオが変化していくので、飽きがきません、大満足、うれしいところの一つです
熱中度は抜群に高いです、面白すぎてやめられない、シナリオの続きが気になるうううう、となります
■音楽がたまらない
オーケストラ?っぽい?というのでしょうか、音楽の雰囲気が非常にゲームとマッチしていて、たまらなく良いですね!!
リメイク物のゲームなので、アレンジ曲が多いらしいですが、全ての音楽が最高でした!
盛り上がる部分は盛大に盛り上げてくれて、悲しい場面はプレイヤーに涙を誘う出来でした!
もともとシナリオが良いので、それが音楽によって盛り上げられるともう素晴らしいとしか言いようがないです
■ロードが無い
もう本当に無いです、ゲーム起動時にチョロチョロっと1、2秒入るだけで、その後はロードは無いといえます、非常に快適でした
BAD/REQUEST
■難易度が高い
SRPGをよくプレイされる方なら、まったく問題はありません
ですが、今作が初めてのSRPGという方には、難しいかもしれません
まぁ、初心者救済用のC.H.A.R.I.O.Tシステムとかもありますし、なんとかなるでしょう
■合成が面倒
これもさほど気にすることじゃない細かい部分なんですが…
まぁ、次回への要望的な意味で書きます
合成を、しやすくしてほしいですね
COMMENT
まず迷ってる方がいるのならば、とてもオススメしたいです
これほどのゲームはなかなかありませんよ!
ただし注意したい部分は、やはりSRPGというゲームジャンルの宿命として
時間がかかる、ということです。
『時間が無くて、一日に、1時間しかゲームできないよ!』という方には難しいです。
逆にいえば、がっつりゲームするゲーマーの方には大変喜ばしいボリュームだと思います
シナリオが怒涛の展開の連続なので、途中でダレることもないです
名作と名高いタクティクスオウガですが、その名はダテではありませんでした
この素晴らしい作品が、できるだけたくさんの方の手に渡ることを願いたいですね
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発売スケジュール
- 2014/06/26
-
BLACK CODE ブラック・コード
- 2014/07/31
-
Enkeltbillet
- 2014/09/25
-
金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
サイト情報
- お知らせ
-
Switch mk2(Switchのゲームレビューサイト開設しました。皆さまの投稿お待ちしております!)
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
- 2020/06/10更新 (2020/06/09投稿分まで掲載)
-
タクティクスオウガ 運命の輪
Zill O'll ?infinite plus?(ジルオール)
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
-
三極姫2?天下覇統・獅志の継承者?
- 2019/11/12更新 (2019/11/11投稿分まで掲載)
-
大戦略VII エクシード
サモンナイト3
- 2019/10/15更新 (2019/10/14投稿分まで掲載)
-
信長の野望・烈風伝 with パワーアップキット
- 2019/08/31更新 (2019/08/30投稿分まで掲載)
-
スーパーロボット大戦α
- 2019/08/24更新 (2019/08/23投稿分まで掲載)
-
英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女
- 2019/06/13更新 (2019/06/12投稿分まで掲載)
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うたわれるもの PORTABLE
- 2019/05/14更新 (2019/05/13投稿分まで掲載)
-
FIFA13 ワールドクラスサッカー
- 2019/04/22更新 (2019/04/21投稿分まで掲載)
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ガンダムバトルユニバース
KING'S FIELD
- 2019/03/14更新 (2019/03/13投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.5
- 2019/02/27更新 (2019/02/26投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.4
- 2019/02/22更新 (2019/02/21投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.3
- 2019/02/07更新 (2019/02/06投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.2
MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete
- 2019/01/28更新 (2019/01/27投稿分まで掲載)
-
グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ
- 2019/01/18更新 (2019/01/17投稿分まで掲載)
-
ナムコミュージアムVOL.1
- 2018/12/31更新 (2018/12/30投稿分まで掲載)
-
幻想水滸伝 紡がれし百年の時
- 2018/12/27更新 (2018/12/26投稿分まで掲載)
-
探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
- 2018/12/03更新 (2018/12/02投稿分まで掲載)
-
信長の野望・蒼天録 with パワーアップキット
- 2018/10/10更新 (2018/10/09投稿分まで掲載)
-
沙羅曼蛇 ポータブル
- 2018/10/04更新 (2018/10/03投稿分まで掲載)
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リッジレーサーズ2
- 2018/09/28更新 (2018/09/27投稿分まで掲載)
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刻命館
- 2018/09/12更新 (2018/09/11投稿分まで掲載)
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熱血親子
- 2018/08/01更新 (2018/07/31投稿分まで掲載)
-
三國志IX with パワーアップキット
- 2018/07/05更新 (2018/07/04投稿分まで掲載)
-
輸入版:Test Drive Unlimited
- 2018/06/12更新 (2018/06/11投稿分まで掲載)
-
アーミー オブ ツー:The 40th Day ポータブル
- 2018/06/05更新 (2018/06/04投稿分まで掲載)
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流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
- 2018/04/25更新 (2018/04/20投稿分まで掲載)
-
スーパーロボット大戦F 完結編
- 2018/03/26更新 (2018/03/25投稿分まで掲載)
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戦国無双3 Z Special
- 2018/03/22更新 (2018/03/21投稿分まで掲載)
-
真・恋姫†夢想 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀編
- 2018/02/13更新 (2018/02/12投稿分まで掲載)
-
スーパーロボット大戦F
- 2018/02/01更新 (2018/01/31投稿分まで掲載)
-
パワースマッシュ NEW GENERATION
- 2018/01/19更新 (2018/01/18投稿分まで掲載)
-
サモンナイト5
- 2018/01/10更新 (2018/01/09投稿分まで掲載)
-
みんなのGOLF ポータブル2
- 2017/12/26更新 (2017/12/25投稿分まで掲載)
-
みちのく秘湯恋物語 kai
- 2017/12/20更新 (2017/12/19投稿分まで掲載)
-
街 ~運命の交差点~ 特別篇
- 2017/12/17更新 (2017/12/16投稿分まで掲載)
-
グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
-
ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
-
沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
-
輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
-
セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
-
ECHO NIGHT
GOOD!
タクティクスオウガが、PSPで最新クオリティで遊べること。
【オリジナリティ】
シナリオや戦闘画面はそのままだが、戦闘システムが大幅に変更され、原作プレイ済みでも新鮮な気持ちで遊べる。
また、WTやシミュレーションゲームの先駆者としてのオリジナリティは最たるものがある。
【グラフィック】
キャラクターの顔グラフィックが、全て新規書下ろしである。
システムインターフェースも新規に作られているため、非常に見やすい美麗なものになっている。
【シナリオ】
旧作になかった細かな会話の追加に加え、新キャラクター登場で深みが増した。
【快適さ】
50ターンまでは即座にその行動に戻れるシステムが非常に素晴らしい出来で、リセットする必要も、ゲーム中無駄にセーブする必要も無い。
BAD/REQUEST
【グラフィック】
戦闘画面の、キャラクター・背景が流用で残念なグラフィック。
新規書下ろしは会話シーンだけといっても過言ではない。
【最悪のインターフェース】
ショップで装備を買うときに、既存装備と比べることができなく、試着システムも無いため、店を出て編成画面までいって確認しないといけない。
装備インターフェースが最悪すぎて話にならない。
剣と弓しか装備できないキャラクターがいたとしても、他の膨大なカテゴリーの中から選んで装備という無駄な仕様で、剣装備中→次のランクの剣装備という風にアップデートしようにも、選択画面は最初のALLカテゴリーから固定で面倒くさい。
自動お勧め装備も、スキル剣がついているにもかかわらず槌や斧といった攻撃力の高いものを装備させられる。
クラスによって装備できるカテゴリーの中から更に装備可能なものが絞られ、弓装備可能であっても、両手弓が装備できなかったりするが、これを確認するにもクラス一覧表からしか探せないため試着システムがないのがおかしすぎる。
同様に、呪文書で魔法を覚えるシステム意味が不明で、クラス一覧表から覚えられうかどうか確認→購入→編成→魔法→覚える→ひとつずつ覚える、という手順が多すぎる。
購入と同時に覚えるという風でよかった。 しかも別個のキャラクターで覚えるため、キャラ更新時や複数人覚える場合さらに手順が増す。
スキル装備システムも同様で、攻撃力アップ→攻撃力アップ2にしたい場合も、いちいち一番上からスクロールして変更であり、位置ぐらい保存してほしい。
PSPのため縦幅がせまく、見づらい上にLRや横ボタンでスクロールスキップもできないため、延々下までスクロール作業。
カテゴリーは3つしかないが、サポートスキルが大量にありすぎて意味がなさ過ぎる。
3行5列ぐらいか、またはアイコンで整理したら見やすくて簡単だったろうに。
これらの編成画面で装備を、10人?12人、繰り返し変更するのは、まさに苦行。
レベルが上がり、持ち物やスキルが増えれば増えるほど面倒。
【合成システム】
追加要素のひとつだが、成功確率付で、失敗したら素材がなくなるリセット仕様という、誰得システムで、このゲームの最大の欠点ともいえる。
鉄鉱石3→インゴット2→武器、という順も、複数個合成不可能で、無駄な演出でひとつずつ、しかも確率付で繰り返すため、ツラクて仕方が無い。
だいたい、武器の合成確率が軒並み50%以下なので完全リセットゲーと化している。
合成壷エフェクトなし・確率排除・複数個合成可能、の三つで快適に合成できたはずだ。
【移動のつまりぐあい】
戦闘開始のパーティが、一箇所に10人前後固まっているため、移動力3?4の全てのキャラが重なってしまい、段差上るのもつまりすぎて移動が困難で、ゲーム速度が遅い。
移動能力アップも、ラスボス手前ぐらいで覚えるかどうかなので、全員忍者でいいです、ってぐらいに、他の近接アタッカーが止まりまくり。
【死霊の3ターン復活】
単純にクレリック系を入れておかないと詰む。
アイテムが代用がきかず、強力なドラゴンゾンビも存在し、段差で死なけれたら、カノープス以外誰も上れない。
【クラスレベルアップボーナス】
単純に、最初からいるキャラクターが強くなるシステムで、固有キャラクターが軒並み低能力になる仕様。
固有キャラはWTが低く使いやすいが、参入時、スキルポイントも一切なく、ボーナスも入っていないため、後半に仲間になられると厳しすぎる。
結局はクラスレベルアップ狙いなら、全員1レベルの同じクラスにして、一気にレベルを上げたほうがお得だが、ゲーム中はそんな手間も暇もない。
レベルはクラス共有ではなく、原作どおりでよかった。
【スキル付け替えシステム】
いわゆるジョブチェンジにアビリティが付け替えられるスクウェアお家芸だが、なんと、スキルが付け替えられても、効果が発揮されるクラスが定められているのだ。
忍者のダブルアタックは、忍者にしか効果が無く、ウォリアーでダブルアタックはできない。
そんなんだったら最初から固有スキルでよかった。
【スキル経験値システム】
竜特化や剣レベル上昇で、ダメージアップの恩恵が受けられるが、一回攻撃して0.3%経験値。
つまり、竜特化2LVまで、ドラゴンを300回以上殴らなければならないのだ。
アホか……。 しかも敵は反撃してきます。 遠距離も岩反撃。
武器レベルも、2LV以上で必殺技が使用可能になるが、中盤以降、やっと2LVになる程度で、途中武器を変更していたら、最後まで必殺技なしでTPが無駄になる可能性もある。
敵は最初から2LVになっていて、バンバン必殺技を使ってくる。
【ダメージ計算の参考にならない能力値】
弓攻撃力300、ドラゴン防御力220だったとしましょう。
与えられるダメージは、なんと1です。 ゴーレムにも1です。
ドラゴンの攻撃力が220で、アーチャー防御力が300だとしましょう。
ダメージは80前後でしょう。
つまり、クラスによってダメージ計算が左右され、さらには攻撃武器によっても左右され、レベルによっても左右されます。
どれだけ攻撃力高くても、ドラゴンやゴーレムには無力なのです。
【魔法投射型】
いわゆるクロスボウと同様の射線になったわけだが、味方にあたりまくりで使いづらすぎる。
高所に届かないので、完全に劣化技だが、放射魔法が序盤では覚えられないため、単純にいらない技。
【アイテムと補助技使用率】
敵がMP回復アイテムを、戦闘開始からブースとしまくる→補助魔法連発のため、非常にゲーム速度が緩慢になる。使ってもかまわないが、いきなりMPブーストはCPUならではの消費系アドバンテージとしては御世辞にもいいとはいえないし、補助技も、魔法タイプに攻撃力アップかけたり重ねがけしたり残念ルーチン。
【WTの不可解さ】
待機した同士のキャラクターで順序が頻繁に入れ替わり、早く回ってくるわけでもなく、必殺技使った敵の方が早かったりと何が何だかわからなくなった。
WTはタクティクスの専売特許なので、もっとこだわってほしかった。
【最悪のエフェクト】
雷雨がまぶしすぎてゲームプレイできません。 ポリゴンショック。
ダブルアタック時、初撃でクリティカルだと敵がふっとんで空振り。
【ファランクス】
TP50で次自分ターンまで、ダメージ90%カットというのがあるが、これを敵のボスが使うといつまでたっても戦闘が終わらない。囲んで殴れば殴るほど敵のTPが溜まり、お願い使わないで!、と敵に願う仕様。
【音楽が原作劣化】
いうまでもなく。 BGM・効果音ともに。
【声がない】
サターン版に準拠するかと思いきや、一切なし。
【あいかわらず地図や用語解説がない】
シナリオが専門用語だらけで、しかも、一番に表示してほしい勢力図や地図が無いため、初プレイの人間は何が何が何だかわからないだろう。
特にルート分岐で、ガルガスタンとの戦闘がなかったりするため、宰相の顔だけだされて説明されてもポカーンである。
ガルガスタン・ウォルスタ・バクラムという人種ならまだしも、後ろに王がついたり、解放軍がついたり、騎士団がついたり、略称したりと、一貫性がない。
一番混乱するのが、この国の名前がヴァレリアという点だろう。 丁寧な説明と導入が無い。
【横文字多様】
「チャンス」とか「ラッキー」などを平気で使う厳格なキャラクターたちは、原作同様チープにしか思えない。
何故修正しなかったのだろうか。
COMMENT
とにかく面倒くさい印象。
トレーニングがなくなったのはいい点ですが、ダメージ計算がおかしすぎてついていけない。
簡単にクリアする方法が、ドラゴンやゴーレムやタコやグリフォン仲間にして戦わせることである。
人間のクラスは、モンスターに逆キラー(メタ)られてて話になりません。
ちなみにドラグーンはTP技でしかダメージを与えられません。(しかも覚えるのが中盤以降)
原作は途中でやめて、今作は全クリアしましたが、どっちもどっちな印象。
少なくとも、今作はダメリメイクのひとつ。
インターフェースの美麗さに反するユーザーをないがしろした仕様は、プレイを放棄したくなるレベル。
原作スタッフが、テストプレイせずに、懐古向けなのにシステムを一新しちゃったゲーム。
中のデータだけかえていじくった感じがプンプンします。
ユーザーからしてみたら、非常にプレイししづらい印象で、音楽のせいか盛り上がりも淡白で、感情移入しづらいのは原作同様か。